2026年1月19日 (月)

生き物たちの姿が見える獣害柵補修作業 

 1月18日(日)、足尾の今日の天気は晴れ。10時の気温は5℃です。日陰には雪が残っていますが道路や広場に雪は無く、舗装路から作業小屋に下りる砂利道は13日に砕石を入れた土のう袋で段差を無くしてくれたおかげでスムーズに走ることが出来ました。

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 10時から打合せを行い、責任者の田城さんから今日の作業が提案され、1班は「臼沢の森」東側上部の獣害柵補修(済賀さん、山内さん、田口さん、深津さん、清水)。2班は「民集の杜(北)」の獣害柵修繕と杜の北側に点検用の出入口をつくる作業、終了後は「民集の杜(東と西)」の獣害柵点検(加賀さん、橋倉さん、松村宗さん、坂口さん、田城さん、永島さん)を行うことにしました。

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 10時15分に作業開始。必要な道具と資材を準備し森・杜に向かいました。

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 「臼沢の森」に入ると階段に落葉が積もり、木の枝で払いながら登りました。森の左側には落ち葉が積もっていますが、右側には無く緑色の苔が広がっていています。凹状の臼沢を吹き抜ける強風で落ち葉が舞い、飛ばされている様子が想像できます。

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 前回西側の中腹「貨物労組の森」の所まで修繕が行われたので、その上から修繕を行いました。堰堤の上に東から西にかけて獣害柵を張っていましたが、落石で倒されている箇所と、落石で空けられた穴からシカが入り込み大きく広げられた場所が多数見つかりました。柵が倒されたところは後日修繕を検討することとし、東側の破れた個所を亀甲金網で補修しました。

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 高所での作業のため堰堤や砂地の斜面から滑り落ちないように注意を払いながら作業を行いました。

 

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 東側斜面の獣害柵も所々大きな穴が空き、針金と幹ガードで塞いでいきました。雪が降り積もり食べる草が無くなると樹皮を食べに森に入ってきます。幹を一周食べられると水を吸い上げることが出来ずに木は枯れてしまいます。

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 森の外からつながる「けもの道」を見ると、落石で空いた穴から入ったり、柵の弱いところを見つけて穴を広げたりと、森に生きる動物たちの知恵が見えてきました。

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 前回の修繕個所にたどり着いたのが14時過ぎ。作業を終え、滑り落ちないよう気をつけながら下山しました。

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 2班は「民集の杜(北)」の北側に「出入口」をつくりました。北側の斜面は砕石が草で抑えられていますが、大雨や地震で大きな岩が転がり落ち、獣害柵を倒したり穴を空けます。「出入口」が無いため、修繕用の獣害柵や支柱管、大ハンマーなどの資材を運ぶのにも外側を回らなければなりません。内側と外側に分かれて作業を行うにも不便をきたしていたので、やっとつくることが出来ました。

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 獣害柵修繕では、落石で支柱が倒された箇所を補修しました。

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 補修を終え2014年植樹地西側の通路に作った「出入口」から戻る途中、葉の落ちた森の中に緑の葉をつけた幼木を2本見つけました。松村宗雄さんが「これは珍しい木だ」と木の葉を確認し「ヤブツバキ」であることがわかりました。2014年の植樹地の中に補植はしていないため、動物がタネを運んできたのではないかと思われます。樹高は約60㎝と約1mです。人間の作った森に動物たちが加勢し森を豊かにしてくれています。

 

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 続いて、「民集の杜」(東)と(西)に分かれ獣害柵の点検を行いました。「民集の杜(東)」では東側の柵が曲げられていました。杜の中を見るとサルの集団が「日向ぼっこ」をしていました。

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 「民集の杜(西)」でも柵が曲げられており、曲がりを直し針金で支柱に縛りました。

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 午後は、果樹園内に植えた「お茶の木」の霜対策を行いました。U字の支柱を立て、遮光ネットをかぶせました。時間も3時を過ぎ、終了ミーティングを行って本日の森作業を終了しました。

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 本日の森作業は、橋倉さん、松村宗さん、加賀さん、済賀さん、坂口さん、山内さん、田城さん、永島さん、田口さん、深津さん、筆者清水でした。

(報告:清水 卓)

2026年1月13日 (火)

2026年「母なる森」への手入れスタートする

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 本日1月13日(火)は、今年最初の森作業になりました。一昨日からの大雪は松木郷にも降り、15cm程の積雪になりました。いつもは作業小屋に集合しますが、乗用車で広場に降りると帰りに坂道が登れなくなることを予測して「みちくさ」に集合し打ち合わせをすることにしました。

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 10時に参加者全員が「みちくさ」に集合し、お互いに顔を合わせ「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と新年の挨拶を交わしました。

