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2013年11月の26件の記事

2013年11月 7日 (木)

森の暮らしから生まれた笑顔の素晴らしさ

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 立冬を迎えた足尾・臼沢の森は紅葉のピークが過ぎたようです。昨日の五十里湖周辺の紅葉もピークを過ぎていました。しかし、栃木県の一番北にある三依中学校校舎は秋真っ盛りでした。

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  昨日は三依中学全生徒達と環境学習を行いました。

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 二回目の学習は、「木々の恵み」、「森の働き」を日本と世界の気象状況から学びました。

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 皆さんは先月、砂防事業の見学を大谷川で行ってきました。豪雨と洪水によって被災してきた日本各地ですが、それを対岸の火事として見るのでなく自分たちの課題として考えているそうです。

 学習では世界各国の干ばつ、豪雨と洪水による被災、日本の異常気象そしてそれらが私たちの暮らしと結びついていることを学んできました。

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 一時間の授業後は、仁平スタッフと橋倉スタッフから絵本・『サルト人と森』、仁平さん作のドングリストラップを贈呈、生徒達からはトチの実ストラップが私たちにプレゼントされました。

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 授業の最後には、七田さんから「森と生きる大切さを学び、自然を大切にした暮らしを考えていきたい等」のお礼を受けました。

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 全生徒5名の中学ですが生徒達は先生と仲良く、そして楽しく自然の中で学習と暮らしをエンジョイしているようでした。

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 授業サポートして感じたことは、他人である私たちを笑顔で受け入れ、一緒に環境問題を真剣に学ぶ姿勢が自然体であったことの素晴らしさでした。三依中のみなさん、来年もお会いしましょう。一緒に勉強できたことに感謝します。

2013年11月 4日 (月)

みちのくの冬はそこまで来た、今年最後の腐葉土つくり

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 北東北みちのくでは冬が駆け足でやって来そうです。そんなわけでみちのく事務所では今年最後の作業をしました。

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  先月26日、台風の影響が心配でしたが、台風27号が太平洋沖にそれたため前日からの雨が収まり、当日は曇りとなりました。作業は、腐葉土づくりで老いも若きも一緒になって午前10時から行いました。

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  今年は、昨年試行的に行ったフレコン(容量1トンの土嚢袋)での腐葉土づくりが良かったので、今年もその方法で行いました。集めた落ち葉に米糠、EM菌を混ぜ合わせて30袋を作って来年まで置くことにしました。

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  約2時間半の作業後は、温かいトン汁と弁当で昼食をいただき、解散しました。手伝ってくれたJREU盛岡の皆さん、そしてOBの皆さんありがとうございました。(泉山理事発)

 

にぎやかな”みちくさ”になりました。

三連休の中日、しかも日光の山の手は紅葉が見頃とあって、ものの見事に渋滞にひっかかりました。ところが、いろは坂の少し手前の交差点で左折して、足尾に向かう道に入るとあとはスイスイスイ~。

日光も良いですが足尾も穴場ですぞみなさん。

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本日はとても素敵なご夫婦が二組、みちくさに初来舎くださいました。

午前中には飯塚さんご夫妻。以前松木に来たことがあるそうで、昔を思い出しながら楽しく歩いてこられたそうです。驚いたのは次に見えられた大木さんとはご友人だということ。お互いに予定を立てて来たわけではないとのことで、その偶然にわたし達もびっくりしました。

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お昼には桜田さんご夫妻。”初めての松木渓谷、初めて見る光景に唯あ然とするばかりでした。”と感想を書いてくださいました。中倉山山頂のブナの話をしたところ、今度はそのブナを見に行きたいとのこと。その時は是非ご連絡いただければと思います。

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ひょうひょうとやってこられたのが飯塚さんご夫妻のお友達の大木さん。なんと14歳から足尾で岩登りをはじめたそうです。今回二度目の来舎で、今日は紅葉の写真を取りに来たとのこと。以前見えた時に、ジャンダルムに登りはじめた頃の写真を持ってくる約束をしたとのことで、今回はそのアルバムを持ってきてくださいました。まだ白黒の迫力ある写真はどれも素晴しいものでした。

その当時はまだ鉱山が稼働していて、亜硫酸ガスがジャンダルムまで届いていたこと。溶鉱炉から銅を取り出す瞬間は、闇夜の中で空が明るくなるほどだったこと。登りはじめた頃の足尾の話もいろいろ話してくださいました。

Imgp0257・ガイドブックにも大木さんの名前が載っています。

三川ダムの近くで戦隊物の爆破を使ったシーンの撮影をやっていたことがあるそうで、僕が子供の頃に見たどこかのシーンの背景は、もしかしたら足尾だったのかなと、ちょっと嬉しくなりました。

Imgp0265・にぎやかな”みちくさ”になりました。

お昼を過ぎていらしたのは鈴木さん、益子さん、平山さんのクライマー3名。これまでも幾度と立ち寄ってくださっており、クライミングの写真やシカの骨格などを頂いている皆さんです。(いつもありがとうございます。今回は気づかずに失礼しました。)

