いのちを繋ぐ「孤高のブナ」に元気を届ける!
本日(6月11日)は足尾アルプスの中倉山「無言の語り木」(孤高のブナ)を元気にする恩送り日。4月29日が延期になりましたので、今日は何としてもブナを元気にしたいと協力者が足尾ダムに集合。7時に集合してくれた皆さんは、車に分乗して登山口へ出発しました。
前夜には雨が降りましたが、本日は雨が止み、曇り空でしたが今にも雨が降りそうな空でもありました。私の気持ちは雨が降る前に下山したいと思いました。参加者は17名、乾燥した黒土10Lと植生袋(種入り)2袋入りを(女性は黒土5Lと植生袋1袋入り)リュックサックに詰め、つづら折りの登山道を登りました。雨上がりの滑る道を気を付けて小股で進みました。
つづら折りの道を登りきり、西側の稜線に到着すると心地よい風がほてった身体をクールダウンしてくれました。ここまでくれば、あと少しでブナに会えます。新緑の中を進むこと50分、久し振りにブナに会えました。葉を見るとブナの実が一杯でした。ブナに会うのは今年で9年目になりますが、この様に沢山のブナの実を見るのは初めてでした。
全員が無事に頂上に到着。早速、私は作業の説明を行ない、各自が荷揚げした黒土を植生袋に入れて露出している箇所に張り、金属のペグで植生袋を地に打込んで固定しました。
皆さんを見ていると、とても丁寧に植生袋を地に固定してくれていました。その姿からは「ブナよ元気になって」と願っているようでした。本日は、植生袋を33袋固定することができました。参加の皆さんからは「地道な活動を知らなかったがHPで紹介したい(粂川章さん:栃木県山岳スポーツクライミング連盟副会長)」、「地域にもっと緑を広げたい」(徳川浩一さん:日光森林管理署署長)等との感想が述べらました。
作業終了後、集合写真を撮り、雨が降る前に下山しました。下山道は、登り道よりも滑りやすいので慎重に下山しました。無事、全員が登山口に到着することが出来ました。
「無言の語り木」(孤高のブナ)を元気にする恩送り参加して頂いた皆さんのご協力によりその思いがブナに伝わった思います。参加条件の厳しい中、ご協力を頂きありがとうございました。 (報告 済賀正文)
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