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2017年9月の28件の記事

2017年9月 9日 (土)

秋晴れの足尾

足尾に向かう途中、秋晴れの中、雲に覆われた日光連山

Photo_6 今日の足尾は、気温25℃、晴れ(9:00現在)清々しい一日の始まりです。

Photo_7 Photo_8 Photo_9 放射線量を計測中、作業小屋で、子キツネが出迎えてくれました。

Photo_20 「みちくさ」に寄ってくれた方は、横須賀からイヌワシの写真を撮りに来た男性2人。2度も松木渓谷を往復しましたが、残念ながら撮れず帰路につきました。

 桐生から女性一人の方が、松木渓谷散策後に寄っていただき同県人の岡部くん、森作業の松村宗さんと話がはずみ、ブログを楽しみにしていますと帰られました。

Photo_10 岡部くんは、ドローン操作の訓練です。上達のこつはと聞くと、実践と慣れとの事。私も、ドローンに初挑戦し、2,3メートルの高さと左右に飛ばしましたが、壊してしまうのではと怖かったです。

Photo_11 Photo_12 Photo_13 前回に置いた岩塩が、無くなっていたので石をちょっと動かし、岩塩を置いたところ

Photo_14 元の石のところに蝶々、岩塩の上にはトンボが止まっていました。

Photo_15 昼食には、塚原さんお手製の煮物を美味しくいただきました。塚原さんごちそうさまでした。

Photo_16 午後、ふと「みちくさ」入口の柱を見ると後ろ足としっぽを食われたカマキリが傷を癒すように止まっています。

Photo_17 秋の実、ウワミズザクラ、柿(渋柿)の実が豊作です。

Photo_18 Photo_19 (森作業:松村宗 舎人:岡部、小川 本日の放射能線量:0.133μ?/h)

「パリ協定」離脱表明撤回をトランプ大統領に要望しました

Photo 今日の関東地方は天高い青空の秋晴れでしょうか。

Photo_2  今年も異常気象の猛威は各国の国民の暮らしを脅かしています。日本では「50年に一度の大雨」が4回も降りました。アメリカでは、ハリケーン・「ハービー」が数日間で1300㍉を越す大雨を記録し、貯水池や湖の堤防が決壊したヒューストンでは町が浸水して犠牲者と被害が起きています。テキサス州の市民は避難生活を今でも強いられています。

Photo_3  海水温度の上昇が主な原因として言われていますが、地球温暖化にブレーキをかけていこうとする「パリ協定」の離脱表明したアメリカ大統領・トランプさんは、このような現実に直面していても離脱表明を撤回し、世界の人々の暮らしを脅かしている根本的な原因に迫ろうとしていません。

Photo_4  当委員会は、7月30日の第二回理事会で審議・決定した「バリ協定」離脱表明の撤回をトランプ大統領と駐日アメリカ大使館へ要望しました。

アメリカ合衆国大統領 ドナルド・ジョン・トランプ 殿

駐日アメリカ合衆国大使  ウィリアム・F・ハガティ 殿

           「パリ協定」離脱表明の撤回を要望します

去る26日のハリケーン「ハービー」上陸による被害にお見舞い申しあげます。

貴国は、温室効果ガス排出国世界第2位であります。その貴国が実質的な温室効果ガスの排出ゼロに向けた世界全体の気候変動対策を決めた『パリ協定』を離脱することは、世界各国を裏切る背信行為だと言わざるを得ません。さらに、その意味は世紀末の生存を危うくする暴挙であり、未来を生きる子供たちの生活基盤を奪うことです。貴国のパリ協定からの離脱表明の撤回を強く要望するものです。

 トランプ大統領は日本時間6月2日午前4時すぎ、「アメリカ、そして米国民を守る重要な義務のため、アメリカは『パリ協定』から離脱する」と表明、8月4日には、アメリカ政府は正式に国連に「パリ協定」離脱の通知を発表しました。

 トランプ大統領は、大統領選挙期間中に「(温暖化が)中国によって中国のためにでっち上げられた」デマだと主張しました。

 しかし、地球上では海水温度の上昇が続き、想定外の大雨と洪水そして強風や干ばつが各国で荒れ狂い、世界各国の国民の暮らしと命を脅かしています。同時にそれは、生態系の破壊や変化を強い、やがてそれは全世界の政治経済問題に発展することでしょう。この生存の危機意識が世界の共通認識であり、全世界は地球温暖化に真正面に向き合って、温室効果ガス削減の取り組みをしていくことが、今まさに「待ったなし!」です。190カ国以上の国と地域が利害を超えて合意したのが、歴史的な『パリ協定』です。

