2025年3月26日 (水)

黄砂舞う松木川源流。芽吹きの春を喜ぶ生き物たち。

 3月25日(火)、足尾「松木郷」には青空が広がっていましたが、黄砂の影響か黄色くかすんでいました。花粉も飛んでいるようで、花粉症のスタッフにはつらい森作業の1日となったようです。

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 9時50分に参加者が揃い作業打ち合わせを行いました。責任者の大野さんより、午前中は「みちくさの庭」から「こころの園」にアジサイの移植と、森作業で使用した防草シートやポット苗のトレーなど不要となったものが入ったフレコンの搬出を行い、午後は民集の杜(東・西)のエコ散歩コースの整備を行うことが報告され、アジサイを掘出す班、植える穴を掘る班、フレコンを搬出する班に分かれ作業開始しました。

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 フレコンが9袋あり、柳澤スタッフのトラック1台では1回で運ぶことが出来ないため、2回で運べるよう隙間なく積み込みストックヤードへ搬出しました。

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 アジサイ移植班では、当初「みちくさの庭」東側のアジサイを20本、「こころの園」北側に移植する予定でしたが本数が多く、西側にも移植することにしました。

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 スコップを入れると石に当たり、ツルハシで下穴をあけて穴を掘りやすくし、北側に15本、西側に19本移植しました。合計34本のアジサイを移植しました。

 

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 昼食後は、「民集の杜東・西」の散歩コース整備を行いました。

「民集の杜東」は、私たちが植えた以外の木が杜の仲間になっており、コウゾやバッコヤナギ、ネムノキ、ヤマナラシなどに目印をつけていきました。

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 林床にはスミレが咲きだし、フユノハナワラビが葉を広げていました。5月にはシロガネスミレ、フデリンドウが咲き、8月にはヤマユリが咲きます。秋には見事な紅葉を見せるモミジ平など、各ポイントを確認しながら杜内を歩きました。

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 「民集の杜西」に入ると、サクラの道の両側に広がる苔に落ち葉がかぶさっており、森の案内の前に、熊手で落ち葉さらいを行います。壬生北小学校の植樹地も獣害柵を付けたおかげでシカの食害にあわず生長しています。

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 自然に活着し生長したカラマツが樹皮をシカに食べられ枯れてしまいました。厳しい冬を生き延びようとする生き物たちの様子も想像することができます。

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 東出入り口付近の水仙の葉が顔を出しました。

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 雪の多かった今冬は「りんねの森」の桜の幼木がサルの食害にあいました。暖かくなり木々も芽を膨らませ始めました今日は、木に登り新芽を食べるサルの群れの様子が見受けられました。食べ終わると子ザルを背負った母猿が松木川をぴょんぴょんと跳ねるようにわたっていく姿が見られました。

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 のんびりと祠の前を歩くシカ、人間の気配を感じて杜から飛び立つキジなど、春の到来を喜ぶ生き物たちの姿を見ることができた森作業日となりました。

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 本日の森作業は、大野さん、加賀さん、松村宗さん、橋倉さん、山内さん、本間さん、山本さん、栁澤さん、坂口さん、田城さん、林子さん、深津さん、田口さん、筆者清水でした。

(報告:清水 卓)

2025年3月14日 (金)

青空と「ピィー、ピィー」に心が和む春の森作業

本日(3/13)の9時30分の気温は7度で晴天なり、風もなく森作業日和の足尾でした。

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 9時20分、全員が作業小屋に到着し、本日の打合せ。責任者・清水さんからは、来月から始める「松木郷の森」を案内する散策路(民集の杜)の整備と枝払いが提案されました。

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Cimg0092 早速、必要な道具を持って「民集の杜(北)」に向かいました。夏は散策路を葉が覆って涼しく感じる「緑のトンネル」が、この時季は杜の奥の奥まではっきり見えている樹々の様子に驚きました。

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Cimg0097_2 通路までのびている枝払いやクマが地中のアリを探した後と思われる岩を戻し、散策で歩き易いように路を整備しました。

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 途中、パイオニアとしての役割をもち、新たな木に欠かせない土にかえるヤシャブシの姿や樹皮が動物に食べられた所を自ら修復しようとしている植物の自立力の素晴らしさを見ることが出来ました。こうして立ち止まって、時間をかけて人と植物のつながりを考えてみると、森はすべての生物の生存に欠かせない母体であるように感じました。改めて、人間は森に生かされていることを感じました。

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森の奥へ進むと、植林していない場所に樹高1㍍から3㍍程のサクラの木が何本も生えていました。元気になることを愉しみにして、路を整備しました。途中、厳しい冬の寒さに耐えひっそりと黄色い花を咲かせるマンサクを見て気持ちが癒され、春を感じました。

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その後は、2016年に関東鉄道学園第2回運転二科の有志がモミジやカツラ、ナナカマドなどを植樹してくれた「糺の森」に行き、育樹チェックと石のテーブル等を整備しました。

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Cimg0118_2 昼食後は取水口のチェックを行い、4月のスケジュ―ルなどを確認しました。次回3月25日の森作業(アジサイの移植、ごみ処理など)の算段をつけて、本日の森作業を15時30分に終了しました。

Cimg0132_2 Cimg0124 間もなく足尾・松木渓谷入口付近は新緑を迎え、シカ、サル、クマやアナグマなどの動物たち、サクラの花、鳥のさえずりなど豊かな生態系が織りなし、森に寄り添って生活していける雰囲気の「松木郷の森」が感じられると思います。私たちは、そんな思いを込めて森の手入れをすすめています。

