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2018年3月の14件の記事

2018年3月31日 (土)

2018年の”山と心に木を植える”活動がスタートとました

 3月25日、今年の森づくりがスタートできました。「森びらき」には84名の森ともに参加いただきました。会のはじめは、事務局の塚崎さんと小黒さん制作のオープニング。最後のシーンには、岸井理事長、宮脇先生、樹徳高校の皆様、大和木材店の福田さま、足尾の塚原さんからのメッセージが紹介されました。オープニングのストーリーは、地球温暖化にブレーキをかけていくことは全世界の人々がやらなければならない課題だ!できることからはじめよう!と訴えかけられていました。

ご来賓には、古河機械金属㈱環境保安管理部長の久能正之様と全国林野関連労働組合・水田勇司書記長からいただきました。

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久能様からは、足尾には光と影がある。環境保全活動は人間の義務であり、次世代に引き継ぐ大切な財産でありますと挨拶をいただきました。

Photo_11  水田様からは、林業の活性化と国産材の拡大を通じて温暖化防止に貢献していきたい、とエールが送られました。

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南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊顧問になられた前南相馬市長・桜井勝延様からは、上に立つ人間はみんなに元気を与えよう、桜を植えようと訴えかけられました。

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一般社団法人エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議・理事兼事務局長 小山田大和様からソーラーシェアリングをもっと広く進めていこう、と抱負が述べられました。

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認定NPO法人アジアの新しい風・奥山様からは、若いスタッフたちに呼びかけて、今年も足尾の植樹祭に参加していきたい、と話されました。

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NPO法人自然とオオムラサキに親しむ会から跡部治賢様から、そろそろ足尾にもエノキが育っているので、オオムラサキを飛ばしたいと心強い話がされました

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WE21ジャパン・藤井あやあ子様から、ルボ村民のふるさとの森づくり支援へのお礼が述べられました。また、森びらきではルボ村支援募金が呼び掛けられ、29,841円が寄せられました。

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土壌動物研究の第一人者の青木淳一先生からは、地球上の”生物の民意”というのはとてもよい言葉です。足尾にキツネが現れるということは自然の民意です。環境の変化に一番敏感な虫は民意をよく表していると思います。

2_2  その後、今年度から事務局員になりました太宰さん、成田さん、退任された唐澤さんから挨拶をいただきました。最後は、正会員の野田さんより、”笑いのヨガ”が紹介され、一年間笑顔で健康に活動が進められることを願って、参加者全員で笑いました。参加いただいた皆様ありがとうございました。(事務局・水落一郎)

春本番を飛び越えて初夏のような天気に驚いてか、ウグイスが鳴きません

 2017年度末の天気は快晴でした。朝方、「どくだみ荘」に駐車していた車のフロントガラスは凍っていました。しかし、あっという間にフロントガラスの氷は溶け、松木沢の「森びと広場」に着く頃には日差しが気持ち良くなっていました。

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2  仁平スタッフと作業小屋内を掃除し、お湯を沸かしながらスタッフを待ちました。鎌田さんと松村宗さんが到着。松村さんはネギとカキナを、鎌田さんはワカメを持ってきてくれました。ありがとうございました。

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Photo_3  午前中は、『森びと通信』用の松村さんの写真撮影、その後は、今年の植樹祭予定地の測定をしました。足元にはフキノトウが「うまいぞ!」と言っているようでした。小屋に戻る前植えた場所を観察してみると、昨年植えた所だけの幼木の樹皮が猿に食べられていました。コナラとヤマザクラの樹皮が痛めつけられていました。

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Photo_6  昼食は、松村宗さんから頂いたネギをたっぷり入れた温蕎麦をつくり、甘いネギを美味しく頂きました。午後は、明日オープンする「遊働楽舎」(愛称:みちくさ)の掃除をしました。松村宗さんは、宗さん畑で「夏の感謝デー」に間に合わせるジャガイモの種イモを植えました。

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Photo_8  その後は、苗に撒水し、下の苗床の防草シートを張りました。中の苗床を下に統合するための準備です。明日は、「みちくさ」オープンと共に、第一回事務局会議が「森びと広場」で行われます。その会場を整えて本日の作業は終了しました。

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Photo_10  桜の蕾も膨らんでいます。3月にこんなに膨らんだ蕾をみたのは初めてです。鎌田さんが「今年はウグイスが囀らない」、と言っていました。そういえば、桜の蕾がこんなに大きく膨らんでいのに、いつもなら聴こえるウグイスの鳴き声が聴こえません。本日の作業は、鎌田、松村宗、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2018年3月30日 (金)

