これからの森づくりに思いを寄せました
「記録的日照時間不足」とされる今年の9月ですが、今日は松木沢にも久しぶりの晴天が訪れました。
今日は、千葉県から藤森さん、埼玉県から佐藤さんの女性2名も森作業に参加されました。午前中の作業は、実生から2年間育てた「ヤブツバキ」と「シラカシ」の苗分けです。
トロ箱からスコップですくい、
「ヤブツバキ」576本、「シラカシ」180本の苗が、各ポットに納まりました。特に「ヤブツバキ」は南相馬市の民家の方からいただいた種を撒いて、実生で育てたものです。
もうひと冬無事に越せば、来年の『南相馬市鎮魂復興市民植樹祭』で植えることができます。故郷の土に根を下ろし、地元を守る木になってほしいと願いながら作業をしました。
今日は暑かったので、お昼はゆっくり取りました。今日も足尾の塚原さんから、ひじきの差し入れがあり、おいしくいただきました。藤森さん、茹で枝豆ごちそうさまでした。高橋副理事長、厚揚げとわかめのお味噌汁は汗をかいた身体にしみました。ありがとうございました。
カナヘビも参加。
お腹が膨らんでいるのは、満腹だからではなく、卵を持っているようです。
午後は、苗床の片づけと苗本数のカウントをして一区切りつけました。
その後、武装(?)して、民集の杜のイノシシ追い出しに向かいました。
大声を出しても反応がないので、今日の追い出しアイテム「バクチク」に点火。
ついに、音に驚いたイノシシが現れ、全速力で駆け出しました。撮影も追い出しもできずでしたが、バクチク音の効果を確認することはできました。
イノシシも一生懸命生きていますが、せっかく育った苗木の無残な姿には愕然とします。
金網が歪んでいます。小さな穴でも、体をねじ込んで、こじ入っているのでしょう。
松木の杜にもイノシシが荒らした跡が見られました。重機が入ったかのようです。
一体どうしたら?とばかり思っていた筆者ですが、「しょうがない、荒らされた苗には土をかけてやろう(加賀スタッフ)」「そうだよなぁ(高橋副理事長)」という会話を耳にして、これぞ自然と一体の森づくりなのだ、と感じ入りました。
ここは2012年に南相馬市の桜井市長が訪れて植樹した場所です。「木陰が涼しい!」と佐藤さんと藤森さんは声をあげ、「もう森ね」と話していました。
植樹後4年半で、立派に生長しています。ここもやはり、草刈りや鹿の食害対策など、自然と一体になって育てた場所です。
ここには、年々生長していく森がいくつもあります。10年後をイメージしながら、これからも楽しく森づくりをしていこうと思った一日でした。
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