森の悲鳴が国会に響く
「日本の森を元気にする議員連盟」の皆さんが森の悲鳴を聞きました。森の木々は“レモン汁のような土壌では木は生きていけないよ”と言う悲鳴をあげていました。場所は宮城県180万人の水を貯水する刈田郡七が宿町の森と山形県置賜郡小国町の森です。
ナラ枯れ現場の視察は8月23日~24日に行われました。視察をした議員連盟は今野東会長(参議院議員)、黒岩宇洋幹事長(衆議院議員)、松浦大悟事務局長(参議院議員)、相原久美子事務局次長(参議院議員)、田代郁幹事(参議院議員)の5名でした。
現場を案内してくれた皆さんは水守人の会のメンバーと七が宿町役場の方でした。23日は午後から水守人の会代表・佐藤光夫さんからナラ枯れ現状と2002年から始めている炭撒きとその効果報告が行われました。夜は懇親会が開かれ、梅津輝男町長、水守人の会メンバーとの意見交換が行われました。24日は朝から炭撒き現場を視察し、同行してくれました大森禎子先生(元東邦大学教授)のアドバイスを受けました。昼は古くから伝わるそばを食べ、七が宿町の名産のひとつを味わいました。その後、国道113号線を山形県置賜郡小国町へ向かい、途中、高畠町から小国町にかけて森の悲鳴(ナラ枯れ)を聞いてきました。
帰路のバス内で今野東会長は、「話には聞いていたが実際に見てみるとことが大事と思った。色が重なり合って綺麗に見える山ですが、これが悲鳴だと感じて山を見上げると恐ろしい風景に思えた。森はいのち、この源の森の再生ができるのであればそうさせたい。国の方策としてできることは早めにやり、議連としては提言や関係省庁との交渉をしていきたい。」と述べていました。
一日中案内してくれました佐藤さんご夫妻、町長選挙前の忙しい中を案内してくれました町役場・平賀さん、山田さんありがとうございました。また、梅津町長の奥様、お茶と美味しいキュウリご馳走様でした。
大変お世話になりました。水守人の会の佐藤です、確かに森は悲鳴を上げています。私たち人間も森なしでは生きられないので、このままではやがて私たち人間も悲鳴をあげることになります。
実際には森は悲鳴を上げることなく、限界が来たら死ぬしかありません。大自然、宇宙の営みは、淡々と環境に合わせて流れる営みであり、生存できない環境になれば消えていくしかありません。
私たち人間もそうなるのでしょうか。これは人類が生存できるかどうかの問題だと私は思っています。しぶとく淡々と生き抜くために、悲鳴を上げるだけでなく、戦いに明け暮れるのでもなく、粛々と策を講じていく必要があると感じています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
投稿: 佐藤光夫 | 2010年8月26日 (木) 22:02