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2010年1月の14件の記事

2010年1月 5日 (火)

小さな力でも日本の森を元気にできる

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 今日、再就職の先で仕事をしているとポケットに入っていた携帯がブルブルと何度も震えました。昼食時間と仕事終了後に電話してくれた方に電話をしてみると、テレ朝の「スーパーモーニング」で森びとが報道されていた、という報せでした。栃木県、千葉県そして東京都の仲間達からでした。
 Photo_2 筆者は仕事でしたのでその場面は観られませんでしたが、報道内容は年末の25日に「日本の森を救う緊急提言」を民主党の細野豪志副幹事長に手渡していた様子だった様です。この緊急提言はホームページ上で賛同署名を募っていますが、日本各地から現在、27名の皆さんが賛同してくれています。長い提言を読んで頂き、その上に賛同していただきありがとうございます。目標は10万人署名です。この署名を持って環境大臣、農水大臣へ提言の実現を求めていきます。もっと多くの皆さんの賛同をお願いします。(写真は上・フォーラム時のロビー、中・森びとインストラクターの炭撒き報告、下・チョージさん)

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 ところで今年もChoji(チョージ)さんからお年玉が振り込まれました。彼のCD売り上げの一部を寄付してくれました。フォーラムでも「心の森」を熱唱してくれたChojiさん、マネージャーの中村さんありがとうございました。

2010年1月 3日 (日)

“エゴからエコへ”、森づくりを大きく

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 昨夜は湿り気の多い雪が降りました。10㌢程の積雪ですが、午後、除雪機を動かしました。今日の気温(朝)は-7度で、1日中雪が降ったり止んだりの天気でした。野鳥の餌台には、カケス、シュジュウカラ、コガラ、ヤマガラが飛び交い、餌をついばんでいました。
 12~3年前に植えたヤマナラシは2階建ての屋根を越すまでに生長し、冬芽をいっぱいつけて寒さから生命を守っています。ブナも枯れ葉を付け、オオカメノキも冬芽を大きくして生命を守っています。昨年秋に植えた50本のユキツバキはすっぽりと雪に覆われてしまっていますが、1~2本だけが緑色に光った葉の顔を雪から出しています。そんな様子を見ていると、「雪の中に顔(葉)をしまい込んでいる方が寒くはないのに」、とい言いたくなってしまいます。樹高が30㌢程のユキツバキを植えたので心配ですが、来春には元気な顔を見せてほしいものです。
 テレビ番組で「エゴの字の 濁点とれず 温暖化」という川柳が紹介されました。人間の欲がそうさせているのでしょうが、森の中では、樹木は厳しい冬の寒さにも耐え抜き、それぞれの木が支え合って森を形成し、じっと春を待っています。今年は、私たちの森づくりで何としてもこの濁点を取ってみたいと願っています。

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2010年1月 2日 (土)

やる気と勇気をもらった一冊の本

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 今日の朝の気温は-10度でした。この辺は6時30分頃から夜明けが始まりますが、今日は朝焼けがありました。森の枝に積もっていた雪は昨夜の風で飛んでしまいました。今日は風もなく、太陽の光が雪に反射し、眩しい程の森でしたが、とっても静かな1日でした。
 そんな中、『ニンジンの奇跡』(赤峰勝人著・講談社+α新書)を読みました。昨年の今日は木村秋則さんを紹介しましたが、今年は赤峰勝人さんです。この方は無農薬、無科学肥料の「循環農法」で野菜を育てる百姓、と紹介されていました。昨年末、事務所に来た事務局次長・清水さんから「この方も酸性化した土を中和させるのに炭を使っていますから」と、この本を頂きました。
 読んでみると、昨年末に民主党及び国家戦略室等へ提出した「日本の森を救う緊急提言」と同じような事を、この本には書いてありました。『ついでにお話ししておくと、マツ枯れも酸性雨が原因だと思います。マツ枯れはマツクイムシが原因といわれていますが、とんでもありません。何度も言うように虫たちは「神虫」です。マツクイムシも例外ではありません。マツが枯れるのは、まず酸性雨で土の中のペーハーが下がってくる(酸性度が強まる)と、マツの根を育てる菌が死んでしまいます。するとマツの根が死んでしまうので、地上部も枯れていきます。これがマツ枯れの原因です。マツクイムシは枯れたマツを食べて、糞にして返すのが役割です』、と書いてありました。
 読み終わって私は、日本各地には自然環境と人間の生命を大切にする皆さんが地道に活動し、その心を地域で育んでいることに感動し、勇気をもらうことができました。(下の写真は昨年末の足尾・松木の杜です)

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2010年1月 1日 (金)

全ての命は森に守られている

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 新年明けましたおめでとうございます。筆者は森の中に住んでいますが、朝7時の気温は-12度でした。今年の元旦は例年よりも2~3度高いようです。天気予報では1㍍程の降雪がある予測でしたが、除雪機を動かすほどではありませんでした。
 朝一番にやることは薪ストーブに残った僅かな炭火に薪を載せ、ストーブの火を消さずに暖をとることです。次にはラジオのスイッチを入れ、各地の新年の様子をニュースで聴きます。ニュースで流れる各地の様子に重ねて、各地の森びとインストラクターの顔、正会員やサポーターの皆さんの顔を思い浮かべています。
 昨夜はフォーラムのクロージングスピーチを振り返ってみました。岸井成格理事長が述べた、「世界も日本も文明の岐路に立っています。・・・文明が大きく変化するときは、原理原則、原点から物事を考えていくことが一番大事です」。エネルギー、食糧、水そして地球温暖化問題が私たちの目の前に深刻な問題になっていることを考えていく場合、私たちは「何ができるのかを考えると、木を植えることそして炭を撒くこと、ここからスタートする。全てに優先してこのことをやっていくことなのだ、ということを改めて強く感じました」。
 目の前の深刻な問題の解決策は、“人は森生かされている”ということから物事を考えていくとそのようになるようです。こんなことは多くの皆さんは分かっているのはずなのすが、COP15では世界の主要国首脳の顔は平気な顔の様子でした。今年のCOP16は森の中で議論を交わしてほしいものです。

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