東日本大震災から11年、鎮魂・森づくりを誓い合う
東日本大震災、フクシマ原発事故、津波被害から11年目を迎えました。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊は、8年前に市民の皆さんと共に鎮魂の願いを込めて苗木を植えた第1回植樹会場(鹿島区)に10時に現地集合しました。穏やかな春の陽気に誘われて会場周辺には「春告げ鳥」のヒバリも元気にさえずり、私たちを歓迎するように空を舞っていました。早速、打ち合わせを行い東日本大震災による犠牲者に哀悼の黙とうと祈念植樹の7樹種(シロダモ、スダジイ、アラカシ、ユズリハ、ヤブツバキ、サクラ、シャリンバイ)20本を植樹会場の北側の盛土に丁寧に植えました。
祈念植樹した苗木には、たっぷり水をかけ、「いつまでも元気で頑張ってね」と囁く女性スタッフの声も聞こえました。終了後、時間をかけて植樹会場の森の散策をしました。何年か前にこの会場で皆さんと観桜会や観察会をやったことを思い出しました。早いもので8年経つと3メート以上の木々が目立ち、いのちを守る森の防潮堤として機能していると感慨深く話していました。観察会で使用した木の名札(マサキ)も発見され、森の防潮堤を訪れた方にも分かりやすくなるように樹木の種類別に名札をつくろうとの意見も出されました。森の散策を通じていろいろと気づくこともありました。会場周辺の草刈りと木の間伐も重要であることもわかり勉強にもなりました。
森の散策を終え、スタッフの感想や意見を出し合い、今後の課題も共有して第1回植樹会場での取り組みを終わりました。その後、東日本大震災の津波で犠牲となられた菅野副代表の家族の墓前参りを行い、自宅にお邪魔して当時の話や野馬追に対する生きざま、家族を愛する気持ち等をお聞きし、私たちも元気と勇気をもらいました。菅野副代表からは、「いまだ、家族の2名が行方不明ですが皆さんの激励に元気をいただきました。今後も応援隊と共に森づくりのために頑張っていく」と決意が述べられました。
自宅内には、相馬野馬追の甲冑や勇姿の写真が飾られ、「今では手づくりで甲冑の修繕等をコツコツとやっています」と話された目は優しく生きがいのようでした。今日1日、大変お疲れ様でした。準備された岩橋恵美スタッフ、美味しいリンゴパイを用意していただいた渡部代表ありがとうございました。
今日の参加者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、小川事務局、道中内スタッフ、岩橋恵美スタッフ、東城睦子さん、筆者でした。
<お知らせ>2022年 3月19日(土)第8回応援隊総会 13時 南相馬市労働福祉会館2階会場
(報告 東城敏男)
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