松木村は雪化粧。シンボルツリー樟(クスノキ)の冬囲いも終わり、竹のシンボルツリーが出来ました。
今日11月30日は、遊働楽舎“みちくさ”前のクスノキと“森びと号”(軽ワゴン車)の冬支度を行いました。昨日の冷え込みで足尾の山里には雪が降り、雪化粧で迎えてくれました。
“みちくさ”の「シンボルツリー 樟(くすのき)」は2017年に植樹しましたが、この冬に松木(足尾)の厳寒に勝てず枯れてしまいました。翌2018年、その場所に他の樹木を植えるため掘り起そうとしたとき、若芽が何本か見えました。枯れたと思っていたクスノキから“ひこばえ”が生え、驚きと同時に、大切に育てようと生長を見守りました。その冬は、藁(わら)で菰(こも)囲いを行い、今年は樹高2.8メートルに成長しました。
今冬も松木の強烈な寒さから常緑のクスノキを守る手助けをするため、菰囲いを計画しましたが、樹高が高くなり昨年のように藁で囲もうとすると4段、5段に積み上げなければなりません。
材料の準備と組み上げに手間がかかること、強風に耐えられるかなど、様々考え、竹だけでやろうと決めたのは3日前です。それから竹の切り出しを行いました。竹細工で使うような竹ではないため、曲がりや癖があり、切り出しにも手間がかかりました。
屋根の形もどうするか、いろいろ考えましたが、結局は「霜が当たらなければ良い」と結論を出し、長さ3メートルの真竹約60本を準備、屋根の藁は森びとスタッフの小井土さんが提供してくれました。
来春も元気に枝葉を広げてくれることを楽しみに、寒さ(気温4度前後)の中、曲がった竹に四苦八苦しながら作業を進めました。井桁に組んだ竹の囲いを4組つくり、屋根は藁を竹で挟み、150㎝×120cmの平屋根をつくりました。
組み上げにも苦労しましたが、“みちくさ”前に「竹のシンボルツリー」が出来上がりました。
中をのぞくと、竹の隙間から光が入り、クスの葉がキラキラと輝いて見えます。風の通り抜けも良いので、強風にも柔軟に耐えることでしょう。
終了後来年の対策はどうするのか話題になりましたが、樹高はもっと高くなるし、「来年のことはその時に考えればいいよ」で落ち着きました。みどり市の大木さんから、いつもおいしい漬物(白カブ、赤カブ)をいただきました。ごちそうさまでした。
菰囲いが一段落した後は、“森びと号”の冬タイヤへの交換とビニールハウス内のポット苗に撒水をしました。
今日の森作業を終えて一句
冬支度
凍てる松木(足尾)の
クスノキかな
松村宗雄
今日のスタッフは、清水、福原、弘永、筆者・松村(宗)でした。
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