 作業責任者の済賀スタッフから「今日は舗装道路から森びと広場への降りる砂利道に15cm以上もの段差があるため、車の底が石に当たりボランティア参加者がとても大変になっている。どのように修繕したら良いか考えたい」と提案がありました。参加者5人で「丸太、釘(カスガイ)、セメントで固める。砕石を敷く。大きな石を並べる」など、あれやこれやと話し合いました。雪が積もる中、今日出来ることは何かを考えると、土嚢で段差をなくすことで全員が一致し、スコップや土嚢袋などを持って現地に向かい作業を開始しました。

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 まずは、雪かきをして舗装道路と砂利道の段差や窪みを確認し、そこに10キロから20キロの砂利を詰めた土嚢袋37袋を敷き詰めていきました。次回18日のボランティア参加者の「安全」を考えて丁寧に作業をしました。

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 今日の森作業で良かったことは、全員が意見を出し合い「身の丈に合った」考えにたどり着いたことです。筆者にとっては、20年間の森づくりで培ってきた心得が森作業に活かされていること実感しました。そのため作業もスムーズいったように思え、皆さんの顔も微笑んでいるように見えました。森に寄り添っている我々にとってはこの心得は大事なことだと思っています。気ままな木々や生きものたちから学んだ事なので、今後も継承していきたいと思いました。

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 遅い昼食を食べたのち、今年度最初の森作業なので、6月に行われる森びとプロジェクト第7回総会までの活動について参加者の心合わせをしました。

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 14時30分の「松木郷」の気温は7℃でした。参加スタッフの皆さま、お疲れ様でした。森の動物たちの足跡は全くありませんでした。帰り道、路面凍結の心配もあるため、少し早めでしたが作業を終了しました。

 本日の「母なる森」への手入れ参加者は、橋倉喜一さん、済賀正文さん、山田 浩さん、深津 哲さん、そして筆者・大野でした。

 <報告者:大野昭彦>

2025年12月29日 (月)

森づくり20年を松飾りで締める。2026年「母なる森」づくりへ

 12月28日(日)、足尾「松木郷」は雲一つない青空が広がっていました。10時の気温は2℃でしたが、陽差しがあり温かく感じました。

 今年の森作業は19日に作業納めとなり、今日は新年を迎えるための正月飾りと作業小屋などの戸締り確認です。

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 まずは作業小屋の掃除を行い、コーヒーを飲みながら打ち合わせを行いました。

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 4月の足尾町民「お花見の会」からスタートした20年記念事業には、5月の行政や支援団体、6月は森づくりボランティアのみなさんを森に案内しました。

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 8月は那須拓陽高校と樹徳高校の生徒たちが、先輩が植樹した森に入り「森の友達探し」。10月・11月はJR東労組と貨物労組の皆さんが森の観察後に映画「襤褸の旗」(田中正造)を鑑賞した「働く者の生存プラン探し」。荒廃地での森づくりを準備から支えてくれたJR東労組のシニアのみなさん。参加者総数は221名。スタッフ延べ98名で生長した20年の森を案内させていただきました。

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 荒廃地に広がる小さな森には、シカやサル、アナグマ、クマなど目視で確認しやすい動物をはじめ、鳥や昆虫、土壌動物たちが命をつないでいます。

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 厳しい冬に耐えたホオジロが今夏、猛禽類に狙われないようにドウダンツツジの低木に巣をつくり、卵を産みヒナを育てました。

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 「遊働楽舎」“みちくさ”に入り込んだツマグロヒョウモンチョウは、“みちくさ”で卵を産み、幼虫が入口の柱でサナギとなって羽化しました。

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 こうした「命のバトン」を目撃できるのも、20年の森づくりに参加、支援、協力をいただいた多くの皆さん、森びとスタッフのおかげだと感謝しております。

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 そうした思いを込めて、橋倉さんと「作業小屋」「うんしゅう亭」「みちくさ」「森びと看板」を回り、松飾りと締め飾り、「謹賀新年」を取り付けました。

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 20年の森を散策された皆さんから、「森の中は涼しい」「気持ちがいい」と森の機能に驚き、「何もないと思っていた松木に桜が咲いていた。足尾町民に伝えたい」「働く仲間や後輩に森の大切さ伝え、子供たちなど後世に繋いでいかなければならない」と森の大切さや森に生かされていることを感じ取った感想が伝えられました。

2025425_2【2025年4月25日 足尾町民「お花見の会」】

2025823_2【2025年8月23日 高校生の「森は友だち探し」】

20251021jreuob_2【2025年8月21日 JREU東京シニア】

 「松木郷」の森の木々は厳しい冬に備え葉を落とし冬芽を付けて、来る春に備えています。2026年は“森は友だち”を合言葉に、「母なる森」づくりへ歩を進めてまいります。森ともの皆さんも、“気候変動”に備え、良い年をお迎えください。

