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2010年3月の17件の記事

2010年3月 9日 (火)

索道操縦の実習準備は完了しました

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 足尾は春が冬に戻っている様です。今日の森びと広場の朝は気温-1度でした。車で広場に到着すると鹿が数頭で草を食べていました。鹿に朝のあいさつをして昨日に続いて今日も臼沢の森の草刈りをしました。昨日もお知らせしましたが、春を感じたカエデの枝先が白い帽子をかぶって寒そうにしていました。  

P3090029 今日の作業は3名のスタッフが雪の中で明日の準備をしました。明日は索道操縦の実習です。事務局員と事務局スタッフが本番さながらの索道操縦を習います。天気予報では明日も雪らしいので厳しい中での実習ができることが有り難いと思います。

P3090033 150㎏の荷揚げができる索道は規模としては小さいのですが、500名以上の皆さんが背負子を背負って黒土や腐葉土を運び上げることを考えると機械のパワーには感謝です。10㎏の背負子を背負って傾斜が30度はある階段を約400段登るのは辛い労働です。この辛さを軽減して森づくりの実感を大きくできればと事務局は願っています。明日はその段取りを詳細に確定する作業です。

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2010年3月 8日 (月)

一人作業は慎重に

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 春が足踏みしています。足尾は昨夜から雪が降り、春の色を付けた木々の枝先が寒そうでした。今日は今年の植樹会場の草刈りをしました。午前中は雪が降っていたので平坦な松木の杜を刈り、午後は雪が止めたので臼沢の森を刈りました。刈り払い機と燃料を持って植樹会場まで階段を登りました。滑りやすい階段に注意し、雪の中で餌を探している雄猿に言葉をかけてゆっくりと登りました。

 雪を被っている草は重たく、普段の草刈りの倍の力を要しました。斜面の草刈りは足下が滑りやすく、疲れが重なって機械を持ったまま転がってしまいました。幸い怪我はありませんでしたが、高所の一人作業は要注意です。夕方、小川事務局員が森びと広場に来ることになっていたので高所での作業をしましたが、機械を使った一人作業は止めるべきだと思いました。

 P3080016 16時過ぎ、小川さんが索道荷揚げで使う器材を購入して運んできました。10日に行う索道操縦実習に向けた準備です。昨日は、東京から木製パレットが運ばれました。パレットを運んでくれた方は3年前にもコンテナを運んでくれた川崎さんでした。このパレットは1500袋の腐葉土、2000袋の土のうを保管する床になります。これも索道で荷揚げします。川崎さんお疲れ様でした。

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2010年3月 7日 (日)

舞台づくり棟梁・大野三治さんを偲ぶ

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 私たちの森づくりは様々な方々のご支援と地道な育樹育苗活動で進められています。足尾の森づくりでは主役(参加者)が植樹できる舞台を作るのは素人では難しさがあります。臼沢の森内のベンチ、森びと広場の小屋、松木村の看板、広場から松木の杜に設置した橋等は重機やチェンソー、大工道具等を器用に使いこなしながら作られています。舞台作りは事故や怪我のないようにそして感動を伝えたいと進められてきました。

この舞台は事務局スタッフの森びと強者が中心になって作られています。特に森びと那須ファンクラブの大野三治さんは強者たちの棟梁と言われていました。何を作るにも自分の設計図をしっかり持って、作業の段取りもきちんとしていました。ところが昨年11月下旬、大野三治棟梁は亡くなりました。

 P3060028 昨日は、足尾の森づくりに尽力してくれました大野三治棟梁の偲ぶ会を催しました。岸井理事地用、高橋副理事地用、稲葉理事と事務局員は大野さん宅の御仏殿で三治棟梁に手を合わせて大野三治棟梁に感謝しました。その後、場所を変えて約30名の強者たちが偲ぶ会に集い、岸井成格理事長は三治棟梁の奥様と息子さんに感謝状と記念品をさし上げました。

 会では大野三治棟梁の人柄が紹介され、強者たちは柔軟な発想と広い心をもった三治棟梁の志を森づくりに活かしていこうとなりました。足尾・ふるさとの森づくりは今年で5周年ですが、私たちは大野棟梁と歓び合えないのが残念です。臼沢の森では木々が大地に根を張り生態系を育んでいます。5周年記念は様々な方々の支えがあって記念なのだということを忘れてはならないと思います。偲ぶ会を準備してくれました森びと那須ファンクラブの皆さんありがとうございました。

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2010年3月 5日 (金)

5周年記念の森づくり準備に来ませんか

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 今日の足尾の昼頃は気温が20度も上がり、頬が赤くなったように木々の枝先も一気に赤みをおびました。特にカエデの枝先は赤いリンゴ色に輝いていました。今日は暑すぎた啓蟄の前日でした。

 そんな中で午前中は森びと広場の作業小屋の改修をほぼ終わることができました。これで15日から始まる索道の荷揚げ作業に集まってくれるボランティアの休息場ができました。いままでの小屋では10名ほどが入ると窮屈でしたが、今度は30名が座って休息できるようになりました。キッチンも設置され、お茶やカップ麺のお湯沸かし、ちょっとした男料理ができるようになりました。

