厳冬の強風に耐えながら冬芽を膨らませていた中倉山のブナ
暫くぶりに中倉山のブナに会えると思っていたので昨夜はあまり眠れませんでした。3時半頃に目が覚めたので神経をとがらせて外の様子を聴いていると、風や雨の音がしていませんでした。「天気は良い!」と思って六時まで布団の中にいました。JR日光駅から向かっている山行の仲間を待っている途中、足尾銅山精錬所跡の煙突の奥には、中倉山の山頂付近が見えました。(写真:上)
8時10分頃には登山口を出発、山道は昨年と比べると雪が少ないので歩きやすかったです。40分程すると西側の稜線にでました。
そこからは30分程で中倉山のブナが見える鞍に到着。一行はブナが見えたのでその姿をカメラに収めていました。
そこからは一気に男体山が見える大きな岩に向かいました。20分程でその岩に出て、そこから森びと広場や臼沢の森周辺を見下ろしました。
ここまでくると山頂はあっと言う間です。しかし、積雪が深く暖かくなって雪がゆるんでいたのでラッセル気分で山頂を目指しました。山頂では、大野理事の後輩の金原さんが記念に写真を一枚撮りました。
ブナはどんな様子で厳冬に向き合っているのかと急いで西へ歩き出しました。西北の強風が身体を揺るがすほどでしたので、ブナに近づくと“ゴオー”という音を唸らせていました。足元は凍土、ピッケルが土に刺さらないほどでした。
でも枝を見てみると、冬芽がふっくらと赤色に染めて春を待っていました。それを見て、今年はじめて森に生かされていることに感謝しました。兄弟ブナも元気な様子でした。今日の調査は、加賀スタッフ、M新聞社A記者が同行してくれました。
下山してから昼食を摂りましたが、大野理事と仁平スタッフが暖かいみそ汁とカレーライス、サラダを作って迎えてくれました。ノンアルコールビールで乾杯して、今日の調査を振り返りました。大野理事の奥さんからは、昼食のおかずが届いていました。奥様、ありがとうございました。(理事 高橋佳夫)
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