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2026年1月の3件の記事

2026年1月29日 (木)

「森の広場でコンサートを!」夢を語り合った森作業

    1月27日(火)午前9時、足尾・松木郷の気温は-3℃、快晴。足尾ブルーに浮かび上がるミツマタの蕾が映えています。

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    冬場の松木郷入りの時間は、路面凍結などを避けるため1時間遅い10時にしています。が、一足先に入った済賀さんがストーブに火を入れて作業小屋をポカポカの状態にして待っていてくれました。感謝です。温まった小屋で、清水さん差し入れのキットカットとコーヒーをすすりながら、今日の作業責任者の永島さんの進行でミーティングが始まりました。民集の杜・北での木々の枝落し、レンギョウやドウダンツツジの移植場所の選定。余裕があれば、午後に果樹園のハウス屋根への獣害防止、霜除けのネット張りを行うというメニューです。

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    打ち合わせが終わると、早速各スタッフが残雪の残る広場に出て、手際良く道具をそろえて目的地に向かいます。

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    民集の杜・北の入口では、重い廃ガードレールの鉄板を移動し、単管パイプと鉄網で作った頑丈な入り口柵を開けて中に入ります。

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    早速、樹木の生長を妨害しそうな枝などを切っていきます。

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    枝落としをしながら、レンギョウやドウダンツツジの移植場所を検討し、「良しここだ」という場所に鉄筋を打ち込み、ピンクのリボンで目印をします。

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    民集の杜・北には、もともとパイオニア木であるヤシャブシの林があります。そこには、森びとプロジェクトとしての植樹はしていません。が、鳥や動物が運んだであろう多くの桜やモミジ、コナラが実生から生長しています。ヤシャブシ1種類の林から自然の遷移により様々な樹木の生育する「本物の森」、「母なる森」への萌芽であると言えます。「これからの観察が楽しみになる」と、坂口さん、永島さんの顔も思わずほころびます。

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    そして、更に森を西に進むと少し開けた場所に出ます。ここを整備してベンチを作り、訪問者の方々と談笑したり、大野さんは「野外コンサートが出来ればいいなぁ」と語り、夢が広がります。

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    作業も一段落してお昼の時間も過ぎていたので、足尾ブルーを堪能しながら作業小屋に帰ります。

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    途中、足尾町民の星野さん宅から昨秋、シャクナゲ、メグスリの木と共にいただいて移植したコナラの様子を見てみました。しっかり根付いているのを確認し一安心。清水さんからコナラの葉の特徴を教わりました。枝から葉っぱにかけて細長い部分の長いのがコナラ。短いのがミズナラ。写真は、コナラです。

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    昼食後は、民集・北の作業が順調に進んだので、済賀さんには、チェーンソーの歯の目立て作業をしてもらいました。残念ながら病気で真っ黒になった桜や枯れて弱った大木の枝等々、危険な樹木を伐採するのにチェーンソーは欠かせません。

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    他のスタッフは、打ち合わせ通り果樹園のハウス屋根のネット張りに取りかかります。松木郷は14時半を過ぎて中倉山に日が隠れると急激に冷え込んできます。皆、日が陰って寒い中、凍える手を我慢しながら何とかネットを紐でパイプに括りつけていました。

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    15時を過ぎて、巣に帰ってきたカラスがカーカーと威勢よく鳴きました。そろそろ作業を終えて、小屋に戻ります。作業小屋では、次の作業メニューを話したり、4月24日予定の町民の皆さんとのお花見で餅つきをしてみよう等、様々な話で盛り上がりながら松木郷を後にしました。今日の森作業は、大野さん、済賀さん、清水さん、坂口さん、永島さんと筆者、田城でした。  

(報告者:田城 郁)

2026年1月19日 (月)

生き物たちの姿が見える獣害柵補修作業 

 1月18日(日)、足尾の今日の天気は晴れ。10時の気温は5℃です。日陰には雪が残っていますが道路や広場に雪は無く、舗装路から作業小屋に下りる砂利道は13日に砕石を入れた土のう袋で段差を無くしてくれたおかげでスムーズに走ることが出来ました。

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 10時から打合せを行い、責任者の田城さんから今日の作業が提案され、1班は「臼沢の森」東側上部の獣害柵補修(済賀さん、山内さん、田口さん、深津さん、清水)。2班は「民集の杜(北)」の獣害柵修繕と杜の北側に点検用の出入口をつくる作業、終了後は「民集の杜(東と西)」の獣害柵点検(加賀さん、橋倉さん、松村宗さん、坂口さん、田城さん、永島さん)を行うことにしました。

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 10時15分に作業開始。必要な道具と資材を準備し森・杜に向かいました。

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 「臼沢の森」に入ると階段に落葉が積もり、木の枝で払いながら登りました。森の左側には落ち葉が積もっていますが、右側には無く緑色の苔が広がっていています。凹状の臼沢を吹き抜ける強風で落ち葉が舞い、飛ばされている様子が想像できます。

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 前回西側の中腹「貨物労組の森」の所まで修繕が行われたので、その上から修繕を行いました。堰堤の上に東から西にかけて獣害柵を張っていましたが、落石で倒されている箇所と、落石で空けられた穴からシカが入り込み大きく広げられた場所が多数見つかりました。柵が倒されたところは後日修繕を検討することとし、東側の破れた個所を亀甲金網で補修しました。

