安心して正月を迎えることが出来る今年最後の南相馬市での育樹活動
今日の南相馬市は晴れでしたが、寒い風が吹いていました。鎮魂復興市民植樹祭実行委員会主催での今年最後の森の防潮堤での育樹を行い、約80名が参加をしました。場所は昨年3月27日に開催をされた第3回の植樹祭会場で行いました。
応援隊の皆さんは、昨日午後より今日の作業参加者に提供するとん汁づくりのため、渡部代表の自宅で仕込みが行われました。昨年に引き続いての作業でしたので、和気あいあい参加者に喜んでもらえるよう愛情をこめて仕込みをされていました。
今朝は9時前から、とん汁の温めるための風よけづくりやテントの設営を行い、参加者を迎え入れました。
10時過ぎに参加者が集まり、開会セレモニーを行いました。司会は応援隊事務局の東城敏男さんです。
主催者あいさつに立った南相馬市生活環境課・前田係長より「応援隊の皆様、カリタスの皆様、原町市区連合の皆様、JR東労組の皆様、ご協力ありがとうがございます。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は第5回目を10月14日非常に雨の中だったんですが、2,300人という大勢の方に集まっていただいて、無事終えることが出来ました。それに伴って、今年の草刈りは、市民の皆さまへ呼びかけさせていただいたのが6回、その他労働組合などにご協力をいただいて計10回となります。おかげさまを持ちまして、草刈りは第1回目~第4回目まで無事に終わりました。非常にうれしく思っております。本日は補植ということになりますが、寒い中ですので風邪などひかぬように、またスコップなども使用しますので怪我のないようお気をつけながら作業をして下さい。本日はよろしくお願い致します。」と述べられました。
作業説明は応援隊事務局の岩橋孝さんで、今日は草刈りは終了しているので、補植をお願いしたいと言われました。
昼食後は、トーク&トークを行い、参加された方々より意見をいただきました。最初は、地元の藤倉ゴム労働組合の橋本さんから「まずはお弁当と豚汁を用意していただいてありがとうございました。私たち藤倉ゴム労組は、原町地区連合の参加にいるんですけれども、植樹祭の手伝いや草刈りの手伝いなど地域に貢献できたらなぁと時間をつくって参加しています。来年6月10日の全国植樹祭を控えており、私たちもそこに向けて頑張っていきたいと思います。今日はお疲れさまでした。」とありました。
続いて、JR東労組仙台の副委員長をされている南出さんより「お弁当と温かい豚汁をありがとうございました。今ご紹介があった通り、南相馬市に苗木を無償提供するために、全組合員で種拾いから苗を育てて、それを植樹して、さらに育樹作業をすると言うことで仙台から来ました。若い組合員も苗木が育っているのを見て、喜んでくれています。これからもできることをやっていきます。」とありました。
JR東労組の森づくりの責任者をされている中西さんからは「東労組は、今後も応援隊の皆様や市民の皆さんとともに、連携をしながらいのちを守る森の防潮堤をつくっていきます。」とありました。
地元のカリタスさんの竹田さんからは「カリタスとは、国際赤十字についで二番目の人道支援の国際組織です。世界の176カ国にあり、日本ではカリタスジャパンと言います。南相馬市ではボランティアの方のための宿泊施設を提供しており、男子6名・女子6名が泊まれます。1000円で泊まれます。今日は補植を致しましたが、育樹祭にも参加をしています。今後も地元に根付いたことをしていきます。」とありました。
南相馬市生活環境課の土屋さんからは「先月10月14日の市民植樹祭の担当をしていました。悪天候の中でしたが、無事終えることができました。植樹祭のあとも、草刈りや補植をすることが続くと思うのですが、それによって大きな森ができていくと思います。皆様のご協力なくしては、できませんので、これからもご協力をお願い致します。」とありました。
応援隊の渡部代表からは「足元が悪い中、また寒い中、ご参加いただきましてありがとうございました。今年の草刈りと補植を無事に終える子とができまして、安心して正月を迎えることができます。来年度以降もご協力をいただきますようお願い致します。とありました。
とん汁を作って下さった応援隊の山田さんからは「去年と今年と豚汁を作りました。昨日から仕込んでまだ余っています。おかわりはいかがでしょうか?来年も作っていきたいと思います。」とありました。
また、応援隊の岩橋さんの奥様からは「応援隊の岩橋の家内です。2013年の植樹祭からお手伝いをしています。東京オリンピックの時には4mになると聞いて、子供の成長と同じようにスクスク育ってほしいなぁと思います。今日はご苦労様でした。」とありました。
現在、市の復興計画14kmの予定の森の防潮堤で植樹を終えたのは10分の1ほどです。草刈りは来年からは5,000㎡の場所を年に2回ずつ(最低3か所ありますので、年に6回)行います。詳しい日程はこれからですが、息の長い活動になります。森びととしても、市役所と連携を図りながら、応援隊の皆さんと来年以降もいのちを守る森の防潮堤づくりを進めていきます。
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