いのちを支えるのは経済でなく森の恵みです
「12年の世界の二酸化炭素排出量は11年より1.4%増え、316億㌧と過去最高に達した」(6/11・毎日新聞夕刊)と本日、報道されました。また、「各国は世界の気候変動の影響を軽減するために、産業革命前からの気温上昇2度未満に抑える目標で合意している」。ドイツ・ボンでは国連気候変動枠組み条約第19回の準備会合が開かれているが、そこで事務局長は「今後10年で経済成長に影響を与えることなく(2度未満の目標)達成できるはずだ」、と発信している。しかし、経済第一から物事を考えている以上それは絵に描いた餅でしかない。
9年前に植えた足尾・松木沢の森はごらんの通り、60㌢程の苗木が7㍍を超え、生態系豊かな森へ元気に育っている。
30度近い気温になっても、臼沢の階段は木々のトンネルとなり清々しい気分にさせてくれる。
2008年に植えた臼沢の森から松木沢を見ると、爽やかな沢風を木々が運んでいる。
草で覆われていた斜面は、ご覧通り草床は主役の木々と脇役のバランスが整っている。
緑が豊かになっても熊たちの腹は満足していないようです。臼沢の森入口ではカラマツの樹皮が剥がされました。
松木の杜ではネット内に入った小鹿をクマが襲いました。それも二頭です。9日、クマの糞を確認して鹿を襲ったのは熊だと判明しました。
急いで、食害防止のネットを強化させました。いのちが第一で物事を考え、暮らしを見つめ直し、一人でも多くの人が森を元気にさせ、森づくりを進めるならば「2度未満の目標」は達成できる。そんな願いを胸に、森づくりをしています。
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