 貴国でも国民の6割が『パリ協定』からの離脱に反対し、州知事や大企業のトップも異を唱えています。全世界の国民がアメリカ政府に望んでいることは、「アメリカ・ファースト」と称して自国の利益を優先する傲慢な政治ではなく、「人類ファースト」へのチャレンジと英断です。温室効果ガス排出国世界第二位のアメリカの責務を果たしていただきたい。

 私たち市民も人類の責務として地球温暖化にブレーキをかける暮らし方にシフトしていくことを明らかにします。

                               2017年8月31日

        NPO法人森びとプロジェクト委員会  理事長 岸井 成格

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2017年9月 8日 (金)

JREU東京・森づくり推進委員会が足尾で草刈り

9月6日、足尾・松木沢の朝の気温は18度、天気は小雨。今日はJREU東京の組合員による育樹作業、皆さんは10時「森びと広場」に集合、出迎えたのは、大野理事、鎌田、福原、岡安4人のスタッフ、そして応援に駆けつけてくれた磯崎さん。まず、育樹作業に来てくれた皆さんに大野理事から歓迎挨拶、その後、育樹作業をサポートする4名を紹介し、育樹する「民集の杜」へ向かった。

Photo  現場では、鎌田スタッフから作業説明と注意事項を伝達、秋の足音が聴こえる小雨の中、草刈りを開始した。12時30分には作業を終え、3年間植えてきた森を散策して昼食タイムに入った。

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Photo_3  昼食は、弁当と前日に現地にいた高橋、仁平両氏が用意してくれた味噌汁と浅漬けいただいた。その後は、鎌田スタッフから、「小学校4~5年になると木を植える授業があった。爺さんは孫のために木を植えた。家を建てるのも暖を取るのも暮らしのすべてが、木と人間の共存で成り立っていた。先日、樹徳高校の先生と生徒が足尾に来て“自分は木を植えるのだ”と目の色を変えて植えていた。いろいろな出会いを大切にして、75歳以降の暮らしをしている。宮脇昭さん本以外はすべて捨て、20年後の森を育てている」等の人生の話を聞くことができた。

Photo_4  参加した皆さんからは、①木は大事だと感じた。職場に若手がどんどん入ってくるが、この活動を知らない人が居るので機会をつくりたい。②10年前に階段づくりやシカ対策をやった。森びとのようにやるのが森づくりだ。③臼沢の森を見てビックリした。飯もビールも美味しい、生きていると実感した。④雑草も大事だが、木を育てるためには刈らなければいけない。

1  ⑤金儲けのために人に森が壊された、その森を人間が再生していることに深さを感じる。原発事故も6年がたった、風化させてはならない。⑥仲間たちをここに連れてくればよかった。家を出る時に嫁に「家では草取りをやらないのに」と言われた。帰ったら家の草取りをやる。⑦自分が植えてきた木を見て大きくなっていることに感動した。作業はきつかったが、やってきたことが正しかったと思った。自然の力は偉大だ。

Image3  ⑧回りは禿げ山が残っている。草に負けて苗木が分からなくなっていたが、懸命に生きていた。それを子供や職場で伝えていきたい。⑨10年前と違い、大きくなっていて、森になっている事にすごく感動した。人間も同じことが言える。丁寧にやらないと木も人も育たない、と感想を言ってくれた。

Photo_5  岡安スタッフから「あまりにも軽い草刈り作業だったので気が抜けてしまったかもしれない。ここは皆さん達のOBが中心となって森を育てている。現社会でもっとも大切なことは、命の源である森づくりだ。皆さんは南相馬の森の防潮堤も応援しているが、今日のような体験を通じて自分の暮らしにとって森づくりは大事だということを思ってほしい。これを機会に皆さんたちの労働組合が牽引して全世界から森づくりを広めてほしい。これからも足尾の森づくりでお会いしたい」と熱いメッセージがあった。

Photo_6  15時にはJREU東京の育樹作業は終わった。組合員の皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。(理事 大野昭彦)

 

2017年9月 6日 (水)

