新たな10年の森づくりへ、志と情熱を振り返る・・その3
私たちは10年間、山と心に木を植えてきました。山に木を植えながら、“人間は森に寄り添って生きていくしかない”、という当たり前のことを心に植えてきました。(上の写真は2005年から始めた第1回親子自然教室)
「親子自然教室」では大人たちも学ぶ場でありました。それは森の中では、自然な形で子どもたちのコミュニティーがつくられるということでした。
ハイキングでは低学年の子供の荷物を持ってあげた高学年、包丁の使い方をアドバイスしてくれた高学年など、ゲームなどを忘れて支え合うという心が育まれるのだ、ということを学びました。
また、この教室では20代の若者たちが子供たちをリードしてくれました。そのことが職場活動に活かされていた、ということを後に聞いて本当に嬉しく思っています。
2009年からは出前教室と称して、川崎市古川小の1年生が森でドングリを拾い、
校庭の片隅で苗を育て、
3年後にはその苗を足尾に植えました。
また、幼稚園でも森の話をさせていただきました。
足尾では、三年生になった児童の保護者は自分の子供の変化にお礼の手紙を届けてくれました。森の力が子供たちの心に木を植えてくれました。
足尾現地では、北高根沢中学生、
日光市立三依中、
壬生市立北小学校の環境授業をサポートしてきました。北高根沢中の1年生授業には今でもサポートしています。
そして昨年からは、南相馬市の相馬農高生と森の防潮堤づくりを一緒に進め、昨年秋には、津波で流されたハマナスの希少な種を育てた苗木を南相馬市の浜辺に植えました。来年、10年間に出会った何人かの子供たちに会って、森の話をしてみたいものです。(理事 高橋佳夫)
コメント