「復興とは?」を振り返るきっかけは「足尾74夏」?
昨夜は「足尾74夏」(制作/発行元:ヤマプランニング)というDVDを観ました。モノクロが大部分の映像で102分ものです。中身は、足尾銅山閉山1年後(1974年)の足尾町の現状を取材したものです。制作者は、「国策・企業が引き起こした被害民30万人超の大惨事と環境破壊」という視点から制作し、制作者の訴えは現代のフクシマ原発事故もこの視点から捉えて欲しい、という狙いではないかと思いました。
~ 戦争の為の銅生産・企業の利益追求そこに働く労働者の生活、そして鉱毒被害と煙害による自然破壊と廃村。過疎化しつつある村を「復興」させようと行政や一部市民が期待した観光開発等の結果は残された高齢者と「復興」の残滓だけ ~、という事が訴えられているようです。
昨夜は、改めて「復興とは」ということを考えさせられました。DVDのケース裏に書かれている「公害の原点にみる加害企業・政・官の振る舞いと翻弄される人々、容赦ない自然の営みのなかでのみ生存可能な人の存在を炙り出す」、ということから政府の進める復興を問い直すべきと思いました。
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