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2019年4月 4日 (木)

生存の危機より、産業の国際競争が優先?

東京都内では若葉の黄緑色がまぶしくなってきました。

P3284835 カツラの若葉

 自然の恵みに感謝しながら新聞を読んでいると、やはり、地球温暖化問題は政治問題だということが分かる。

P3304858  2日に発表(『毎日新聞』)された政府の有識者懇談会(座長・北岡伸一東大名誉教授)は、「二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出を今世紀後半のできるだけ早い時期に実質ゼロとする「脱炭素社会」を目指すなど、対策強化を求める提言を安倍晋三首相に提出」した。

P3284828  温暖化問題は二酸化炭などの温室効果ガスの排出削減と二酸化炭素吸収源の森と海の力をつけていくことだが、提言では「企業などの排出削減を促すカーボンプライシングの導入の可否については意見が分かれ、両論併記」とされた。経済産業省は「(石炭や石油への課税など)日本の炭素価格は既に高い」と否定的であり、「有識者懇談会でも「産業の国際競争力を失う」(進藤孝生・日本製鉄会長)など否定的意見が相次いだ」という。

P3304852 15年前に当会の設立総会を開いた会場(日比谷)

 どうやら政治の姿勢は、排出削減は徐々にすすめていきながら、排出した二酸化炭素を吸収する技術開発とエコ商品開発で商売していくということが前面にある。環境省の野心的な政策を期待したい。(理事 髙橋佳夫)

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