南相馬市応援隊は春の森作業を開始しました

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Img_1204  桜前線がスピードを速めて北上しています。今日(30日)は、雫の育苗場の森作業へ、伊達市から南相馬市に向かった。曲がりくねった急坂の八木沢峠も3月に開通した「八木沢トンネル」のお蔭で時間短縮と危険度合いも少なくなりました。

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Img_1200  10時30分に作業の打ち合わせを行い、本日は、ポット内の草取り、タンクの給水と水撒き、越冬対策用の防風網の取り外しを行いました。水撒きは、渡部代表が今朝7時半から行っていたため早目に終わりました。海風の影響なのか一部が枯れている苗木が目立っていました。早めに植えることと撒水を行うことにしました。

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Img_1187  全国植樹祭もあと72日、会場はきれいに整地され遠くには昨年植樹した会場がうっすらと見えています。苗床をあとにして、2013年に植樹した鹿島地区防潮堤の森に向い、5年経ったヤマザクラの花の咲き具合と毎木調査のための杭打ち作業を行いました。

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Img_1210  樹高3メートル以上となったヤマザクラは小さなつぼみを付け花が咲くような状況で、小さく可憐な花を見られるのが楽しみです。今回の作業は、渡部、松林、岩橋、東城でした。(報告 東城敏男)

2018年3月27日 (火)

一気に初夏?気温20℃の中、足尾の森の階段補修!

Dsc_0933  一昨日の東京の桜は満開でした!足尾の桜はまだまだ蕾も固く、開花にはあと1か月近く待たなければならないようです。でも、今日の足尾は10時で気温18℃、昼過ぎには22℃と一気に春を通り越して初夏ようでした。この暖かさを待ちかねたように、猿たちが一斉に野山を行進していました。時々木に登っては、新芽を食べていました。

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Cimg7211 今日の作業は、総会の日に打ち合わせておいたとおり、臼沢の階段補修をしました。

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Cimg7196 午後の作業は何をしようかと昼食を取りながら話し合って、今後雨の予報はないし、苗木もカラカラに乾いてきているようなので、冬の間は水が凍結するために外しておいた散水用のホースを繋ぎ、水を出せるようにしたのですが、出てきません。原因は道路を横断しているところのU字溝がつぶれ、ホースを圧迫して水が止まっていることが分かり、早速U字工事を行い、ご覧のとおり見事に水が勢いよく噴出されました。

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Cimg7230 本日のスタッフは、鎌田さん、松村健さん、橋倉さん、松村宗雄さん、加賀でした。

(報告:事務局スタッフ加賀春吾)

2018年3月26日 (月)

第13回通常総会 ~生き物たちの民意を聞き取ろう~

 春の快晴の下、東京のさくらが満開となった3月25日(日)、目黒さつきビルにて第13回となる通常総会が行われました。
 正会員71名が集まり、井上理事の開会の挨拶にて会議が始まり、議長には昨年カナダから帰国して森びとの活動を再開した太宰初夏さんが選任されました。20180326225553

20180326225745  高橋副理事長による主催者挨拶では「生存不安な時代を迎える今こそ、山と心に木を植えて行こう。そのために具体的に何ができるか議論していこう。民意を無視せず、生き物たちの民意をより聞き、地球温暖化にブレーキをかけるため行動していこうと」と話しました。20180326225836  主賓の林野庁長官、沖修司様による挨拶をいただきました。「今の日本にある森林はわれわれの貴重な財産であること、日ごろ職員に対して話されている1.現場で何がおこっているのか知ること、2.技術革新を生かすこと、3.あきらめないこと」の大切さをお話いただきました。20180326225930  小黒事務局次長による2017年度の事業報告がパワーポイントによりなされました。会計決算報告は人見事務所スタッフにより、高橋監事による監査報告がなされました。2018年度の事業計画については、大野理事による説明がなされました。Img_6291

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20180326230253  質疑応答では、南相馬の森の防潮堤応援隊の岩橋さんより「賛同者を増やすためのフォーラムを今年もやりたい」という抱負が語られ20180326230351

加賀スタッフは、「松木にのんびりと散策できる道を作り、オオムラサキが舞う楽園にしたい」20180326230438 神奈川ファンクラブの川崎森子さん、栃木県ファンクラブの福田哲男さんからは、今年のファンクラブとしての活動の抱負が語られ20180326230626

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 橋倉スタッフからは「ルボ村支援に皆の協力を集いたい」という話がされました。大塚スタッフからは「森の案内人としてぜひ、現場にたってやっていきたい」と抱負が語られました。20180326230848

