目に見えない森の効用に着目
本日は千葉県の和田浦町にあるスダジイとマテバシイの森を散策しました。昨日は、、千葉県長生郡にある笠森寺の鎮守の森を散策しました。散策の目的のひとつは、千葉県在住インストラクターの活動の方向を見いだすことでした。集まってくれたのは千葉県の森びとインストラクター6名とその仲間たちの16名でした。
散策は、花嫁街道ハイキングコース途中にあるマテバシイの森は毎年拡大して、この地の種木であるスダジイの森がマテバシイに占拠されてしまう、という危機感をもっている相川インストラクターの呼びかけに応えたものでした。マテバシイは海苔のヒビに使われていましたが、海苔はマテバシイのヒビに替わって網で作るようになってからはマテバシイは伐採されませんでした。それで生長の早いマテバシイは次第にスダジイの森に侵入し、占拠する勢いになっているのが現在の姿でした。
マテバシイが森を占拠してしまうと低木や草が生えません。こんな状態の森は多層群落という形が崩れ、本物の森では無くなってしまいます。反面、スダジイの森には、幹の周囲が3~4㍍もある巨木が生きていますし、亜高木、低木そして草が茂っています。
散策を通じて、千葉県のインストラクターはこのマテバシイの森を課題にして、間伐や植樹に関して検討していく方向になっていくようです。私たちはお花畑の花の香りも楽しんで、最後には800年間は生きて続けているクスノキに感謝して帰路につきました。千葉のみなさん、お世話になりました。(写真はマテバシイの森と巨木のスダジイ)
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