心をウキウキさせる足尾・松木沢の小さな森の秋の装い

 昨日の足尾・松木沢は久しぶりの透きとおった青空が清々しい気持ちにしてくれました。

Photo  森びと広場に8時着くと、ツクツクボウシが鳴きはじめ、遠くでは雄鹿が雌を呼ぶ遠吠えしていました。秋がかけやしで向かってきている松木村跡地でした。

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Photo_3  この時季の木々は冬眠に入る前の生長期、クヌギやコナラ等は一気に梢を伸ばしています。それを見ていると草と競争している今年植えた幼木たちにも元気を与えなければならないと、昨日は、昼食までに「臼沢の森」の今年最後の草刈りをしました。

Photo_4  刈払い機を1台持って、7名が急斜面の階段を登って現場へ。

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Photo_12 Photo_7  思っていた通り、現場の苗木たちは見えなくなるほど草が伸びていました。早速、蜂に注意して作業開始。先月から森作業を手伝ってくれている福田修一さんは初めの現場でしたが、爽やかな風を身体に浸みこませながら慎重に草刈りをしてくれました。

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Photo_8  午前中の作業を終えて下山してくると、2歳の子ギツネが虫たちを捕まえて、ランチしていました。私たちも昼食をとった後、午後は「松木の杜」の柵がめくれていたので獣が侵入していないかと追出しをかけましたが、獣はいませんでしたのでホッとしました。

Photo_9  その後は、南相馬市の森の防潮堤用の苗木を運び出す種と本数をチェックし、ポットの草を抜きました。

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Photo_11  昨日の天気で臼沢の森の気の早い木々は葉に紅をつけていくことでしょう。栗の毬栗も日に日に大きくなり、色も変わり始めました。小さな森が“秋”に近づくと、何故か、心がウキウキしてきます。そんな秋晴れの森作業でした。ボランティアは松村宗、橋倉、小川、仁平、福原、福田修一、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2017年9月 3日 (日)

久しぶりに太陽が顔を見せ、秋の気配感じる松木の里

雲一つない青空。久しぶりに太陽が顔を見せてくれた9月最初の日曜日。ススキやチカラシバがそよぎ始め、コオロギが鳴き、バッタが舞い、吹く風は秋の匂いがして、松木の里は秋の装いを始めました。

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12時少し前、今日最初の訪問者は宇都宮市に住む?さん親子でした。日光白根山に登ろうと家を出て来たのですが、中禅寺湖方面に行く車が多く、混んでいるようなので急遽、足尾方面に変更して来たとのこと。松木渓谷ハイキングを楽しみ、静かで自然と歴史の深さに感激しました、と語ってくれました。息子さんは、中学1年生、小学4年の頃から父親と登山を楽しんでいました。

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13時過ぎには、以前も寄ってくれた矢板市のTさんが来舎してくれました。足尾の山には幾度となく訪れ、あまり人が通らないような尾根をさがして歩くことに挑戦している方で、今日も松木川を横切って対岸の尾根に取りつき、尾根を登って中倉山に行ってきましたと言っていました。

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ふと、対岸を見ると人面壁を発見。草のくぼみの影が目のように見えています。太陽の位置が変わるとキツネか竜の顔にも見えてきました。ぜひ足尾に来て自分の目で確かめてみてはいかがですか。

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P1020327 最後は、今日もキツネに癒されて帰途に着きました。(舎人:松村宗雄、加賀春吾。本日の放射能線量:0.141μ?/h)

涼しい晴の日、チカラシバを刈り取りました!

今日は、足尾に行くのが楽しみになるような快晴でした。9:30の足尾の気温は21℃と過ごしやすい1日となりました。作業の打ち合わせをして午前中は「チカラシバ」を刈り取りました。

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民集の杜の脇にたくさん生えていましたが、その中に土を掘られた跡がありました。先輩いわく、これは猪だと言っていました。腹が空いて民集の杜でエサを取ろうとしたのかも知れません。

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1時間程の刈り取りでトラックいっぱいのチカラシバを取ることができました。

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刈り取りが終わった頃はお昼時間。腹ごしらえをしました。チカラシバは乾燥させてコースターを作るそうです。

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午後は、鎌田さんが託された苗木4本を民集の杜の一角に植えました。

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先に植えられた先輩方に負けないよう力強く大きく育ってもらいたいと思いを込めて、大きな穴と土を混ぜ合わせ植えてやりました。

最後の作業は、9月12日に実施する「臼沢の森」草刈り場所で、ボランティアが作業し易いようにと周りの草刈りを行いました。

 今日は、都会では残暑厳しい日がありますが、足尾では涼しい中で木々の生長に触れることができ、元気をもらった1日となりました。本日の作業は鎌田さん、福澤でした。(報告 福澤猛)

2017年9月 2日 (土)

秋も近づく9月が始まりました!

