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2017年7月14日 (金)

自然災害それとも人災:本質に迫る対策に着手する時が来た!

“気候がおかしくなっている!原因は地球温暖化なのでは?”と、誰もが感じられる報道が目立つ今年の夏。

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000189728  森の力(木々の力)では支えきれないほどの大雨が降り、土砂と流木で被害が拡大している。尊い生命が奪われ、現在でも行方不明者の捜索が猛暑の中で続けられている。被害に遭った方々にお見舞い申し上げるとともに、犠牲となった方にお悔やみ申しあげる。

Decyc9vwaaolue  このような事態は日本ばかりではなく、中国でも大雨で村が消滅し、大規模な土砂崩壊が続いている。中国・貴州省では豪雨が1週間続き、写真のようながけ崩れが起きた。先月には、大雨で村が消えてしまうほどの土砂流出が起こっていた。

R  南極では、観測史上過去最高の巨大氷山が分離した。氷山の大きさは茨城県ほどで、約6.000平方㌔と言われている。氷山分離は「自然な現象」だと言われているが、昨年11月に発見された氷山の亀裂発見からこの氷山の分離予想が心配されていた、という。

Photo  過去にもこの現象は起こり、2000年には面積約11.000平方㌔の氷山が分離した。分離した氷河の一部は6年経ってもニュージーランド付近を漂流していたという。海水温度上昇が激しい今日では、海水温度の調整ということではとても重要な現象かもしれない。

P5047895_640x480  しかし、各地の大雨、豪雨被害は海水温度の上昇に起因していると言わざるを得ない。国や地方自治体の被害防止対策は報道されているが、その根本的な原因に対する報道は少ない。地球温暖化にブレーキをかける暮らし方が求められている、と世界の人々は受け止めていかなければならない。

Photo_3  こんな事を嘆いていると、WE21ジャパンの皆さんから嬉しいニュースが飛び込んできた。私たちが支援しているフィリピン・ベンゲット州ルボ村の村民がふるさとの木による森づくりをしている様子の写真が届いた。

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2  昨年、足尾で現地に沿った土留め造りを学んだ村人が、その方法で竹で土留めを作り、苗木を植えている。海外企業に森が削られ、荒廃地だけが残された村に村人が帰り、森と生きる暮らしを求めてふるさとの木による森づくりがはじめられている。少しでも多くの木を植えていくことは、やがてそれは地球温暖化にブレーキをかけていくことになる。

Photo_2  流木被害を少なくするために橋梁を造りかえることも必要だが、森の力(木々の力)に寄り添える暮らし方を提案・実施することも大事だ。(理事 髙橋佳夫)

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