2018年、南相馬市の大地と心に木を植えていく決意を固めた「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊」第4回総会
2015年2月に「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊」が発足し、昨日は第4回総会が開催されました。
議長には、東城敏男さんがつとめられまして、総会はスムーズな進行となりました。
この一年間、鎮魂復興市民植樹祭に使用されるポット苗の撒水や草取りなどの育苗作業や植樹祭会場の育樹作業、植樹祭の前段準備をされてきました。また、昨年3月25日には森びとと共催で、「地産地消・エコな暮らしを考える市民フォーラム」が開催し、未来の子供や孫に誇れる南相馬市の“新しいふるさと”について、食とエネルギーの問題から話し合いました。
森びとの大野理事からは、「2013年の鹿島区での第1回目の植樹会場ではヤマザクラは3メートルにまで生長している。4月には花見をして、夢を語り合おう。これまで一人ひとりが何をやってきたかを捉え返してほしい。植えるだけでは、ここまで生長はしない」、「新しいふるさとを見据えて、今後も楽しく森の防潮堤づくりをしていくために一緒にやっていきましょう」と挨拶がありました。
桜井勝延前市長からは、「震災・原発事故を経験して何を感じてきたのか。この国の形の問題。この国の形が歪んでいるからこそ、この国の形を変えないといけないし、変えないと現場の人間は報われないことが明確になっている」、「今国会では働き方改革や森友・加計問題を含めて、隠蔽体質そのものと思いますけれども、このことが日本の国民一人ひとりにもたらす悪影響は、すべて上から目線で決めようとしている」、「私がこの震災を経験して、脱原発都市宣言や日本国憲法の冊子を全世帯に配布したのは、国に対して現場からどういう気持ちを訴えるかということだった」、「今後の活動は、様々な人から様々なサジェスチョン(示唆)をいただいていますが、市政にも関心も持っていきますし、現場の活動にも参加しますし、国に対しても積極的に発言をしていく。原発ゼロを目指す首長の会の活動も続けていく」と挨拶がありました。
事務局から、1年間の経過や予算・会計監査報告及び会則の一部変更が提案、その後1年間の活動について提案がされました。特に、東北労働金庫さんが東日本大震災に対して復興支援、被災者支援の活動に従事しているNPO法人やボランティア団体等で顕著な功績を上げている団体に対して、その活動を支援する目的で2012年から「東北ろうきん復興支援助成金制度」を創設しており、初めて応募され 、復興支援助成金をいただけることになった報告がありました。南相馬市民の暮らしの大地である生態系豊かな森を育てる活動に有効に充てていただければと思います。
発言では、「応援隊の活動を積極的に発信していきたい」、「6/30、7/14、9/15に予定している植樹会用の育樹作業(草刈り)でチラシを撒くのはどうか」、「ドローンで撮影してみたい」、「植樹会場の看板づくりをし、案内ができれば」、「看板は石が良い」など、意見が出されました。
新体制では、桜井勝延前市長が顧問になられ、新たに事務局スタッフに今野祐三さんが加わっていただくことになりました。今野さんからは、「地元で生まれて、大学から東京に行っていましたが、地元に戻ってきて、何か復興の応援に携われないかと思っていましたら、岩橋さんから誘いを受けました。頑張っていきたい。今後ともよろしくお願いします」と決意が語られました。
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