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 本日の作業は、橋倉さん、筆者・清水でした。

(報告:清水 卓)

 

2025年12月19日 (金)

2025年、最終の森作業を行う

 12月19日(金)、足尾の今日の天気は12月とは思えないほど雲一つない晴天、暖かな一日となりました。

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 10時からの打合せでは、いつもお世話になっている作業小屋の大掃除と「臼沢の森」を囲う獣害柵の修繕、民集の杜(北)の獣害柵点検・修繕を行うことにしました。

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 作業小屋の大掃除は、鎌田さん、橋倉さん、柳澤さんと坂口さんで行いました。まず、室内にある細々としたものを外に出しました。それから、ストーブの灰や煙突を取り外してススを取り除きました。床やガス回りをモップや雑巾で綺麗にしました。

 最後に煙突を取り付けを行い、作業小屋の大掃除は終了しました。

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 また、「臼沢の森」の獣害柵修繕は、前回西側の中腹「貨物の森」の所まで獣害柵12か所の修繕を行いましたが、あと43か所残っています。永島さん、済賀さん、田口さんの若手組3人で行いました。「貨物の森」の尾根から、前回の続きで30mしか進めませんでした。というのも、6か所の修繕を行いましたが、そのうちの一か所がシカに1メートル以上の穴があけられていました。

 いままで見たことがない大きな穴があけられていたので、その修繕に手間取ってしまいました。何とか亀甲金網で補修しました。下山したのが13時を過ぎてしまいました。それから昼食を取りました。

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 「民集の杜」(北)の獣害柵点検・修繕は、加賀さん、清水さん、キンバリーさんと私大野で行いました。クマかサル、シカなどに柵が折り曲げられてり、柵を支えているポールが折られた箇所を直しました。

 また、シラカバの根元付近の幹が虫に食べられ、そこは蜜が出るのでスズメバチ、蝶などの昆虫が夏期に沢山集まっていました。そのシラカバの木が数本倒れていましたので、他の樹木の生長の妨げにならなように伐採しました。4人で「民集の杜」(北)を一周しました。

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 その後、作業小屋の大掃除組と昼食をとりました。

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 午後は、「遊働楽舎」”みちくさ”の大掃除を行いました。”みちくさ”の大掃除が終了する頃に「臼沢の森」獣害柵修繕組が作業小屋に戻ってきたので、昼食を取ってもらいました。

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 14時ごろから、2025年の記念事業の振り返りと2026年の抱負などを出し合いました。最後に、作業小屋の入り口の軒下の柱に門松を供えて、畏敬の念を込めて「命と森づくりの安全」を祈念して、2025年の森作業を締めくくりました。

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 一年間お世話になった、足尾のスタッフ・サポーターの皆さんに心より感謝申し上げます。

 2026年は「エコ散歩in足尾」に多くの皆さんの参加いただき、「森は友だち」を感じていただきたいと思います。森づくりボランティアの皆さんと一緒に、多様な生き物たちが命をつなぐ「母なる森」を目指し森の手入れを行っていきましょう。   

 「20年の森づくり」を支えていただきましたすべての”森とも”の皆さんに感謝を申し上げます。さらなる20年を目指し、2026年も山と心に木を植えていきましょう!

 本日の森作業は、鎌田さん、橋倉さん、加賀さん、済賀さん、永島さん、田口さん、柳澤さん、        大山さん、坂口さん、キンバリーさん、清水さん、報告は大野昭彦でした。

2025年12月 8日 (月)

いのちの森から学ぶ—気候危機の時代を生きる私たち

    12月7日、宮城県ファンクラブは仙台市荒浜・名取市閖上の「いのちの森」の観察会を行いました。7名の仲間達と山形県ファンクラブから伊藤さんと荒川さんが参加してくれました。

Dsc01386    今年は2回の補植・除草・下枝払いなどの、育樹活動を行いました。森作業を通じて、森に寄り添って生きている人間だということを学び、地球環境に負荷をかけすぎない人間活動をしていくことに気付かされました。

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Dsc01387    2025年は、最高気温41.8℃を観測した日本、二酸化炭素排出量が過去最高になった地球、「パリ協定」の目標である気温上昇を、1,5℃以下に抑えられないことが確実になった気象状況下で、生きていかなければなりません。気候危機と向き合い、命と生活を守るため、危機意識を共有し、自然環境と人間のつながりを考える人づくりを目指しています。(報告:宮城県ファンクラブ・林雄一)

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