カテゴリ「根を張り育て!苗と木々」の96件の記事

2009年4月 9日 (木)

JR貨物労組の植樹会場にもう一歩

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 「どくだみ荘」の朝はウグイスのさえずりが聞こえました。活動日の朝はJR日光駅前にボランティアの方を向かえにいきます。今日も迎えに行き、現地待ち合わせの皆さんとは9時45分にドッキングします。10時、今日の作業打ち合わせを行い、今日は撒水をするグループ、杭を作るグループ、階段を作るグループに分かれて作業しました。今日の気温は、昼頃に24度まで上がり、カラマツの芽もふっくらとして黄緑色に変化して、太陽から一杯の栄養をいただきます。
 今日は、JR貨物労組の担当者Nさんが現場を訪れ、10月に行う森づくりの流れと場所を頭に焼きつけました。彼は本日、階段用の間伐材1本を持って階段作りの場所まで登っていきましたが、途中で息が切れてしまい、挫折しました。昼食では、事務局スタッフの皆さんから色々なアドバイスを受けて、午後は間伐材を持って3往復しました。Nさん、お疲れ様でした。
 事務局スタッフの松村さんは、「どくだみ荘」の私たちに里芋とネギを持ってきてくれました。今日の夕食は、その芋を食材にして、芋の煮っ転がしを作って食べました。松村さんありがとうございました。明日の午後は、足尾消防署の方から「緊急救命講習」を受けます。

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2009年4月 8日 (水)

身を守る武器、五感を磨きました

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 カラマツの芽の色が赤っぽい色から黄緑色に変わりつつある臼沢です。本日は間伐材を均等に切り、杭もつくりました。今年の植樹は年8回行うので、昨年の秋に行った階段作りでは足りません。そのために今日から12日までの間、新たな植樹会場用の階段を作ります。その準備と階段を作る作業を行いました。
 年々階段が増え、登る距離も長くなり、背負子に杭を数本入れ、間伐材を一本持って傾斜が30度もある階段を登っていきます。現場に着くと顎がでて、脚が震えます。そんな気持ちがよい疲労感を感じながら、今日は階段を14段作りました。
 東京から来てくれたSさんは初めての作業でした。彼は、間伐材でも使える物とそうでない物を、切る前に選別することの大切さ基本を学びました。ヒノキを叩いて、その音で見分けることを学びました。山登りが好きな彼は、「このようなことが分かっていれば、山でも生活でも自分の身を守ることができる」、と感想を述べてくれました。生きていくための五感の大切さを実感してくれました。
 その他に今日は、栃木県日光治山事務所から黒土を提供していただきました。これは、「松木の杜」づくりに欠かせない黒土ですので、日光治山事務所の皆さんには感謝です。ありがとうございました。

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2009年4月 4日 (土)

“橋”の骨組みを組み立てました

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 正会員の皆さんの協力で通常総会が終わり、4月1日には足尾現場で橋造りが行われました。この橋は今年から始まる「松木の杜」づくり会場に通じるものです。「松木の杜」会場は森びと広場の東側にある1万㎡の平地ですが、この平地まで行くには約5㍍の溝を越えなければなりません。この溝を渡るために橋を造っています。
 木材は那須町から運びました。木材は森びと那須ファンクラブの職人たちが伐り、皮を剥いて運びました。現場では、重機を使って穴を掘り、写真のように木材で骨組みを造りました。ファンクラブの皆さん、お疲れ様でした。今後は、この周辺の溝を利用してビオトープも作って行く予定です。お楽しみに。
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2009年3月25日 (水)

