春を迎える森作業
足尾では昨晩から朝方にかけて降雪がありました。本日(6日)は、ダムゲートで10cmの積雪がありました。足尾町内には除雪車が出動していました。森びと広場の気温は2℃(9時)でした。雪は止み、肌寒い曇り日でした。作業小屋の薪ストーブの暖とホットコーヒーを飲みながらの作業打合せ。
作業責任者の加賀さんからは、ひとつは、柳澤さんが運んでくれた散歩道整備資材の竹を各杜の入口に設置グループ、「臼沢西の森」の獣害ネット補修のグループ、「臼沢の森」内の貨物労組植樹地の獣害ネット補強のグループに分かれた作業内容が伝えられました。午後は、全員でみちくさ前に保管してある縦杭の移動と保管をすることにしました。
早速、修繕資材を持って「臼沢の森」内の雪上を登っていくと階段では滑り易く、転ばないように注意しながらの作業でした。
「臼沢の森」内は樹皮が食べらた痕が多く見られました。餌の少ない時期に木の皮を食べて生きようとする動物の生命力に驚かされました。その樹皮はモミジ系の木に多く見られました。また、地面近くには樹皮の食べ残しがあり、シカか猿の食事の跡ではないかと想像しました。
JR貨物労組の植栽地内では幼木の幹がナイフで切られたような跡が多く見られ、現地ではウサギの食害ではと話しました。西側斜面のネットには金網目の小さい金属に雪が吹き溜まりっていました。これではうさぎの出入りは自由になり、別の金網で補強しました。傾斜が30度位の植樹地に積もった雪上での作業では身体を維持することが大変でした。
12時に下山。金網の網目の細かい金網から網目の大きい金網に交換しなければと話し合いました。また、作業の安全確保のために階段を設置することも話し合いをしました。
作業小屋に戻ると、足尾在住の橋倉さんがけんちん汁を用意してくれました。宿直後に自宅でつくった暖かい汁に冷えた身体と心が温まりました。ごちそう様でした。
午後作業は、太い縦杭を「うんしゅう亭」の軒下に移動しました。一人では持ち上げられない太い杭はの移動は大変でしたが、無事に運びました。
雪上の辛い森作業でしたが、終わってみると春を迎える準備が順調に進んでいることに心が和みました。 本日の作業者は、加賀、大野、清水、鎌田、松村(宗)、橋倉、柳澤、坂口(敬称略)と筆者でした。ご苦労様でした。(報告者:済賀 正文)
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