日光駅に朝着くと、ちょうど雨があがったところでした。外は肌寒く、乗客からも”寒い”に近いつぶやきがちらほら聞こえていましたが、空を見あげると好天に向かいそうな様子。足尾についたころには少しづつ青空が見えてきて、雲をところどころまとった山肌がくっきりと見えます。午前中は好天にうって変わり、また午後には曇り空、そして夕方から再び天気が良くなるという一日でした。

Img_0743Img_0760 この時季になると、こんなにいたんだ!というくらいの虫の声が聴こえてきます。いまを一所懸命に鳴きとおす虫の声と、夏の頃とは明らかに違う風が、秋の近づきを知らせてくれていました。

Img_0746 みちくさにつくと、すぐに子ギツネが近づいてきました。びっくりするほど人になついています。誰かがエサをやっているのでしょうか。可愛いので気持ちは分からなくはないですが、やはり野生は野生。人のエゴだけでエサを与えると思わぬ悲劇を生むことさえあるようです。Img_0750朝方の雨と寒さもあって、大方の予想通り、訪問者はなかなか現れません。午前中に水場の整理と植樹予定場所の測量を、午後にはポット苗の整理などで時間を過ごしていました。Img_0762南相馬植樹祭のどでかポスターを貼りました!

P9020001 ビオトープを整理していたら、写真家の横田さんがクマを追って対岸を眺めていたので、声をお掛けすると気さくに立ち寄って話をしてくださいました。対岸にいた親子のクマ3頭が今週に入ってからずっと見られなくなったのだけれど、もしかして見られるかもしれないと思い、最後と思って観察に入っている、とのことでした。さまざまなクマの生態や行動など、初めて聞く話につい引き込まれます。たび重なる人里への熊の出没を聞く昨今、足尾でクマの被害を出さないためにも自分がもっと話をしていかなければいけない、ということで、今年に入ってからは請われるままに話をしているのだとか。森びとでもお願いしたいと伝えると快諾頂きました。近いうちに企画しますので、その際にはお知らせしますね。Img_0792 Dsc02738明日は天気が良くなりそうです。動物も頻繁に見られる季節ですので、ぜひ足尾におでかけください。(舎人 斎賀 小黒 線量 0.136μSv)

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総延長14㎞の森の防潮堤づくりに熱が入った応援隊事務局の“残暑払い”

 南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」を応援している市民「応援隊」。その一人である筆者は、小雨まじりの30日、応援隊代表の渡部さんの自宅でBBQをしました。食材は勿論、代表手作りのナス・ピーマン・玉ねぎ等の地物。当日は、渡部さんが作っている夏野菜の収穫手伝いと事務局を担っている岩橋君の退職激励、そして事務局の打合せを兼ねて行いました。

Img_0756  筆者は、若いころの野外キャンプを思い出しながら炭おこし、ノンアルコールで乾杯しながら地物野菜の味を堪能しました。足腰が弱りはじめたメンバーは、肉と新鮮な野菜焼きで元気パワーをもらい、年内の応援を話し合うことができました。

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Img_0753  渡部代表と松林副代表は焼酎ロックを飲みながら一段と饒舌となり、その顔はとても嬉しそうでした。事務局の岩橋君も第2の人生をスタートさせ、さらに応援隊に力を入れることを決意してくれました。デザートには取れたてのスイカをいただきました。

Img_0757  帰路中の運転中、BBQでは笑顔を見せてくれた渡部代表、菅野副代表の現況を想起しました。渡部代表は6年前、津波で家族の犠牲はまぬがれましたが、自宅は全壊しました。今では立派な家を建て直しましたが、第一原発から20キロ圏のため、家族との暮らしなど未だに様々な苦労を強いられています。また、菅野副代表は、津波で奥様と娘さんが犠牲となり、二人は未だに行方不明です。昨年、やっと自宅を建てましたが、一人暮らです。それでも、南相馬市の大切な文化である野馬追を守り抜いている方です。

Img_0761  このような方々と、ふるさと南相馬市民の暮らしの基盤となる“森の防潮堤づくり”の応援を一緒にできることを嬉しく思っています。また、この出会いを総延長14㎞の森の防潮堤が完成するまで続けられるように大切にしたいと胸に焼き付けました。このようなことを感じた一日でした。(報告 東城敏男)

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