「松木の杜」に植える桑の苗木を注文しました

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 昨日は桑の苗木を調査しました。私たちは、今でも富岡製糸工場が残っている群馬県富岡市で桑の苗木を育てている大竹文明さんを訪ねました。そして100本の桑の苗木を注文しました。購入したのは平賀陽子さん。和服の着付けを教えている方です。以前このブログで紹介した平賀さんです。平賀さんは、5月30日に行われる第9回足尾・ふるさとの森づくりに桑の木を植えたい、と希望していた方です。
 大竹さんの話によると、桑の種類は何百種もありましたが現在はそんなに残っていないそうです。ところが近頃は桑の人気が広がり、日本各地から苗木の注文があり、桑葉の粉の注文が相次いでいる、と言います。桑葉に含まれているデオキシノジリマイシンは血糖値の上昇を抑える物質です。糖尿病の方にはこの葉の粉が良いとの評判です。また、足尾に植えるためにの風に強い苗木、楽しみが増える大きい実がなる苗木、そして土壌に関する話を聞いてきました。
 本日は桑を植える足尾の植樹に平賀さんを案内し、「松木の杜」(仮称)の構想に花を咲かせました。畑予定地には、足尾へ向かう途中に頂いた菜の花を少し試植してみました。

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2009年3月23日 (月)

苗木に生きる元気を与えました

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 昨日は小雨の中を育苗作業しました。作業に来てくれたのはインストラクターの森戸さんと遠藤さんでした。「森びと広場」の周囲に生えているヤシャブシの芽は日毎に膨らみ、猿たちは木々の芽を頬張っています。
 広場の苗床にはポットから苗木が抜かれ、苗床に放置されています。その数約100本程。この悪戯の犯人は猿たちです。猿はポットの中にドングリが埋めてあることを学び、冬になると苗床に入り込み、ポットから苗木を抜き取って、根に付いているドングリを食べます。
 捨てられている苗木は根が付いているものが多く、必死になって生きようとしています。ポカポカ陽気となって、木々の芽が膨らむ頃を逃すとこの苗木たちは死んでしまいます。猿たちが木の上で新芽を頬張るこの時季に、そして小雨が降って丁度良い日でしたので、育苗作業は良い条件が整った中で行うことができました。
 広場の対岸から「松木の杜」(仮称)を眺めると、この杜にしっかり命を吹き込み、多くの皆さんと一緒になって“山と心に木を植えて”いきたいと願いました。改めて開墾作業に汗を流してくれた皆さんに感謝します。ありがとうございました。

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2009年3月20日 (金)

階段用の間伐材300本を伐り出す

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 今日は、階段用の間伐材を伐り出しました。場所は東武日光駅から東へ、車で20分程の山中です。朝は小雨がちらついていましたが、作業が始まる10時頃からは晴れ間が見えました。場所は杉と檜の森ですので晴れ間があっても陽は射しません。作業は薄暗い感じがする急斜面の森で、間伐されていた木を一定の長さに伐って、道路まで運び出しました。これをダンプカーに載せて、3往復して足尾現地まで運びました。今日の作業では約300本の階段用間伐材を用意することができました。
 今日は春分の日のため、間伐材伐りだしの現場に向かう途中にあるお墓には花が飾られ、線香の煙が漂っていました。また、空を見上げると黄色い「煙」が目立ちました。それは杉花粉ですが、30年から40年前には線香の煙と杉花粉が舞うようなことはありませんでした。間伐材を伐って運んでいると、杉や檜はひしめき合って必死になって生存競争している様子が肌で感じました。これも人間の我がままな結果だろう、と思いました。
 事務局スタッフ、インストラクターの皆さん怪我なく、事故もなく間伐材を作っていただきありがとうございました。

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2009年3月15日 (日)

開墾が終わりました。ボランティアの皆さんありがとうございました。

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 開墾の後半作業は今日で終了しました。今月2日から始まった開墾は延べ11日間、手伝ってくれた皆さんは98名でした。作業を手伝ってくれたインストラクター、JREUの組合員・OBの皆さんありがとうございました。強風と雪、強風と雨そして早春を感じさせる快晴の中で、マヒワやエナガの小鳥たちとの出会い、トンビやイヌワシの風を利用した飛翔、二ホンシカの戯れ、昆虫の蠢きを肌で感じながら、私たちは開墾作業をしました。また、ボランティアの皆さんからは「プロと職人の違い。私たちは職人の生き様に学ぶべきだ」等、現場で学ぶことの大切さを共有することができました。
 今日は、杜の散策道の階段も造りました。また、杜の絵を描いている清水事務局次長とは、この杜は親子が孫と爺ちゃんが学べる杜へ、親と爺ちゃんが誇れる杜にしよう、とイメージを膨らませることができました。作業が無事に終了できたことを振り返り、皆さんは帰路につきました。途中、足尾ダムゲート直前で、助手席に乗っていたS君が「前にカモシカがいる、と叫びました」。じーっと見ると確かにカモシカの親子でした。足尾でカモシカが見えたのは、7年~8年ぶりです。私たちのマスコットキャラクターのカモシカに遭えたことに興奮し、カモシカが足尾に戻ってくれたことに感謝しました。
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2009年3月14日 (土)

