コロナ禍で自然界と向き合った足尾の森づくり
大晦日を迎え、大きな怪我も事故もなく森づくり作業に尽力を注いでくれた足尾スタッフの皆さん、そしてNPO法人解散から新生「森びとプロジェクト」結成にご理解・ご努力された皆さん、今年一年間の森づくり活動ご協力くださりありがとうございました。心より御礼申し上げます。
今年の森づくりは人類が初めて体験した新型コロナウイルスの脅威の中ですすめられました。森づくり作業は栃木県と群馬県在住スタッフによる、自家用車使用に限定した方々にお願いしました。事務作業は、臨時総会から結成総会までの準備を整え、総会本番では感染対策を万全にして首都圏在住の事務局員、理事がすすめてくれました。
足尾の森づくりスタッフによる植樹と育樹、事務スタッフによる新生「森びとプロジェクト」結成という組織運営は事業計画通りにすすめることができました。改めて、心より感謝申し上げます。
10月には、日光市内の「城山」に森びと栃木県ファンクラブが木を1千本植えてくれました。
11月下旬には15年間の足尾森づくりを担ってくれた森びとシニアスタッフから次世代へのバトンタッチもできました。その記念樹を「臼沢西の森」へ植えることができました。
森びと次世代による“山と心に木を植える”運動が始動しています。新生「森びとプロジェクト」運営委員会は、前身の森びとプロジェクトの志と情熱を受け継ぎ、100年後の森を描いて、森の多機能を発揮する“いのちを守る本物の森”へと育てていきます。
想定外の気候変動やウイルスの猛威で命と生活が脅かされています。このような社会の中で、私たちは15年間の森づくりで学んだ“人間は森に寄り添って生きていかなくてはならない存在”という冷厳な事実から希望の暮らしを見つめたいと思います。
森ともの皆さん、一年間の恩送り事業をつくりることができたことを共に喜び合いたいと思います。健やかな新年を迎えたいと思います。(運営委員・大野昭彦)
コメント