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2016年3月の19件の記事

2016年3月16日 (水)

土の乾燥防止、草の生長を抑えるマルチング用樹皮の袋詰め

P3083045 明日が彼岸の入り、栃木県鹿沼市で作業をしていると額に汗がでる陽気の本日。

P3160082 今日は、5月21日の植樹祭(第35回足尾・ふるさとの森づくり)で使用するマルチング用の樹皮をフレコンバックに詰めました。

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P3160081 社団法人「希望の家」(鹿沼市)の会田さん、山本さんに紹介していただいた㈱渡辺材木店(渡辺力夫社長)の樹皮を頂戴しました。チップ製造過程で排出される落葉広葉樹と針葉樹の樹皮をフレコンバック17袋に詰めました。

P3160083 渡辺材木店の社員の方は、詰めたフレコンバックを運びやすいように重機で移動までしてくれました。渡辺材木店員の皆さん、ありがとうございました。

P3083049 今日のボランティアは、鎌田、橋倉、仁平でした。(報告 高橋佳夫)

 

2016年3月15日 (火)

2016年度の事業が決定、その準備作業がスタートしました

Photo 通常総会から二日目、足尾では植樹祭準備と「みちくさ」オープン準備が始まりました。

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Photo_3 一昨日の第11回通常総会には86名が出席、委任状による出席者が200名集いました。成立した総会をリードしてくれたのは、唐澤真子正会員。総会は13時~16時15分まで開かれ、審議では12名の発言を受けて、事業経過報告、会計決算報告、会計監査報告そして2016年事業計画案及び予算案が決定されました。

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Photo_5 17時からは2016年森びらきが開催され、126名の森ともの皆さんは2016年度の森づくりの抱負を語り、森づくりと共に“原発に頼らない森と生きる暮らし”を社会に広めていくことを誓い合いました。

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Photo_7 森びらきには、林野庁長官・今井敏さん、参議院議員・たしろかおるさんをはじめ多くの来賓の皆さんから祝辞を頂戴しました。

Photo_8 2016年の森づくりはスタートしました。全国の森ともの皆さん、今年も“山と心に木を植えて”いきましょう。今日の足尾スタッフ:松村、仁平、小川、福田でした。(報告 高橋佳夫)

 

2016年3月11日 (金)

森の友だちに感謝したい5年目の3.11

155 昨年3月、3千人のボランティアで植えた森の防潮堤。その木々たちはごらんの通り、浜風に耐え抜いて生きている。

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15 苗木を支えているのは根だが、この根は5年前の大震災で被災した市民の悲しさ、悔しさ、そして笑い声などの想い出を包み込んだ盛土に張っている。

Photo 近くでは30年以上かかる廃炉作業が続けられ、広大な放射能汚染地域では今でも10万人が避難生活を強いられている。その上、30年もの間に原発事故が起こらないかとの心配、その作業が終わったとしてもプルトニウムの恐ろしさは消えない。

そんな中で、農家の方は風評被害で農業をする元気が湧かない。漁師もしかりである。子供たちは、生きる技を学べる森にも入れない。政府は森林の除染をやらないことにした。

161 3月27日には3回目の植樹祭が南相馬市で実施される。この「鎮魂復興市民植樹祭」には多くのボランティアが集まってほしい(上の写真:今年の植樹会場)。

2 その出番を待っているのが、写真のような幼木たちである。JR東労組の組合員・家族、その活動を支援している全国の里親、そして苗木提供などの植樹祭応援をしている当会によって、この幼木は出番を待っている。

3 後10年もすると、この幼木たちは全ての生きものたちの命を育む森に育つ(写真:南相馬市・岩橋孝事務局員)。

やがてそれは“原発に頼らない新しいふるさと”の基盤に育つ。森(自然)は人間の努力を無駄にせず、加勢していることを忘れてはならない。「復興」の基盤は森づくりにあると言っても過言ではない。私は森の友達に感謝したい。(理事 髙橋佳夫)

2016年3月10日 (木)

福島県人として、原発に頼らない暮らしへダッシュ

Img_0097 先日(9日)、福島市公会堂で開催された「福島から変わる、日本を変えるシンポジウム」に妻と共に参加した。東日本大震災から明日で5年目を迎え、復興の加速が見えるが、未だ10万を超える人々が避難生活を余儀なくされ、暮らしの中では風評被害も根強い。