自然の厳しさを感じて唐鍬とハンドルを握る

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 今日の午前中は雨混じりの強風が吹き荒れました。気温は6度でした。身体を動かしていなければ寒くて立っていられない悪天候の中で、本日の作業を行いました。重機のハンドルを握っていると、10分も経たないうちに指が凍り付くようでした。唐鍬を使って身体を動かしている作業が有り難い、という作業でした。
 午後になって雨が雪混じりの雨になってしまいましたので、作業は野外の作業から室内の作業に変更しました。今年も臼沢植樹会場で植樹をするためには、傾斜30度近い階段を約150㍍以上登らなければなりません。その地まで黒土や腐葉土を運びますので、それに使う背負子の修繕を行いました。14時頃になると背負子の改修は終わり、外は青空が出てきましたので開墾作業を続けました。
 今日は9名の皆さんが雨混じり強風の中で作業を手伝ってくれました。ボランティアの皆さんに感謝します。晴れ間がでた頃には、ヤシャブシの枝に数匹のエナガが留まって戯れていました。

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2009年3月13日 (金)

真心が支えてくれる09年の杜づくり

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 今年の森づくりは第9回「足尾・ふるさとの森づくり」(5月30日)以降、小規模な森づくりを7回行う予定です。植樹会場はメイン会場として臼沢の急斜面、子どもとお年寄りの方には平地の「松木の杜」(仮称)で植樹をします。そのために臼沢の会場には新たに階段を設置しますので、11日には間伐材の下見と間伐材カットを行いました。当日は、二人で100本程カットしました。間伐材を提供してくれました日光森林組合の皆さんありがとうございました。
 また当日は、松井事務長の同級生から黒土の提供がありましたので、同級生の鎌田(写真、上)さん宅へお邪魔し、黒土を観させていただきました。鎌田さんは1人で土のう袋に黒土を詰めてくれていました。鎌田さんありがとうございます。昼食までご馳走になって感謝です。
 昨日は、JREU・八王子から二人の方が開墾作業に来てくれました。朝方は風がありましたが、昼頃には風は止み、小春日和の中での開墾作業でした。

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2009年3月12日 (木)

後半の開墾作業開始!どうして木は生えないのか?

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 今日から15日までは後半の開墾を行います。開墾している1万㎡の草地は写真で紹介してきましたが、この地に生えている木はヤシャブシが数本です。何故、木が生えていないのか疑問ですが、その原因のひとつに表土の堅さがあるのではないかと思っています。
 表土は写真のように草の根で固められています。この表土の厚さは20㎝もあり、これを粉々にするには唐鍬や万能を使わないとできません。それほど固い表土ですので、ヤシャブシはこの表土に入り込めないのではないかと感じています。この密集した草の根は砂と関東ローム層が混じった土を固めています。表土のpHを測ってみてもpH5程度なので、木が生えないという状況ではありません。
 後半の作業はこの固い表土を下の写真のように粉々にます。また、草地には大きな石がゴロゴロしていますので、これを重機で移動します。こうして固い土壌を掘り返し、表土に酸素を入れ、分解動物たちの消費・生産活動ができる環境をつくります。来月になると、開墾したこの地に黒土を混ぜ合わせます。木が生えていない原因について分かる方はアドバイスください。あと考えられることは、松木村を廃村に追い込んだ歴史上から、何らかの金属物質が土に混ざっているかも知れません?。
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森びと検索

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