拓大キャンパスで学生たちが心に木を植えています
事務局は拓大のオープンキャンパスで足尾の森づくりを紹介している学生に会ってきました。そこでは講師の鈴木教授とYさんから今回の活動について説明を受けました。
それによると、大学全体のテーマは「人種や国境に関係なく行う活動」ですが現実はその現場に行く学校関係者がいないそうです。そのため学生が中心となり現地で夏休みを利用して活動をしている学生がおり、現地ではスラム街から出た生活排水の影響で下流の川や池で富栄養化により水草が大量に発生し、住民の生活に悪影響が出ていると言います。この問題に対して学生は、その水草を取り有機肥料にしようと現地の人たちと共に水草を除去し、木を植えて育てようを合言葉にして活動を始めました。有機肥料ができて川や村の周りに果物ができる木や植物を植えたことにより、川が綺麗になり環境が変わりましたので、学生たちは引き続きこの活動を現地で行っています、ということでした。
また、この活動を始めたことによって現地の犯罪が軽減しているとも言われました。スラム街(フィリピン、南アフリカ)では雇用がないため犯罪が多数発生していますが、水草を除去することが雇用につながり犯罪を少なくしているようです。これが拓大生たちの「環境にやさしく貧困をなくそう」というテーマの植林活動です。
Yさんに足尾の森づくりをキャンパス内に展示するきっかけを尋ねたところ、「アフリカ、ケニアのエコ活動ゼミを通じて環境問題をもっと周りに広めたい。身近にある足尾の環境問題に興味が湧き、5月の植樹に参加した。新潟の出身・田舎育ちだったので家の周りに木があることが当然だった。足尾には木が無かったので自分の手で自然の森を復活させる植樹活動が心に残り、展示をしようと決意した」、と言っていました。(高杉事務局員発)
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