暖かな日差しの中で森作業
本日は12月12日、足尾・松木は、5℃(8時40分)でした。二十四節季七十二候では熊蟄穴(くまあなにこもる)です。日々寒さが増し、クマも冬ごもりで穴にこもる時期になりました。
作業小屋に一足早く入ってくれた小柴さんが、薪ストーブに火を入れくれました。しかし、作業小屋に小柴さんの姿がありません。テーブルの上にメモがあり「水が出ませんので、取水口を見てきます。お湯は沸いています。」と書かれていました。
作業着に着替えていると小柴さんが戻ってきました。「取水槽が空だったが、少しすれば水が流れてきます。」と報告があり、いつもながらやることが早い小柴さんから元気を頂きました。
早速、本日の作業打合せを行いました。午前中は「臼沢の森」の階段修繕用の杭材を仮置き場のF地点に荷揚げし、午後は小柴さんの担当となる新植樹地の湿地の大雨時の排水対策案作りと新植樹地の整備を行うことにしました。
軽トラに背負子を載せて「臼沢の森」に向かいました。「臼沢の森」の入り口に到着して階段を登り「臼沢の乙女(シラカバ)」上部の修繕杭仮置き場に到着。背負子に修繕杭を背負い、大汗をかきながら次の仮置き場のF区画まで荷揚げし、昼食前に全ての杭を荷揚げすることができました。本日で修繕杭の200本の荷揚げが終了となりました。
15日の森作業日「森の育樹デー」では階段の修繕に集中できますので、古希世代から還暦世代への階段づくりの技術継承も考え、ゆとりを持って作業を行いたいと思います。
昼には気温も14℃に上がり、昼食後の休憩をしていると小柴さんが「サルが多く移動している」と言うので、松木川の方を見みると、多くのサルが松木川の下流に向けて移動していました。この時間にサルがこのような行動をするのが珍しいと思い、「みちくさの庭」を見に行くと、獣害ネットに絡まり身動き出来ない子ザル発見しました。小柴さんと2人でネットから外し、柵の外に出してあげました。サルも学習能力を発揮して近づかないようになると良いのですが、エサの少なくなる冬は動物たちも必死です。越冬する動物たちも生き抜くことができる森を育てていかなければと思いました。
その後、新植樹地の湿地エリアに移動し、大雨時の排水対策案作りを現場に立って検討しました。その作業の後は、新植樹地の整備を行いました。大きな石を人力で脇に移動しました。石は大きく重たくて、これも二人で大汗を流しながら黙々と作業を進めました。中倉山に陽が隠れ、気温も下がってきましたので、本日の作業を終了しました。
本日の作業者は小柴さんと筆者・済賀でした。小柴さんごお疲れ様でした。
(報告者:済賀正文)
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