色とりどりの花に癒され土運び
4月20日の足尾は快晴。朝から気温が高く作業小屋の寒暖計を見ると8時半の気温は14度、昼には24度に上がり、午後3時半には28度を示しました。この時期の夏日に驚きましたが、淡い緑の森や色とりどりの草花を楽しみながら森作業に汗を流しました。
9時から本日の森作業打ち合わせを行い、責任者の加賀さんより「臼沢西の森」の残りの植樹地(土留め3段)への黒土運びが提案され、早速準備に取り掛かりました。
軽トラックに背負子を用意し黒土置き場へ移動。水分を含んだ黒土の袋は10㎏ほどの重さになりズシリときます。“よいしょ!”“はいよ!”と声をかけながら、バケツリレーで14ℓ入りの黒土78袋を荷台に積みました。黒土置き場入口の柵が壊れているので、午後に木のパレットの整理と柵の修繕を行うことにしました。
「臼沢の森」の前に軽トラックを止め、各自の体力に応じて1袋、2袋を背負子に載せ、足元を確認しながら「臼沢西の森」へ運びました。荷の重さと暑さで汗が出てきます。体が暑さに慣れていないため、熱中症予防も意識し3往復したら休憩、5往復したら休憩と各自の体調に合わせ、水分補給をしました。
黒土を背負うと前かがみの姿勢になりますが、「臼沢西の森」に入ると、通路や1段目の植樹地に紫や白いスミレが点在していました。アリが運んだのか、鳥が運んだのか、「シロガネスミレ」があちこちに咲き出していました。可憐な花たちに疲れも癒されました。
ウサギの食害にあった「里親植樹」の苗木たちも枝を伸ばし、葉を広げだしました。2年前に植えたサクラは1.5mほどに成長し、風になびいています。加賀さんが先日の森作業で、幹を食べられないように食害防止ネットを巻いてくれました。
一人9往復して78袋を土留めに置き終わりました。残り1段と半分、80袋ですが、時間も11時半を過ぎ、暑さも増してきたことから下山し、昼食をとりました。
午後は、広場下のビニールハウスの単管パイプ片付け、黒土置き場のパレット整理、入口柵の修繕を行いました。2時半過ぎに作業の区切りがつき、「さてどうするか」と思案し、「新松木の杜」の散策を兼ねてヤマユリとシロガネスミレの確認に向かいました。
林床を確認すると小さな花をつけた「シロガネスミレ」を発見。日当たりの違いか、臼沢西の森より小ぶりです。ヤマユリは幹の頭が何者かに食べられていました。
モミジの葉が赤く色づき、葉を広げるこれからが見ごろになります。川沿いに向かい、今年はフデリンドウが咲いているだろうかとモミジの根元を探すと、小さな小さなフデリンドウが咲いていました。あたりを探すと4か所に顔を出していました。この時期にしか見られない森の仲間たちを探すことが出来ました。
3時半となり、作業小屋に戻り後片付けをして本日の森作業を終了しました。本日の参加者は、加賀さん、山本さん、橋倉さん、柳澤さん、済賀さん、筆者・清水でした。
(報告 清水 卓)
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