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2016年3月の19件の記事

2016年3月29日 (火)

命を育む森の主役に育ってほしい南相馬市の森の防潮堤

Dsc_97701 東京都内の一部では昨夜、春雷がありましたが、南相馬市では雨が降りませんでした。一昨日植えた木々が心配ですが、植林ボランティアの丁寧な植樹でなんとか土の乾燥に耐え抜くでしょう。

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Dscf68501 ところで、植えられた2万本の苗木の内、8004本は、JR東労組(地域の方々が里親となって育てた苗も含む)と“森びと”が提供した苗木でした。16種の苗木たちには東日本管内の多くの組合員・家族、そしてその運動に賛同してくれた小学校児童と先生、地域の方々そして森びとスタッフの想いがギッシリ詰まっています。苗木たちはそんな想いをしっかり受け止めて潮風や乾燥に耐え抜いてくれると思いますし、それをサポートするのが南相馬市民の「応援隊」の皆さんです。

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Dscn1831 当日はそんな想いと盛土に含まれている被災者の悲しみや辛さなどを風化させない様に、私たちはボランティアの皆さんに訴えてきました。特に、来賓者のブロックをサポートした森びと事務局・水落一郎さんは、大きな声でその気持ちを訴えつつ、植え方をアドバイスしてきました。植えられた木々はこんな私たちの気持ちを幹に宿し、元気に育ってほしいものです。(理事 髙橋佳夫)

2016年3月27日 (日)

新しい“ふるさと”の礎を築いた鎮魂復興市民植樹祭

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P3283425 ひばりの囀りが青空に吸い込まれていく南相馬市原町区の浜辺には全国から約2千人が集いました。

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P3283428 第3回南相馬市「鎮魂復興市民植樹祭」は10時半から開始され、市民の植樹祭応援隊、森びとインストラクターとスタッフそして市役所職員のリードによって大成功に終わりました。植林ボランティアをサポートしてくれた皆さん、ありがとうございました。

P3283443 幅20㍍×長さ300mの盛土には津波で流された市民の大切な思い出がいっぱい詰まっています。この地に、未来の命を育む森の木々たちを植えることができました。

P3283447 サポートしてくれた皆さんは、北は青森県、南は神奈川県から現地に向かい、遠い方は福島に前泊して協力してくれました。自分の時間とお金を拠出して、津波から命を守る森の防潮堤づくりに参加してくれました。

P3283451 この皆様のサポートによって元気な苗木たちを大地に根を張ることができました。植樹祭をサポートしてくれた皆さんに心より感謝申し上げます。(理事 髙橋佳夫)

 

2016年3月26日 (土)

市民サポーターも本番を待つばかり  

P3273399_640x480 今日の浜の天気は昨日よりも風が弱く、太陽が顔を出していました。身体に突き刺す寒さではありませんでしたが、じっとしていると寒い日でした。

P3273403_640x428 今日は13時から植樹市民サポーターの皆さん、植樹応援隊の皆さん、そして森びとインストラクターのサポート実習でした。

P3273407_640x480 事務局員と一部森びとインストラクターは11時半頃に集合。実習前に植樹会場の下見と踏みつけられた土を掘り起こし、植えやすい状態にしました。

P3273413_640x480 相馬農業高校生たちを含め約50名の市民は13時から藤原一繪先生の指導を受け、植え方、マルチング方法、大きな声を出したサポート等を学びました。皆さんは、明日、約2千名の植林ボランティアをサポートすることになりました。

P3273417_640x479 実習後は、昨年の植樹会場の補植をしました。森びとインストラクターは約200本の補植をしました。南相馬市の鎮魂復興市民植樹祭は明日の本番を迎えるまでになりました。(報告 髙橋佳夫)

 

2016年3月25日 (金)

本番を迎える準備は整えました  

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P3263374_640x480 身体を突き刺す北風に耐え抜いた森作業の一日でした。今日も朝9時現場に集合。ミーティング後に作業開始。今日はマルチングが風で飛ばされないように藁を固定する縄を準備しました。約21mに切って、束ねる単純な作業でしたが、本数が何百本でしたので大変な作業でした。

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 他のチームはトレイに苗を配る作業を続けました。縄の束ね作業は3時頃には終了。

