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2013年7月の29件の記事

2013年7月29日 (月)

鉱毒を耐え抜いたブナ兄弟の生き様を未来へ

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 今日(28日)の天気は青空が顔をだし、雷雨もありしましたので爽やかさを感じた午後でした。午前中は中倉山調査のためにみちくさを閉めました。午後からオープンして、昼食を摂ろうとしたところ足尾グランドキャニオンをアタックした男性4名が寄ってくれました。コーヒーを飲みながら、20数年前の松木沢風景の話等、松木沢の素晴らしさを語り合いました。

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 昼食後は、ブナやミズナラに関して話し合いました。頂上付近の草の可憐な花のことも。

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 孤高のブナが元気なさそうなので土壌を分析すること。

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 南側斜面に生きているミズナラの幹の太さが55㌢~62㌢程が多かったので樹齢を推測すること。

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 山頂線量は0.165μSv/hであったこと。

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 落ちていたブナの実と実に入っていた虫の関係

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 ブナの兄弟の実の元気度等を調べよう、と話し合いました。

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 未来のいのちを支える森に願いを込めて、負の遺産を未来の財産に繋がっていくように!頑張ります。(舎人:高橋、仁平。本日の線量は0.26μSv/hでした)

 

中倉山登山・孤高のブナ兄弟を発見しました

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 昨日の朝6時、足尾アルプス最高峰?の中倉山山頂へ出発。

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 1時間半頃には、リョウブに混じってミズナラが生えている所に到着。今回は足元の実生を調査すると数は少ないが実生を発見しました。

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 2時半後には青空の下、1539㍍の山頂に到着しました。孤高のブナとミズナラ調査が目的の登山であるために、早々と調査開始。

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 三回目に遭うブナは天高い青空に向かって、“ようこそ!”と歓迎している感じがしました。

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 6月には花を咲かせていたブナが実に結実しているのを確認、ホットしました。

 今回の調査は器機を使って測ったところ幹の直径は45㌢、樹高は12㍍でした。更に今回は、土壌や実の検査をしました。

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 周囲のミズナラも測定しているともう一本のブナを発見。みんなで“ブナの兄弟が生きていたぞー”と大声を出して喜びました。このブナの樹高は12㍍、幹の太さは48㌢ありました。

 10半頃には調査を終えて、下山しました。

2013年7月27日 (土)

草木には恵みの雨も・・・

 今日の9時20分の足尾は気温が30℃、天気は曇りで、心地良い風が吹いていました。

Imgp0140  しかし、13時頃になると黒い雲が立ちこめ、激しい雨が降り出してきました。20分ほどで止みましたが、少し立つとまた雨が振り出し、16時頃まで降ったり止んだりが続きました。

Imgp0142  7月24日から首都圏1都5県の水がめである利根川水系のダムが水不足のため、10%の取水制限が始まりました。ここのところゲリラ豪雨などもあり、水は足りているのではと思っていましたが、どうやら局地的な場所にのみ大量の雨が降っているようです。足尾を流れる川(ゲート付近)の水かさも増えておりませんでした。

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 今日は残念ながら、訪問者はおりませんでしたので、みちくさのまわりの草刈りや生き物を調べていました。

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ビオトープにいたトンボとにらめっこ。

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カジカガエルでしょうか。取水口付近に生息しているようです。じぃ~っと水が落ちる様を見ていました。

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アカハナカミキリでしょうか。みちくさの玄関前にいました。

(本日の舎人:高橋・小林 本日の線量0.227μsV/h)

南相馬市へ届ける苗木を全てポットに移しました

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 深夜に降った雨が一気に蒸発した草の上で鹿たちは朝食後の休憩?この鹿たちに挨拶をして今日の作業が始まりました。

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 今日で苗分けを全て終わりました。8時半頃から、明日チャレンジする中倉山を見ながら仁平スタッフと苗をポットに移しました。

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 足尾では育苗が難しいだろうとおもいながらも、千葉県の相川インストラクターから頂いたシャリンバイの苗分けをしました。

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  根は写真(上)のようにハッポースティールを破って箱から外へ伸びていました。これらはびっくりです。

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 雨雲が近づいているので昼食は苗分けが終わってからにして、苗分けを13時過ぎまで行いました。スダジイ、タブノキ、コナラ、カシワ、シャリンバイ合計で5600本の苗をポットに移動しました。

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 苗分けや植樹後は雨が最高の恵み。朝食後には一面黒くなり、雷雨が降り出しました。

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 夕方、後片づけをしていると足元に紫色が眩しい働き者がねぐらに向かっているようでした。

 

2013年7月26日 (金)

程々の距離と互いの緊張感があれば持続可能?

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 熊と生きる人間の知恵なるものを考えていますが思いつきません。ヒントは以前、テレビで報道された知床半島で女性一人で昆布漁をしている夏だけの暮らしだ、と思っています。それは程々の距離を守って互いに緊張感をもつことではないかと思います。

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 今日の足尾・松木沢は30度以上の気温になりませんでした。天気予報通りに雷雨が発生してひと雨があるかと思っていましたが、原稿を書いている時間になっても雨は降りません。

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 今日のひとり作業はコナラの苗分けです。300本のコナラをポットに移しかえました。

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 夕方5時過ぎ、足尾ダム付近に来たところ鹿が水浴び?をしていました。奥の鹿は水の中にある何かを食べているようでした。筆者は、このシーンを見るのが初めてでした。

 

2013年7月25日 (木)

熊の監視下でネット補強作業?

