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2010年11月16日 (火)

実証してみようとしているのに実証データがないと調査はできないという不思議

Pb161639 

 厚木市七沢周辺の森にも紅葉前線が来たようです。今日は神奈川県環境保全センターが厚木市に行ってきました。用件は丹沢のブナ枯れ調査を県有地内で行えるようにと県に申請していましたのでその話し合いをするためでした。同行したのは山崎誠衆議院議員の秘書・榎本さん、森びと神奈川県ファンクラブ事務長の小林さんでした。

 保全センターは小田急電鉄の本厚木駅からバスで20分程七沢温泉方面に走ったところです。バス停から徒歩で5分程の保全センター周囲には広葉樹が植えてあり、サクラやカエデ種が紅葉していました。話し合いでは一昨日のフォーラムで採択されたフォーラム宣言の趣旨を説明し、保護センターからはこれまでの丹沢のブナ枯れ調査過程とその結果の説明がありました。結論的には、特別保護地区に指定されている場所での実証調査をするには、公共性を示す実証例等のデータがないと難しいと言うことでした。

 日本の27都府県に広がっているナラ枯れを虫の駆除防除では防ぐことができない現状の中で、私たちは酸性土壌を中和できる炭で土壌を元気にしようとしているのですが、科学的な実証データがないと難しいという話を聞いて目の前が真っ暗になりました。

農水省の資料では、農作物の生産には炭の効果を認めていますがコストがかかりすぎる、と書かれていますし、科学的にも炭の効果が期待できる調査結果があるのですが、僅かな土地で実証実験ができないのは残念です。

 保全センターの皆さんも私たち同様にナラ枯れを心配していました。何とかしなくてはならないという立場いましたので心強く感じました。保全センターの皆さんありがとうございました。

Pb161641

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コメント

 実証実験をするフィールドの提供されないなんて、今、そんな事を言っている場合では無いと思うのですが・・・。

 明治神宮の森を管理している沖沢さんもおっしゃっていましたが、今、炭が木によい事は現場にいる方の常識となっているようです。

 どうか、役所の方達も、現場の常識を理解していただき、実験のためのフィールドを提供してくれないものかと思います。

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