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 国会会期中、忙しい中にも関わらず、かけつけていただいた山崎顧問からは国会での提出を目指す「原発ゼロ基本法」の現状の説明がなされ、再生エネルギーへ替えるにあたっての説明をしていただきました。20180326230944  

 さくらが満開で、外で花見でもしたい日でありましたが、ご出席者の皆様の活発の議論ののち、議案は可決・決定し、議案審議はすべて終了しました。出席者の皆さまお疲れ様でした。20180326231136 この後、森びらきへと続きます。             

(報告 事務局員 宮原 哲也)

2018年3月21日 (水)

彼岸の中日、雪降る中で生きものたちの息遣い、

天気予報通りに雪が降った足尾。10時前、「どくだみ荘」でペンを執っていると、玄関の先で「タカハシさ~ん」と声がした。塚原さんが、彼岸の中日だからと言ってチラシズシを持って来てくれた。お礼を言って塚原さんの後姿を見ると、外は細かな雪が降っていた。

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P3210321  急いで冬の感謝デーで使った大なべやお椀を洗った食器類を森びと広場の作業小屋に運んだ。広場の気温は0度、周囲の山の山頂は写真の通り白くなっていた。

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P3210194  猿にとっては春の温かい陽を浴びながらヤナギの蕾(写真)をいただくのだが、今日は猿の食事風景は無かった。

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P3210190  キジの雄も雌を探しているようだったが、近くには雌の姿はなく、キジは寒そうであった。

P3210206  「みちくさ」の池ではヤマアカガエルが産卵、その卵の中では黒く小さな粒が動いていた。冷たいだろうと沢水が流れるようにしてやった。

P3210325  松木川を見ていると、写真には取れなかったがカワウ2羽が、松木川上流に向かって飛んで行った。昨年は1羽だったが今日は2羽、つがいなのか分からないが餌の魚が豊富なのか、これからも注目したい。雪が止みそうにないので、「どくだみ荘」に戻った。(報告 髙橋佳夫)

2018年3月20日 (火)

実家の暮らしを和ませてくれたスイセン、足尾でも黄色い可憐な花をみせてくれ!

 「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるが、明日は彼岸の中日。今日の足尾の朝の気温は6度。天気予報によると明日は今年最後の雪が降るかもしれない。

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Photo_8  昨夜から雨が本降りでしたので、朝早くに森作業中止をスタッフに連絡し、橋倉スタッフを待った。大和木材店(福田社長)のご厚意でマルチング用の樹皮を入れる袋(フレコン袋)を大和木材店まで運ぶために足尾入りする橋倉さんを待っていたら、福原さんがやってきた。実家の雪かきや仕事で足尾入りが出来ない彼のおもいを受けて、本日は三人で森作業を行った。

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Photo_5  昼飯前の作業として、「松木の杜」に侵入していた鹿の追い出し、その後は、「松木の杜」で枯れているヤシャブシの片づけを行った。

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Photo_7  昼食後は、ハウス内の苗木を下の苗床に移動。運びながら、衰弱していた苗木に元気な芽をみせてくれよ!と声をかけながらの作業を行った。

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P3200313  最後は、福原さんが実家に植えていたスイセンを持ってきたので、「森びと広場」西側の土留め柵のある斜面に植えた。福原さんは両親がまもなく実家を離れて一緒に生活することになるから、とその思いをスイセンに宿して植えていました。(報告 高橋佳夫)

2018年3月17日 (土)

家族や社会のマナーやルールは草木からのプレゼント?

 明日は「春の彼岸入り」、早いもので今日は桜の開花宣言が出された東京都。気象庁によると平年よりも9日早い開花という。外に出て桜の蕾を観ていると何故かウキウキする。今年は誰とどこで花見をしようか、と考えてしまう♪

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P3140256  ところが騒音がうるさいコンクリートジャングルに足尾踏み入れると、そんな気分は消えてしまう。ベンチに座ってどうしてそんな気になってしまうのか、と考えるとそこに草木が存在していることが分かる。不思議だなあー!と思う。

P1219882  春の楽しみ、ウキウキした気分を与えてくれるのが草木。そして楽しみを思い起こすきっかけをつくってくれているのが桜なのだ。そこには、友だちや社員の、あるいは家族の心を紡いでいる。それは人が絡み合って生きていく社会のルールやマナーに結びついている気がする。

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P3140258  社会や組織は、理屈では図り知れない気持ちが重なり合っていることを発信してくれる草木に、明日は乾杯したい!♪(理事 髙橋佳夫)

2018年3月14日 (水)