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Img_0098 シンポジウムは、「ふくしま自然エネルギー基金設立」発起人代表の佐藤彌右衛門氏をはじめ、桜井勝延南相馬市長や多くの賛同者によってスタートした。基調講演は、「自然エネルギーが日本を変える」の演目で小泉元内閣総理大臣が行った。小泉氏は、「原発は、安全で、コストが一番安く、クリーンなエネルギーだという3大スローガンは全部嘘だ」ということを批判し、再び、安全第一から収益第一、経営第一になってきたことの不安を語った。今後も原発ゼロをめざし闘うことも明らかにした。

Img_0100 このシンポジウムには、平日にも関わらず福島県人をはじめ県外からも多くの参加者があった。同席した私たちも勇気と元気をもらった有意義な1日だった。早速、ふくしま自然エネルギー基金の賛同者の手続きしを行い、原発に頼らない暮らしへスタートした。(報告:福島県FC東城敏男)

2016年3月 9日 (水)

春の訪れはアカガエルも歓迎しています

Photo 今日から真冬並みの寒さがやってくるそうです。昨日の松木沢の朝の気温10度、昼には20℃を超えていました。まさしく三寒四温です。生き物たちも春に気づき、ヤマアカガエルが「みちくさ」池に卵を産み付けました。

Photo_2 オープン間近(4/2オープン)の「みちくさ」に3/27鎮魂復興市民植樹祭のポスターを張りましたが、その時、春の足音(ヤマアカガエルの鳴き声)が聴こえました。

Photo_3 耳を澄まして近くに行ってみると、ヤマアカガエルが群れをなしていました。池には、大量の卵が産みつけられていました。啓蟄とともに春がやってきました。

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2 森作業は、ムッとするハウスの中で苗木に水をあげました。その後は、下のハウスに設置したトレイ置き棚の最終調整をしました。

Photo_4 松木の食害防止柵の点検を済ませた後、昼食。昨日は、足尾住民の塚原さん手作りの日光ユバ料理を美味しく頂きました。

Photo_5 午後には、臼沢の森西のチェック。4月30日に行われる栃木県Fの植樹祭の現場でもあります。当日は「春の感謝デー」でもあるので、昨年秋に植えた苗木たちの生長具合をチェックしました。

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Photo_7 落石で幹ガード(ネット)が倒れていましたが、苗たちは元気に春を迎えているようでした。スタッフは鎌田、松村(宗)の両スタッフと筆者でした。塚原さんの奥さま、いつも美味しい手料理有難うございました。(報告 橋倉喜一)

2016年3月 8日 (火)

森には「宝もの」がいっぱい詰まっている

Photo 雨が降るたびに春の香りが近づき、木々の芽の色も茶色から薄紫色に変化しています。昨日は、妻と日比谷公園内を歩き、日比谷図書文化館に行ってきました。13時から、「これからの森づくりと森林教育」(IGES-JISE主催)をテーマにしたフォーラムに参加してきました。

P3073027 フォーラムでは、当会の髙橋副理事長が実践報告、パネルディスカッションのパネリストとして登場しました。

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P3073030 フォーラムには130名の聴衆者が集い、基調講演:大石康彦氏(森林総合研究所多摩森林科学園教育的資源研究グループ長)から「自然体験活動の場・素材としての森林の意義」と題した話がされ、引き続いて実践報告では、山浦安曇さん(理科ハウス学芸員)、高橋佳夫理事の報告、調査・研究報告を矢ケ崎朋樹氏(IGES国際生態学センター研究員)からラオスでの「森とヒトとのつながり」の話がさせました。

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P3073025 森から遠ざかって暮らしている多くの市民・子供たち。私たちは様々な知識を学校やスマホなどで得ていますが、フォーラムでは、その知識を身体(五感)で感じきれないところの危ういさを受けとめました。また、それには大人が子供たちと森に入り、大人が培った自然の素晴らしさを伝えていくことの大切さを感じました。高橋理事、お疲れ様でした。(理事 大野昭彦)

 

2016年3月 5日 (土)

