娘たちに遺す暮らし方を問われた想定外の台風と大雨
南相馬市に住む私は、台風15号と19号の大雨等の異常気象と向き合う姿勢が問われた気がしています。あまりにも抽象的な向き合い方であったと反省しています。
住居の近くを流れる2級河川の新田川が氾濫しました。そして、多く家が床上・床下浸水で被害を受けました。小高区では25歳の市役所職員が台風対策の業務の帰りに溺死しました。ご冥福をお祈りいたします。
また、南相馬市の高ノ倉ダムの緊急放流により下流の約10世帯の住宅が全壊や床上浸水の被害を受けました。高ノ倉ダムは満水にしておくことが求められる農業用ダムですが、市は災害への備えも踏まえた状況に応じた運用が求められるようです。
今、色々な面で今までの暮らし方が問われているように思います。想定外の異常気象の原因は、地球温暖化による海水温の上昇によるものと考えられます。そのように考えると、「自然を奪うことによって幸福を得る」ということを優先してきた私たちの「幸福」とは何かが問われているように思います。
フクシマ原発事故で避難生活を強いられた私は、改めて、何を優先にした暮らし方がよいのかと問い直すチャンスと思い、その知恵をいただくために応援隊の仲間たちと話し合いたいと思います。(理事 岩橋孝)
コメント