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P3263382_640x493  その後は、全国の“森とも”が育てた苗を昨年植えた盛土に補植しました。約700本の苗木たちを大地に植えました。午後4時頃に本日の作業は終了。明日の植樹サポーター実習に備えました。

P3263383_640x480  今日のボランティアは、市民応援隊の皆さん、地域連合の組合員の皆さん、JREU東京の組合員の皆さんでした。(報告 髙橋佳夫)

 

2016年3月24日 (木)

順調にすすむ鎮魂復興市民植樹祭準備  

P3253349_640x451 南相馬市鎮魂復興市民植樹祭の前段準備作業二日目。午前中は霙がパラパラと舞った天気で、身体を動かさないと寒い日でした。

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P3253333_640x479 午前中は大型トラックで運ばれてきた苗木降ろし、その苗木をブロック毎に配置しました。

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 午後は、配置された苗木をトレイに混植の状態に入れました。この作業が重要でかつ大変でした。明日も引き続きこの作業が続けなければならないほどです。16時には本日の作業を終え、明日のために冷えた身体を暖めようと宿泊所に引き上げました。

P3253358_640x480  今年の植樹会場は上の写真の通り、今までと違う高く長い盛土が造られました。市役所の復興計画に描かれていた盛土のようです。

 今日のボランティアは、南相馬市応援隊の皆さん、JREU東京、仙台、水戸の組合員の皆さん、事務局・塚崎、福澤そしてスタッフ・仁平でした。(報告 髙橋佳夫)

2016年3月23日 (水)

足尾と南相馬市苗床から教えられる木々の本気度

2016_0322_110421dscn2489_450x413_2 昨日は文字通り、雲ひとつない快晴の足尾でした。昼近くには気温が19度まで上がりました。昨日は、ビニールハウスからタブやスダジイ、シラカシなどを屋外の苗床に引っ越しました。

2016_0322_110449dscn2490_640x478  足尾の厳しく長い寒さに耐えて抜いた苗木達は、心なしか嬉しそうな顔立ちでした。まずは、防草シートを敷き直し一輪車でトレイを運び出しました。

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2016_0322_102223dscn2484_470x372 昼前の作業では、「雲集亭」の看板を設置しました。小井土スタッフが取り付け作業を行いました。味わい深いデザインは、高橋副理事長の作で、命名は小井土スタッフの奥さまです。午後は、4月30日の「春の感謝デー」で植樹を行う、「臼沢西」の会場の整備を行いました。今日のスタッフは、鎌田、松村、小井土、橋倉でした。(報告 橋倉喜一)                    

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 今日は27日に開催される南相馬市の鎮魂復興市民植樹祭の準備作業でした。協力者は、市民の「応援隊」と瓦礫を活かす森の長城プロジェクト、カリタスジャパンの皆さん、森びとの皆さんでした。

P3230084_640x480 作業は植樹祭会場約2千㎡のマルチング用の藁運びを行いました。時間が余りましたので、昨年の植樹祭の草取りを行いました。その後、森びとの苗床に行き、苗木たちの様子を観ましたが、元気のない姿を観て、即、撒水を行いました。人間の都合に木々は生きられないことを改めて実感させられました。(報告 塚崎将幸)

2016年3月21日 (月)

雪の0.2%利用で100万kwの発電所15基分になる

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P3223276 お彼岸の中日、東京は風も弱く暖かい。桜やコブシなど草木は人を春祭りに誘っているようだ。散歩していると、雪国の方には申し訳ないが気持ちが何となくうきうきしてくる。

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P3223292 新潟県上越市に住む竹内アドバイザーからファックスが届いたので紹介する。同じ上越市に住む“雪のエンジニア”(伊藤親臣さん)の紹介だ。

P3083050 竹内さんによると、「雪を貯めておき、冷やすためのエネルギーとして活用する“利雪”がすごい。日本国内に降る雪の0.2%をエネルギー利用すると、100万kwの発電所15基分になるとの試算もあるほど、雪は大きな可能性を秘めた資源だという。既に、大規模な冷房装置も活躍している。雪は優れたエネルギーであるばかりか、その稼働のための電力の使用量もうんと少なくて済むから、二重の意味で注目すべきエネルギーと言える。2002年には新エネルギー法の改正で、雪は新エネルギーのひとつに位置付けられた。雪(自然)の力で未来をひらく。わが森びとの理念と一致するテーマだ」、と書いている。詳しくは『空から宝物が降ってきた』(伊藤親臣著・旬報社刊)。