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 高所での作業のため堰堤や砂地の斜面から滑り落ちないように注意を払いながら作業を行いました。

 

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 東側斜面の獣害柵も所々大きな穴が空き、針金と幹ガードで塞いでいきました。雪が降り積もり食べる草が無くなると樹皮を食べに森に入ってきます。幹を一周食べられると水を吸い上げることが出来ずに木は枯れてしまいます。

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 森の外からつながる「けもの道」を見ると、落石で空いた穴から入ったり、柵の弱いところを見つけて穴を広げたりと、森に生きる動物たちの知恵が見えてきました。

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 前回の修繕個所にたどり着いたのが14時過ぎ。作業を終え、滑り落ちないよう気をつけながら下山しました。

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 2班は「民集の杜(北)」の北側に「出入口」をつくりました。北側の斜面は砕石が草で抑えられていますが、大雨や地震で大きな岩が転がり落ち、獣害柵を倒したり穴を空けます。「出入口」が無いため、修繕用の獣害柵や支柱管、大ハンマーなどの資材を運ぶのにも外側を回らなければなりません。内側と外側に分かれて作業を行うにも不便をきたしていたので、やっとつくることが出来ました。

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 獣害柵修繕では、落石で支柱が倒された箇所を補修しました。

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 補修を終え2014年植樹地西側の通路に作った「出入口」から戻る途中、葉の落ちた森の中に緑の葉をつけた幼木を2本見つけました。松村宗雄さんが「これは珍しい木だ」と木の葉を確認し「ヤブツバキ」であることがわかりました。2014年の植樹地の中に補植はしていないため、動物がタネを運んできたのではないかと思われます。樹高は約60㎝と約1mです。人間の作った森に動物たちが加勢し森を豊かにしてくれています。

 

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 続いて、「民集の杜」(東)と(西)に分かれ獣害柵の点検を行いました。「民集の杜(東)」では東側の柵が曲げられていました。杜の中を見るとサルの集団が「日向ぼっこ」をしていました。

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 「民集の杜(西)」でも柵が曲げられており、曲がりを直し針金で支柱に縛りました。

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 午後は、果樹園内に植えた「お茶の木」の霜対策を行いました。U字の支柱を立て、遮光ネットをかぶせました。時間も3時を過ぎ、終了ミーティングを行って本日の森作業を終了しました。

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 本日の森作業は、橋倉さん、松村宗さん、加賀さん、済賀さん、坂口さん、山内さん、田城さん、永島さん、田口さん、深津さん、筆者清水でした。

(報告:清水 卓)

2026年1月13日 (火)

2026年「母なる森」への手入れスタートする

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 本日1月13日(火)は、今年最初の森作業になりました。一昨日からの大雪は松木郷にも降り、15cm程の積雪になりました。いつもは作業小屋に集合しますが、乗用車で広場に降りると帰りに坂道が登れなくなることを予測して「みちくさ」に集合し打ち合わせをすることにしました。

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 10時に参加者全員が「みちくさ」に集合し、お互いに顔を合わせ「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と新年の挨拶を交わしました。

 作業責任者の済賀スタッフから「今日は舗装道路から森びと広場への降りる砂利道に15cm以上もの段差があるため、車の底が石に当たりボランティア参加者がとても大変になっている。どのように修繕したら良いか考えたい」と提案がありました。参加者5人で「丸太、釘(カスガイ)、セメントで固める。砕石を敷く。大きな石を並べる」など、あれやこれやと話し合いました。雪が積もる中、今日出来ることは何かを考えると、土嚢で段差をなくすことで全員が一致し、スコップや土嚢袋などを持って現地に向かい作業を開始しました。

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 まずは、雪かきをして舗装道路と砂利道の段差や窪みを確認し、そこに10キロから20キロの砂利を詰めた土嚢袋37袋を敷き詰めていきました。次回18日のボランティア参加者の「安全」を考えて丁寧に作業をしました。

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 今日の森作業で良かったことは、全員が意見を出し合い「身の丈に合った」考えにたどり着いたことです。筆者にとっては、20年間の森づくりで培ってきた心得が森作業に活かされていること実感しました。そのため作業もスムーズいったように思え、皆さんの顔も微笑んでいるように見えました。森に寄り添っている我々にとってはこの心得は大事なことだと思っています。気ままな木々や生きものたちから学んだ事なので、今後も継承していきたいと思いました。

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 遅い昼食を食べたのち、今年度最初の森作業なので、6月に行われる森びとプロジェクト第7回総会までの活動について参加者の心合わせをしました。

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 14時30分の「松木郷」の気温は7℃でした。参加スタッフの皆さま、お疲れ様でした。森の動物たちの足跡は全くありませんでした。帰り道、路面凍結の心配もあるため、少し早めでしたが作業を終了しました。

 本日の「母なる森」への手入れ参加者は、橋倉喜一さん、済賀正文さん、山田 浩さん、深津 哲さん、そして筆者・大野でした。

 <報告者:大野昭彦>

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