« 乳離れの時季を迎えたミズナラ | メイン | 森と共に生きていく道を探る »

2010年6月12日 (土)

松やナラ枯れの原因は複眼的に調べよう

P6110267 

 昨日は8時30分から「日本の森を元気にする議員連盟」第2回勉強会が開かれました。講義は大森禎子先生(元東邦大学教授)から「大気汚染と樹木の立ち枯れ」に関する内容でした。当委員会からは高橋副理事長、稲葉理事そして小林事務局員が同席しました。

 出席された議員からは「汚染物質はどこから飛んでくるのか」「その対応策は」、「森林学会ではどのような見解に立っているのか」「炭の効果を実証していくためには」等の質問があり、大森先生の見解が述べられました。当委員会(高橋副理事長)からは「昭和52年から松枯れ対策として虫だけを駆除してきたが松枯れは止まらない。今度は広葉樹(ナラ等)枯れが拡がりこれも拡大するばかりです。木は根、根は土です。土をつくる土壌分解動物が土の酸性化で元気がありません。複眼的な対策が求められています」、と訴えました。学習会の最後に今野東会長は「勉強するたびに危機感をもつ、選挙後はナラ枯れの現場を視察したい」と締めくくりました。

P6110261  9日の夜、NHKテレビで土壌動物の世界が紹介されていました。土壌の菌が毛根に近付くと信号みたいなものを発信し、毛根はそれを受信しているようです。菌と毛根が接触すると毛根は菌にデンプンを供給し、菌は毛根に窒素を与えているそうです。この様子を茨城大学研究チームが映像化していました。

 翌日(10日)、苗床の草取りと追肥を行っているとひとつのポットに2本の苗木が育っている場合があります。こういう場合は1本を他のポットに植え替えますが、土の中では毛根が絡み合っていますので根が切れないようにして植え替えます。写真はその時のものですが、白く見えるのが菌です。テレビで報道していた様子が足尾の苗床では行われていました。

P6100254

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/330076/24410071

松やナラ枯れの原因は複眼的に調べようを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

森びと検索

最近のトラックバック