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P3223287 人間の気持ちを晴れやかにする桜の力、桜は冬の寒さがなければ美しい花は咲かせられない、とも言われている。私たちは自然の力に寄り添っていかないと生きていけないのかもしれない。(理事 髙橋佳夫)

2016年3月19日 (土)

5月植樹祭マルチング用樹皮が届きました

P3193404 朝の目覚めは雨音でした。天気予報通りの雨でしたが、昼には青空が見えた足尾松木沢でした。

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P3203248 今日は群馬県松井田町(軽井沢町に近い町)から柳澤スタッフと岡部事務局員が足尾に向かいました。8時に仁平スタッフと足尾で待ち合わせ、それから今市市で鎌田スタッフとドッキング。鎌田さんの案内で鹿沼市の渡辺材木店まで向かいました。

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P3203258 16日にフレコンバックに詰め込んだ17袋の樹皮をトラックに積み込み、昼には足尾まで運んできました。雨もあがり、青空が美しい下でフレコンバックを降ろしました。

P3203250 昼食はカレーライスを用意していたので、「みちくさ」で食べました。暖かくなり雨が蒸発していたので、外にいると春の気分でした。

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P3193359 「みちくさ」の池ではヤマアカガエル達が子育てをしていました。3~4年前には3匹位の蛙たちでしたが、今日の池は蛙たちの小さな家族社会の様でした。今日のボランティアは鎌田、仁平、柳澤、岡部でした。(報告 高橋佳夫)

 

 

2016年3月18日 (金)

暖かい心に励まされて石ころだらけの場で木を植える

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P3193230 今日はコブシとシラカンバを植えました。天気は快晴ではありませんでしたが、風もなく暖かく穏やかな日でした。臼沢の森は日ごとに木々の枝先が薄紫に化粧しているようです。春祭りの準備でしょう。

P3193223 昼を食べているとNさん(女性)が軽トラで森びと広場に来ました。彼女は以前ガソリンスタンドを経営していた方ですが、若い頃にははげ山に30㎏程の植生帯を荷揚げしていました。この方々の労苦がなければ足尾のはげ山に緑はありません。そのNさんが、「美味しいコロッケを食べなさい」と、持ってきてくれました。揚げたての暖かいコロッケを頂きました。

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P3183348 次の来客はニューフェイスのキツネでした。昨年までの「ツネ吉」でなく、ニューフェイスでした。「この頃、ツネ吉が来ないね」と、話していた時に顔を出してくれました。

P3183355 松木の杜では水仙が大きくなり、間もなく黄色い花を見せてくれそうです。

P3193239 日中の気温が17度になりますが、朝は霜が降り、夕方になると肌寒くなります。明日は、フレコンバックに詰めた樹皮を足尾松木に運び入れます。今日のボランティアは鎌田、橋倉、仁平でした。(報告 高橋佳夫)

2016年3月17日 (木)

猿のランチは一年生苗木の根に付いている実

P3183166 雲ひとつない足尾アルプスの中倉山と青空が絵に描いたようでした。気温は17度まであがりました。

P3183196 今日の作業は今年度最後の植樹でした。民集の杜にシラカンバを植えました。植える場所は写真の通り、岩だらけです。

P3183193 ツルハシで岩を動かし、スコップで穴を掘りました。ひとつの穴掘りは15分程かかり、周囲は岩だらけになります。

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P3183206 4名で50本植えるにも大変な体力を消耗します。50匹以上の群れをなして遠足している猿の様子を見ると、疲れは少し癒されます。

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P3183218 植樹を終えて「森びと広場」に帰ると、苗床は猿の軍団に荒らされていました。一年生のコナラ苗とヤブツバキ苗が抜かれ、根に付いている実と根が食べられていました。

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P3183217 一年生の苗には実が付いていることを学習している猿たちのレストランになってしまいました。その片づけをして帰路につきました。今日のボランティアは仁平、岡安、小川でした。(報告 高橋佳夫)

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