未来を生きる足尾アルプスのブナ
中倉山の稜線に立つ「孤高のブナ」が毎日新聞(6月15日栃木版)で紹介されました。
私は足尾・松木渓谷の中倉山山頂から稜線を西へちょっと行ったところで一人立っています。幹の下には「孤高の木」と書かれたプレートがありますが、私の名前ではありません。仲間と別れて100年以上経ちますが、足尾の歴史を見てきました。
人間の暮らしには地中の鉱物が必要なようで、この地では明治から昭和40年代まで銅を精錬していました。国のバックアップを受けて精錬は盛んになり、私たちの仲間は伐り倒され、その上山火事と毒がまき散らされて、今ではひとりぼっちになってしまいました。
人間の暮らしに必要だからといって、いのちの源である私たちの仲間を皆殺しにしてしまうようでは人間の未来はありません。そんなことを願って私は100年以上生きています。このような記事で紹介されています。
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