寒風を迎え撃つ逞しさを感じた中倉山のブナ
中倉山稜線に生きる孤高のブナに会いに行く方が多くなっている気がします。昨日は6人の登山者に会いました。
天気は秋晴れ、7時15分に登山口を出発、つづら折りの道をゆっくり登ると、1時間程で西側の稜線に到着。100年以上は生きているミズナラに触れた後、15分も過ぎると稜線から西方向にブナが霞んで見えました。
冬の足音がする「足尾アルプス」の稜線では、1世紀も生き続けているブナはどのようにして生きているのか。ワクワクしながら頂上をめざしました。約2時間も登ると中倉山の頂上に到着。
まず、ここからはブナの兄弟を確認しました。残念なことにブナは黄金色していませんでした。これでは孤高のブナも輝いていないと思いました。
煙害には比較的あっていない中倉山南斜面ではミズナラ、ダケカンバ、ツツジ、カエデが遅く鈍い秋色を残していました。
歩を早めて稜線を西へ進むと孤高のブナは殆どの葉を落とし、厳冬を迎える支度をしているようでした。かすかに黄金色に輝いていたであろうと思わせる葉が残っていましたが、期待していた輝く黄金色のブナには会えませんでした。 同行してくれた末吉記者には期待を半減させてしまいました。山頂で記念の写真を撮り、次回の調査に期待しました。
ガレ場にはカラマツの幼木が黄色く輝き、その仲間たちが多く増えていました。ツツジやカラマツが大きく生長してくれると地盤が安定し、主役のブナ、ミズナラたちが永生きできそうです。下りは1時間程で登山口に着。「みちくさ」で調査の情報をしました。同行してくれた濟賀事務局、鎌田スタッフ、同行取材してくれました吉末記者お疲れ様でした。
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