新たな10年の森づくりへ、志と情熱を振り返る・・その7
東南アジア、アフリカの自然の一部は先進国企業の「開発」と称した自然破壊で荒廃地が拡がっています。当会が植林している旧足尾銅山跡地、旧松尾鉱山跡地も自然破壊された荒廃地です。
その荒廃地の植生を回復しようと関係国の公務員、研究者は一ケ月間の研修を日本で行ってきました。研修主催はJICA横浜で、当会は2007年から6年間に亘ってこの研修をサポートしてきました。
最初は日本語を英訳に通訳していただく方式でしたが、3年目からは宮原事務局の英語で研修をサポートできるようになりました。
足尾での研修は、アジア・アフリカ諸国の荒廃地に酷似しているようで、足尾での治山・緑化方法がとても役に立つようでした。
最初の研修では雪が降って、はじめの雪に大騒ぎになりましたが、急斜面での土運び揚げ、種まきなどの話に興味をもっていただきました。
研修は実践的に行うことが私たちの考え方ですので、苗づくりや植林にも挑戦していただきました。ボランティア活動という精神にも興味をもっていただき、賃金の支払いが無い労働が腑に落ちないようでした。
ラオスの研修生からは、「足尾で体得した植林方法で森づくりをしています」という旨の報告があり、その時はとても遣り甲斐をかんじました。(理事 高橋佳夫)
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