本日の森作業は、清水、橋倉、柳澤、坂口、そして筆者大野でした。<報告者 大野昭彦>

2025年3月11日 (火)

暖かな一日。紫陽花を守るネット補修に汗をかく

 今朝(3月10日)の足尾・松木沢の気温2℃、快晴。寒さも和らぎ、穏やかな一日を予感させます。足尾から松木沢に入る途中、ゲートの真下には三川が合流しています。銅橋(あかがねばし)から見た砂防ダムの、滝の白、山の白が空の青に映えて早春の雰囲気を醸し出しています。途中、牡鹿が格闘する貴重なシーンを、済賀さんがカメラに収めました。

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 筆者は昨夜、橋倉さん宅に泊まらせていただき、2日連続の森作業を体験します。本日の責任者、済賀さんから「昨日に続いて午前中は紫陽花エリアのネット補修」が提案され、午後は森づくり20年の打ち合わせをする事にしました。早速、3人は「みちくさ庭」の扉を開けて、アジサイエリアへ。

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 現場に着くと真っ先に目に入ったのが、真っ青な空に浮き出て、蕾を付けたミツマタでした。奥にはジャンダルムが見えます。

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まずは、竹をノコギリで切って支柱づくりです。

 作業の途中で分からない点はその都度確かめ合いながら、少しでも樹々の生育のことを意識しながら作業をすすめました。

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お昼近くになって、かなり骨組みが出来てきました。

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 作業を終えて足元を見ると、福寿草が昨日のまっ黄色から少し色を落としていました。見ごろは終わりに近づいているようです。何十年間も荒廃した草地ではこのような花を見ることができなかった地で輝く自然の美しさは儚さを感じます。

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 その後、森づくり欠かせない水源を見に行きました。昨年夏の豪雨によって、簡易ハウスの「みちくさ」が流されそうになったのは既報のとおりですが、その後、足尾砂防事務所に浸水報告を行い、土のう配備を行ってもらい、今では大口径の排水管で排水路が整備されつつある現場をみました。工事が終盤に差し掛かっていることを確認し、遅いお昼を食べました。


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 14回目の3月11日を迎えるなか、心配だった大船渡の山火事がやっと鎮圧しました。しかし、日本海側の大雪、太平洋側の乾燥等によって私たちの生活環境は今まで通りにいかないので不安が絶えません。気候危機が叫ばれる中、激甚化する自然災害による被害を極小化するには積極的に向き合っていかなければならず、それは行動に現さなければならなくなっています。その知恵は市民力で行政に訴え、できるところから始めていくことの大切さを実感した筆者でした。


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 本日の作業者は、橋倉さん、済賀さんと筆者でした。(報告者:田城 郁)

2025年3月 9日 (日)

「重い春の雪」に負けず森作業!

  昨夜は、今日(3月9日)の森作業が可能かどうか?気になって寝つきが悪かったが、天気予報が少し外れ、大雪ではなく「小雪」でホッとしました。ダムゲートから見る松木沢はすっきりとした青空で、氷点下の佇まいを見せていました。

Dscn9601_3  今日の森作業は加賀責任者から述べられ、①「みちくさの庭」にある紫陽花エリアのネット補修、②第4回運営委員会報告、③臼沢西植樹地の捕植作業の下見を行う事になりました。Dscn9602

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 「みちくさの庭」に向かう皆さんを、福寿草がにこやかに迎えてくれました。しかし現場に着いてみると、2月からの大雪で、獣害防止用ネット全体がつぶれてしまっていました。

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 雪の重さに唖然としましたが、「一から作り直そう」という結論になり、ネットを外す人、支柱の竹と鉄筋を打ち込む人、芽を着け始まった紫陽花を剪定する人等などを手分けして行いました。

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Dscn9609  午前中は全体の半分を仕上げ、昼食にしました。

 午後は臼沢西へ向かう班と、午前中の続きの班に分かれ作業を行い、次回の作業に繋がる状態にして終了しました。田城さんは、記念ÐⅤÐ編集を目指し、作業の合間に動画の撮影を行っていました。

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Dscn9612  作業詰め所に戻り一息ついて、田城運営委員が運営委員会の報告をしてくれました。森びとは今年、植樹をはじめて20年を迎え、その祈念事業内容が報告されました。皆で創り出していくことを心に秘めながら帰路につきました。

Dscn9616  本日の作業者は、加賀、矢口、濟賀、柳沢、坂口、田城、田口、小柴の皆さんでした。                        報告は、橋倉喜一でした。   

2025年3月 8日 (土)

厳冬期の森作業と足尾の歴史を知る

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  本日(3月8日)の足尾・松木沢の気温はマイナス3℃(9時20分)で曇りです。風が無いので寒いとは感じませんでしたが温度計を見て驚きました。作業小屋のヤカンの水も凍っていました。

Dsc00466 森作業は、先日撤去したビニールハウス1棟の跡地の整地です。橋倉さんと二人で石をビニールハウスの脇に並べて、ハウスの中に雨水が少しでも入らないように作業をしました。地面は、雪解けで土が柔らかでしたので順調に整地作業が進み昼には終わりました。Dsc00471_3

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 昼食後は、「みちくさ」で乾燥したハーブのお茶を飲みながら「襤褸の旗(らんるのはた)」を鑑賞しました。

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Dsc00476 本日の作業者は、橋倉さんと筆者でした。  (報告者:済賀正文)

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