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2012年10月27日 (土)

知床半島の生態系を豊かにする森の番人

Pa262739  おはようございます。現在、斜里町ウトロにいます。知床半島の自然の恵みに感謝しています。昨日は知床半島の生態系を豊かにしている森の番人・「100平方メートル運動の森・トラスト」メンバー、橋本さんと東さんにお会いしてきました。

Pa262527  運動が始まって今年で35年を迎えた運動は、斜里町が買い取った開拓跡地860㌶の原生の森づくりです。森づくりはふるさとの種(ドングリ)を収集して、蒔いて育てる、育てた苗木をボランティアと一緒に植えるという活動です。しかし、知床の森の現場は冬には2㍍以上の雪が降り、増え続けるエゾシカの食害と向き合っていかなければなりません。勿論、ヒグマとも向き合っています。昨年からは岩尾別川の河畔林の自然を復元する活動にもチャレンジしていました。

Pa262522  橋本さんと東さんの話を聞き、森の現場を案内していただき、知床の生態系を守り抜く森の番人の“森と生きる”志に感動しました。鹿の食害を守る柵は高さ3㍍以上、それでも今年の春には鹿の食害に遭った、といいます。この雪に耐える森づくりは、地植えでの育苗を行い、植林された針葉樹を伐り、防風と雪害対策を整え、針葉樹と針葉樹の間に15年育てた苗木を植えていました。

Pa262535  森の番人の森づくりは35年の森づくりで学んだ事が基礎になっていました。森と生きていくためには机上の理論ではなく、現場と向き合って学んだ事と人間の知恵と技が知床の生態系を豊かにしていました。橋本さん、東さんありがとうございました。(理事・高橋発)

Pa262716

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