春めく足尾の森作業、抜群の技術とチームワークを学びました

    足尾の森作業では先月から若い女性がシニア達の顔を和ませています。森ともの太宰初夏さんが森びとへの仲間入りのために森づくりを学んでいるからです。昨日も太宰が森作業の実習に来てくれました。その彼女から報告が送られてきましたので、紹介します。

 昨日(13日)10時の足尾松木沢の気温は10℃前後、1時間もすると19℃まで上昇しました。昨日は早春を満喫できた快晴の中、色々と学びながらの森作業を体験できました。 

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 午前中は苗木を植える直径20cm程の穴を鍬で掘る作業。穴を掘っていると5割の確率で出てくる釘(ネットを抑えていた金具)に鍬の歯が痛まない様に穴を掘っていると、鍬の留め金が外れてしまいました。近くの石で金具を打ち直し、作業を再開しますが直ぐ外れてしまいました。松村(宗)さんと橋倉さんがその事態に気づき、「鎌田さんに任せてみなさい」と声を掛けて下さいました。鎌田さんは1分も経たずに直してくれました。なんと、私は留め金を逆に取り付けていました。「自己流でやらずに経験者に見習って覚えよう。」と反省しました。

Photo_3  その後、荷揚げした杭(杉の縦杭20本、横杭10本は福原さんが加工して持参してくれました)を使って、下山しながら階段の補修を行いました。段差が大きい箇所や古い杭を見極めながら、手早く補修しました。カケヤを打つ方向、踏み場の固め方を誰もが熟練していて、木材を下ろし、溝を掘り、杭を打ち、平す作業が連携プレーで進みました。 

Photo_4  午後の作業は昼食を食べながら検討し、育樹用のホースを苗床まで引きました。その手際の良さに驚きました。私はツルハシで溝掘りをしましたが、ツルハシを持つ手がしびれる頃には、作業が終わっていました。鍬の取り扱い、長持ちする杭作り、ホースのジョイントの脱着と地中に埋める時の注意点など、手際の良い熟練メンバーの技術、チームワークを学んだ一日でした。

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Photo_6   周りではネコヤナギの芽が膨らみ、センチコガネが歩き始める春の日でした。「みちくさ」では、松木渓谷周辺の空を眺め、写真を撮る男女が楽しんでいる様子でした。自然の恵みを人が受け入れ、その有難さを感じる季節が始まった気がしました。本日のボランティアは、岡安、加賀、鎌田、小井戸、仁平、橋倉、福原、松村(健)、松村(宗)そして新人の太宰でした。太宰さん、お疲れ様でした。(報告 加賀春吾)

2018年3月12日 (月)

春の風が“東京に森と暮らす街づくり”運動を運んできました♪

 東京ではウグイスが鳴きはじめました。早咲きの桜ではヒヨドリが蜜をなめていました。昨日は、心を洗い直し、東京都内でも森づくり運動ができそうなフォーラムに出席してきましたと、森びとに感想文が送信されてきました。

P3110227  筆者の仁平さんは、「3.11から7年目でしたので、参加者全員で黙とうを捧げました。私の心の中では、いまもなお原発事故の不安が消えないことに怒りを感じつつ、7年間付き合ってきた南相馬市民との友情をさらに強めていきたいと願いました。

P3110239  東京都生協会館で開催された「フォーラム これからの東京の森づくり 森と暮らすまちづくりを考える」では、東京都にどんぐりを植える取り組みを通して自然環境を学び、行動し、広め、市民、区民の参加を広げていくという開催趣旨が述べられました。さらに、地球の温暖化は深刻であり異常気象の原因の一つは人間の暮らし方、市民、行政、政治の努力で温室効果ガスの削減に努めていかなければならないとし、政治を変える力を都民が創りだす、そのきっかけが「森と暮らすまちづくり」であるとテ-マが提案されました。

P3110249  フォーラムでは、①88年の歴史をもつ武蔵野台地につくられた「環境を守る森」の成果、②世田谷での都民の森づくり③国立市役所と市民の花と緑のまちづくりが報告されました。私が感動したのは、国立市の“路地庭での森づくり”の取組でした。私たちが初めて体験している少子高齢化社会、異常気象の猛威に怯えてくらす社会の課題に挑戦している姿とその意味の深さに共感しました。フォーラムを企画運営された皆さん、大変ありがとうございました」(仁平範義)

P3110236  仁平さん、感想文を送って頂きありがとうございました。出会いを大切にして、東京に「森と暮らす街づくり」運動ができるように当委員会も努力していきます。(理事 髙橋佳夫)

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