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朝からジャンダルムを登り、これからまた戻ってボルダリングジムに行ってトレーニングをするとのこと。しかしクライミングをやっている方はみなさんスマートで格好いいですよね。スマートではない私でも大丈夫だといわれたので^^、いつか挑戦してみたいです。と話を聞いているといつも思ってしまうのですが・・・。

今回も迫力ある写真を送って頂きました。ありがとうございました。(舎人:仁平、小黒 本日の線量0.238μSv)

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26_large ・てっぺんの人、気持よさそうですね~

28_large・アサギマダラでしょうか。休憩中に近づいてきたそうです。

 

 

2013年11月 3日 (日)

寒風を迎え撃つ逞しさを感じた中倉山のブナ

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 中倉山稜線に生きる孤高のブナに会いに行く方が多くなっている気がします。昨日は6人の登山者に会いました。

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 天気は秋晴れ、7時15分に登山口を出発、つづら折りの道をゆっくり登ると、1時間程で西側の稜線に到着。100年以上は生きているミズナラに触れた後、15分も過ぎると稜線から西方向にブナが霞んで見えました。

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 冬の足音がする「足尾アルプス」の稜線では、1世紀も生き続けているブナはどのようにして生きているのか。ワクワクしながら頂上をめざしました。約2時間も登ると中倉山の頂上に到着。

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 まず、ここからはブナの兄弟を確認しました。残念なことにブナは黄金色していませんでした。これでは孤高のブナも輝いていないと思いました。

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  煙害には比較的あっていない中倉山南斜面ではミズナラ、ダケカンバ、ツツジ、カエデが遅く鈍い秋色を残していました。

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  歩を早めて稜線を西へ進むと孤高のブナは殆どの葉を落とし、厳冬を迎える支度をしているようでした。かすかに黄金色に輝いていたであろうと思わせる葉が残っていましたが、期待していた輝く黄金色のブナには会えませんでした。 同行してくれた末吉記者には期待を半減させてしまいました。山頂で記念の写真を撮り、次回の調査に期待しました。

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  ガレ場にはカラマツの幼木が黄色く輝き、その仲間たちが多く増えていました。ツツジやカラマツが大きく生長してくれると地盤が安定し、主役のブナ、ミズナラたちが永生きできそうです。下りは1時間程で登山口に着。「みちくさ」で調査の情報をしました。同行してくれた濟賀事務局、鎌田スタッフ、同行取材してくれました吉末記者お疲れ様でした。

 

のんびり“足尾を散策しませんか”

Pb020715_5 今日から3連休です。天気も穏やかで風もなく絶好の行楽日よりとなりました。

 1週間前は、台風27号の接近予想もあり土砂崩れや増水などを避けるため“休舎”としましたが、今日は絶好の紅葉日和となりました。

Pb020714  足尾・松木沢を訪れるハイカー達の趣向は、それぞれの方たちによって違うことも感じています。

Dsc00251_2 今日は動物たちも顔を出してくれました。自然界のなかでの動物たちの暮らしは大変なんだろうなあ~とシャッターを切りながら思いました。

お昼頃になり、ご夫婦のハイカー(群馬県)が“みちくさ”に立ち寄りました。

さらに田中正造記念館主催のフィールドワークの方たちも、バスの発車時間を気にしながらも松木渓谷の秋景色を堪能していました。

Pb020721_2 森とものみなさん~

松木渓谷の秋景色は、みなさんを待っています。

 心のリフレッシュをしませんか?

森びとのスタッフが、心より“おもてなし”をします。

 

<舎人:星野・仁平。本日の放射線量は 0.275μSv/h>

2013年11月 1日 (金)

透き通る青空の下で子供たちの笑顔に微笑みました

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 今日の足尾は秋晴れの一日でした。青空がとてもきれいで童心にかえって大声を出したい気持ちでした。

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 ドングリを苗箱に蒔いた後、壬生町立壬生北小学校5年生の到着を待ちました。午後1時、バスから降りた児童たちに私たちは自己紹介をし、立っている地は昔、松木村であったことを紹介しました。故郷を奪われた村人の気持ちになって木を植えてほしい、と話しました。

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 森びと広場に移動して本日植える苗木と道具を受け取り、植樹会場へ向かいました。

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 植樹会場は松木の杜の畑です。鎌田スタッフから植え方を教わり、4種(コナラ・ヤマザクラ、カシワ、ミズナラ)の苗木を植えました。

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 児童たちは一人3本の苗木を丁寧に植えてくれました。

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 植えた後はマルチング。厳冬を迎える幼木に襟巻と布団を敷いてやりました。

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 植樹後は、森の機能や虫たちの大切な役割を学びました。

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 14時半頃になると寒くなりましたので、全員集合して記念写真を撮りました。

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 最後に、スタッフたちは学年代表からお礼のあいさつを受けました。児童たちは環境問題に向き合って勉強しています。地球温暖化を防ぐにはどうしたらよいのか、という質問もありました。

壬生北小学校5年生の皆さん、短い時間でしたが一緒に勉強できたことに感謝します。

 

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