「春よ来い!早く来い!」と叫びたくなる足尾・松木沢

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2016_0304_100345dscn2396 今日は「啓蟄」。昨日の足尾は、足元で虫たちが動き出してもおかしくない陽気でした。松木沢の朝9時、気温は5度。正午には15度まで気温が上昇しました。中倉山の雪も、僅かに谷筋を覆っているだけで、春がそこまで来ていました。

2016_0304_101749dscn2399 昨日の森作業の中心は、今年度までに植える苗木の到着を待って、その植樹の準備をしました。10時過ぎ、宅配のトラックが到着、スタッフ全員で森びと広場横の苗床に整理しました。

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2016_0304_103322dscn2407 苗はネットから丁寧に取り出し、トレイに並べます。シラカンバ、コブシ、イタヤカエデ、クリの4種類654本。

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2016_0304_104054dscn2412 松村スタッフが作った「名札」を付け 早速、水をたっぷり飲ませ、旅の疲れを癒してあげました。

2016_0304_115843dscn2419 ビニールハウスのタブ達にも散水でました。暖かくなり、間もなくハウスから出してやる日が近づいています。根の凍結を防ぐための「もみ殻」活用の成果で、殆どの苗が無事冬を越えることが出来ました。

2016_0304_134335dscn2424 午後は、下のハウス内の棚づくりと、散水用のホース接続の二手に分かれて作業を行いました。棚の設置は全て終わりました。

2016_0304_110755dscn2414 春を迎えると森作業も大忙しとなります。今のうちに、出来るだけの準備作業を済ませておこうと奮闘しているスタッフ達です。昨日のスタッフ:鎌田、松村(宗)小井土、小川でした。お疲れ様でした。(報告 橋倉喜一)

2016年3月 3日 (木)

雛祭りの日、健やかな成長を願って“恩送り”を形にしたい

Photo 東京事務所は大野所長(理事)を筆頭にした在京の皆さんは、13日に開催する第11回通常総会と「2016年森びらき」の準備で忙しい。自宅近くの桜が咲きだした。

Photo_2 筆者は、7日(千代田区立日比谷図書文化館・13時~)に開かれる「IGES国際生態学センター市民環境フォーラム」に招かれ、「公害教育原点の地:足尾における森づくり10年の実り」の報告をすることになった。その準備に追われている。

Photo_3 ヒントはないものかと新聞を読んでいたら、倉本聰さんが、「食うことによって我々は生きている。その食料は自然が創る。自然と農民の労力が創る。ITも金融も食糧は作れない。にもかかわらず、人はその恩恵を忘れている。恩送りという言葉がある。・・・恩返しは当座の謝礼だが、恩送りは未来永劫に対し、その恩を返していく行為を言う。・・・。」、と新聞に書いていた。(『毎日新聞』3/2付・17面「林中無策」欄)

Photo_4 フォーラムでは、この精神を伝えられたらと思った。教育者ではないので難しいことは伝えられない。スタッフと共に森づくりに向き合って、色々学んだ事を伝えたい。

1 核心点は、大人たちが本気になって未来を生きる子供や若者たちの暮らしの基盤を築くために、安全な所で“もどき人”、“つもり人”にならないことだ、と思っている。

Epson001 上の写真(電波停止発言許さない)の様に、おかしいと思ったら起ちあがって、“恩送り”を形にしていくことを伝えたい。(理事 髙橋佳夫)

 

2016年3月 1日 (火)

真冬に戻ったような足尾・松木沢

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Photo_2 早いもので3月に入りました。5日が啓蟄というのに、今日の森びと広場の気温は-3℃、小雪が舞っていました。真冬に逆戻りしたような朝でした。

Photo_3 早々にストーブに薪を入れ、暖をとりながら本日の作業打合せ。下のビニールハウスの棚づくりをすることにしました。上のビニールハウスの散水は、真冬の寒さに戻ってしまったので根が凍ってしまう心配があるので4日にすることにしました。

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Photo_5 棚は2棟のハウスまで設置し、残りはハウス1棟の1棚だけとなりました。残すところ1棚となりました。土の中の根が動き出す前に棚を設置したいものです。春の森作業が忙しくなれば、棚設置どころではなくなります。今日のスタッフ:鎌田、松村、小川でした。(報告 小川薫)

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