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2016年4月17日 (日)

原発に頼らない暮らしの実現は市民力が要です

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P4163736 昨日、福島県南相馬市で「原発に頼らない暮らしを考える市民フォーラムin南相馬市」が開かれた。会場のホテルには120名程の市民が集い、原発事故で被災した市民と自然エネルギーを地域に広げている方、そして行政のエネルギー政策について話し合った。 

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Dscf0014 運営は「鎮魂復興市民植樹祭応援隊」の市民と当委員会が行った。進行役は山田悦子さん、主催者挨拶は大野昭彦理事、冒頭、熊本地震で犠牲となった皆さんに黙祷を捧げ、桜井勝延市長からはご挨拶をいただいた。その後、当会の事務局長・小林敬から討論の問題提起を行い、13時半過ぎにシンポジウムが始まった。

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P4163786 進行役は筆者が行い、パネラーには、南相馬市で㈱北洋舎クリーニング代表取締役・高橋美加子さん、自然エネルギーから電気を作っている会津電力㈱代表取締役社長・佐藤彌右衛門さん、南相馬市長・桜井勝延さん、当会理事長の岸井成格が登壇した。

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Dscf0078 会場からは5名の市民が発言、パネラーと国会議員(参議院議員・たしろかおる氏、衆議院議員・金子恵美さん)から意見を頂戴した。

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Dscf0087 16時過ぎ、シンポジウムを終了させ、「応援隊」事務局・東城敏男さんから「宣言案」が提案され、宣言が採択された(宣言は以下)。最後に、フォーラム参加者から集まった義援金を市長に託し、市役所から現地の方々に贈ってもらうことにした。民進党参議院議員・増子輝彦さんより祝電メッセージを頂戴した。ありがとうございました。

(宣言)           原発に頼らない暮らしと“新しいふるさと”創りを始めよう! 

東日本大震災、原発事故から5年が過ぎました。しかし、被災者の多くは家族がバラバラにされ、先祖から受け継いだ土地で暮らすこともできず、作物もつくることができません。遠いチェルノブイリの原発事故被災者は、30年経っても30㌔圏内に立ち入ることができません。

 福島第一原発の廃炉作業の展望は見えません。溜まる一方のプルトニウムのことを考えると、原発の恐怖と不安が募るばかりです。

私たちの暮らしには電力が欠かせません。未来を生きる子供たちや若者たちの暮らしを考えると、原発に代わる再生可能エネルギーの恵みを暮らしに取り入れることが賢明です。

いまこそ、未来を見据えて、豊かな自然の宝物を子や孫に手渡していくために、 “新しいふるさと”を創りだしていきましょう。

その出発点として、損得だけで電気事業会社を選ぶのではなく、原子力に頼らない電気事業者を選定する。二つ目は、気候変動をもたらす二酸化炭素を排出しない電源を選び、地球温暖化にブレーキをかける。三つ目は、必要な電力は地域の事業者を応援し、衣・食・住も地産地消をすすめ、地域の活性化を応援していきましょう。

先人が育んできた福島の文化と自然の宝物に感謝し、再び「生存が不安定」な時代を迎えないために、私たち大人がその進路を切り開いていきましょう。

人の命と暮らしを奪わない、笑顔あふれる平和な地球と、原発が必要でなくなる日が来ることを願って、南相馬市の誇りある“新しいふるさと”を市民の力で創りだしましょう。

自然の力と市民の力を信じて、市民の輪を広げて、原発に頼らない暮らしを創りだしましょう。 

以上、宣言する。

フォーラムの内容は次回から当ページで紹介していく。(報告 髙橋佳夫)

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