 P3050011 昼には柳沢事務局員の運転する大型トラックがヘリポートに到着しました。荷台には400袋の腐葉土が積まれ、駆けつけてくれた森戸スタッフと三人で積まれた腐葉土を降ろしました。腐葉土は後3回運ばれてきます。この松木沢ヘリポートには1500袋の腐葉土が運ばれてきます。腐葉土は鹿にいたずらをされないようにブルーシートで覆いました。

 臼沢の森入り口では索道設置作業が続いていました。ワイヤーロープは頂上付近まで持ち上げられ、三本のワイヤーが張られました。エンジン部分も設置され、これから作道の試運転作業が始まるようです。この索道で腐葉土や黒土の土のうを荷揚げします。頂上の上空にはトンビが輪を描いて飛んでいました。なんとものんびりとした啓蟄の前日でした。

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2010年3月 3日 (水)

いのちの森づくりボランティア受け入れ準備が間もなく終わる

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 索道設置作業が始まりました。臼沢の森入り口には赤川索道の皆さんがユニックを動かし、支柱を立て上げてワイヤーロープで支える作業をしていました。15㍍程の鉄の支柱は四方に張られるワイヤーロープで支えられますが、そのワイヤーロープは四方の樹木に巻き付けられています。ここでも樹木が大切な役目をしていました。お世話になる皆さんに挨拶をしてから森びと広場の小屋改修を手伝いました。

 P3030141 今日の改修作業には6人のスタッフの皆さんが協力してくれました。発電機用のエンジンを始動させて電源を確保し、電動ノコギリや電動鉋で材を削り、刻んで棚を作り床を張りました。2日前には調理台とシンクが設置され、シンクの側にはポリタンクが設置されて水道の様に飲み水が飲めるようになりました。昼にはその水でお湯を沸かし、カップ麺と弁当をいただきました。

 P3030132 16時過ぎには床の板を張り終えましたので道具を片づけて作業を終了させました。明日は床に防腐剤を塗って完成です。スタッフの皆さんお疲れ様でした。

 松木の杜では昨年秋植えた水仙の芽が地上に顔を出し、穏やかな日差しを受けて背伸びしていました。

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2010年3月 2日 (火)

春に近付くと賑やかになってきますね

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25日は17度でした。東京で春一番が観測しました。足尾には就職が内定している早稲田大学の杉崎君が現場に入ってくれました。彼は昨年のキャンパスフォーラムで総合司会を担ってくれた方です。足尾の植樹会場に登って彼は「1年毎の木の生長を見られて良かった」と言い、森びと広場の苗床では「雪の中で苗木が必死になって生きている様子を見て、苗木の元気さに感動した」と感想を述べてくれました。

Dscf2064 27日はモグラが地上に顔を出してくれました。26日に間伐材を切り出し運搬した作業が終わって翌日、事務局は荷揚げ場所の整地をしました。暫くすると整地からモグラが飛び出し私たちもびっくり、慌てたモグラも必死で地中の中に潜り込んでいきました。そんな飛び入りモグラの動作がボランティアの心を和ませた様です。

28日には日光市に住んでいるJREUの方が非番で参加してくれました。彼は黒土の土のう作りにはまってしまったようで、どうも作業後のビールの旨さが病みつきになった様でこれからは手伝いに来るよ、と言っていました。

風や地温が暖かくなるとじっとしていられないのが全ての生物なのでしょう。人間社会ではじっとしていられないのが常ですが、自然界では春は人を賑やかにしてしまう力があるのでしょう。それにししても不思議なことがいっぱいあるのが自然界です。

2010年3月 1日 (月)

植樹場所へ炭撒き・木酢液散布

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3月だというのに北東北の八幡平はまだ雪も多く、寒さも真冬の状態です。みちのく事務所は昨日、「第4回森びと塾」を植樹場所の元山堆積場で行いました。塾にはスタッフも含め13名が受講しました。雪を心配してカンジキを準備しましたが、元山堆積場は予想よりも雪が少なく、カンジキを付けなくても防寒靴だけで大丈夫でした。ここは風が強い場所なので雪が飛ばされ地肌がみえているところもありました。植樹場所で全体の打ち合わせを行い、積雪状態の調査や雪上と雪の下のPHの測定、動物の足跡調査、そして植樹場所への炭撒き及び木酢液の散布を行いました。

Sscn0505 積雪は50㎝でした。PH測定は表面の雪と50㎝下の雪を測定しましたが、寒さで雪が解けず測定器は動作しないので雪を持ち帰り、事務所で測定しました。本日、事務所で測定したところ表面の雪はpH4.9、50㎝下の雪はpH5.7でした。

炭撒きは11袋の炭を砕いて2年間植樹をした場所へ撒きました。これは早く雪を溶かすのと少しでも酸性土壌を緩和させるために行ったものです。また、木酢液は小動物の食害対策で忌避剤として散布しました。すでに雪から顔を出している樹種は何本か食われているのを確認しましたが、これは昨年の秋の食害と判明しました。小動物の足跡は狸と思われるものを確認しました。

15時過ぎには太陽が隠れて寒さも身にしみてきましたので急いで後片付けを行い、旧松尾鉱山を後にしました。

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