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 熊の木登りが上手なのはご存じの通り。これからはミズナラの木に登って枝を折って熊棚を作り、そこに横になってドングリを食べる熊たち。

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 太い枝を折ることなんてチョロイものなので、ネットのポールを折り曲げることは簡単なことです。今日は朝一番でネットの補強をしました。

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 補強後も松木の杜のネットをチェック。何と三箇所でネットが噛み切られていましたので、スチール製のネットで補強しました。

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 作業していると臼沢の方面から不自然な落石の音がしたので、熊が蟻を舐めているのかと思って双眼鏡で覗いていると、発信器をつけた熊の顔が見えました。

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 熊が生きのびるための人間の知恵を探している間に、“何をやっているのだよ!”と声をかけられたような気がしました。

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 午後は、残っていたタブノキの苗分けを行い、全てのタブノキをポットに移してやることができました。15時頃、柳澤スタッフが修理が終わった軽トラを運んできました。秋以降の森作業の準備を少しずつ進めています。それにしても熊のライフスタイルを人間が変えてしまえば、大変なことになってしまう実感をしている日々です。

 

2013年7月24日 (水)

自然の掟の中で鹿とクマが生き伸びるために人が知恵を出す?

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 ツキノワグマの鹿襲撃が21日発生したので現地付近を見回りしました。アドバイス通り、クマは再び残った鹿の肉塊を漁ったようです。当日のスタッフが緊急補強したネットのポール5本が折り曲げられていました。

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 このポールは鹿の体当たりでは折れない補強をしておいたので、クマの仕業に間違いありません。ネット補強は一人では無理なので明日の作業にしました。明日は、鹿が人間の行為によって犠牲にならない環境を作る知恵を出し合います。

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 今日の午後の足尾・松木沢は雨、気温21度でした。足尾グランドキャニオンがガスで霞んでいました。

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 足元には、人間が埋めた残飯の一部が何ものかに掘り起こされていました。このような行為が積み重なると生きものたちの生態を変えてしまうのでしょう。担当者に“喝!”です。

2013年7月23日 (火)

足尾・松木の杜でツキノワグマに遭いました

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  21日の14時頃、足尾森びと広場に近い「松木の杜」西側でツキノワグマに遭いました。

遭ったのは小井土スタッフ。舎人当番途中に松木の杜をチェックしようと歩きはじめたところ、鹿がネットに絡んでいるのを発見。ネットから鹿を外そうと鹿まで5㍍の所に近寄った小井土さん、その直後、「クマがシカを食っている」と、大声で戻ってきました。

 危ないので急いで「みちくさ」に戻りました。みちくさから望遠鏡と双眼鏡でそのクマを観察、暫くするとクマは松木川を渡って反対側の山の裏に去っていきました。よく見るとクマの首には発信器が付いていました。いつも動物を観察している坂本さんからは、「クマは食べつくすまで一週間ぐらい通ってくるよ」とアドバイスをいただきました。(小川スタッフ、小井土スタッフ発)

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 今年5月中旬以降、松木の杜周辺では5頭の鹿がクマに襲われました。しかし、クマが鹿を食べている瞬間を見たわけではないので、糞(写真中)で「クマだ」と判断していました。

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 6月上旬にはヘリポート上の森でクマ剥ぎ(写真下)があり、私たちは作業前の注意を怠らないようにしてきましたが、明日からの森作業では21日の事なので更なるチェックをしっかりやります。

2013年7月21日 (日)

さわやかな夏の日

 今日の午前中は、「みちくさ」に寄る人がなく当委員会の最大の協力者JR東日本の労働組合が制作した「JR東日本の奇跡を生んだ組合員の声―3・11の教訓―」を見まました。

 あらためて津波の恐ろしさを実感するとともにお客さま、社員に死傷者をださなっかた組合員の判断力、決断力に感銘を受けました。

 当委員会は、南相馬市が計画している森の防潮堤に賛同し、去年と今年で2万本の苗木を贈りました。

Dsc04836_2 今日のシャチホコ蛾は、苗木のビニールの間に入り成虫への準備をしているようすでした。

Dsc04837 ビヨトープでは、残りの数匹のオタマジャクシが外に出る準備中Photo お昼近くに宇都宮大学の内桶さんと沼尾さんが日本のグランドキャニオンを見た帰りに寄っていただき熱心に私たちの足尾での取組、足尾の歴史、みちくさの話、「山と心に木を植える」大切さ、森の大切さを聞いてくれました。ちなみに二人は、学校での授業のレポートのために調査の途中によってくれました。

Dsc04839 その後、沼尾さんのお父さんお母さんがグランドキャニオンを見てから寄っていただきありがとうございました。

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(舎人:小井土、小川、本日の線量 0.251μSv/h)

静かな松木

 
朝、みちくさに到着すると、曇りのせいか、ここ数日の天気とはかわってとても涼しかったです。
今日から小学校は夏休み、これは多くの来客があるのかなと思いましたが、そうではありませんでした。
そのことから鎌田さんは苗木に水を、自分は臼沢をぼんやりとながめていました。

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ここは2008年植えたところだなとか、あそこは2009年だなと、遠くからその特徴を見つけようとしました。

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 やっぱり夏は、草もみな緑になり、皆いきいきしています。四季によって本当変わるんだな、とつくづく感じました。 

今日は涼しせいか、すずしくなると隣のヤシャブシの森ではいっせいにひぐらしが鳴きます。あまりにも見事なので、その鳴いているひぐらしをみつけようと、30分ぐらいかけて探しました。

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みつけました。せみですね。それにしても、本当、郷愁をさそう鳴き声です。

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 今日のシャチホコ蛾です。新しいコナラの苗木をとなりに置きました。

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今日は静かな松木でした。


(舎人:鎌田、宮原、本日の線量 0.272μSv/h)

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