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2013年6月の28件の記事

2013年6月29日 (土)

現場に立つと、様々な発見ができますよ

 本日の8時45分の足尾の天気は曇りで、気温は24℃でした。

  今日の唯一の訪問者はJREU東京の皆さん16名で、20代~30代の男女です。彼らは、一昨年の東日本大震災の被害を受けた福島県南相馬市が計画している森の防潮堤づくりを応援するために、組合員が1人2つのどんぐりポット苗づくりを昨年秋から始めています。「いのちを守る森づくりプロジェクト」を結成し、これまでどんぐり拾いや種まき、南相馬市の苗床置き場や過去にガレキを使用して作られた横浜市の山下公園を訪問してきたそうです。

 午前中に臼沢の森を訪れたあとに、みちくさに寄ってくれました。外に設置をしていた望遠鏡には対岸にいる鹿がハッキリと見ることができ、「いた、いた」や「こっち向いているよ~」などと一様に驚いていました。さて、帰り際に松木沢にいる鹿は皆さんを見送ってくれたでしょうか?

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 昼食後に高橋副理事長から“人間は森から生かされている”ことについて講義がありました。途中、クスノキを嗅いでもらい、「何の臭いか分かるかなぁ?」と尋ねますが、あまりピンとこなかったようで、「タンスに○○」だよとヒントを出すと、「あ~ぁ」と分かってもらえたようでした。私もそうですが、自然の中に身を置くことが少なくなっていて、出来上がったものは見たことがあったとしても、それが何から出来上がっているものなのか分からないことが多々あります。日々勉強ですね。P6295434

 ほんの短い時間ではありましたが、皆さんは普段体験できないような森の大切さを感じ取ってくれたのではないかと思います。是非、50年先、100年先を見据えて職場でいのちを守る森づくり・いのちを支える森づくりをリードしていくことを期待しています。

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(今日の舎人:髙橋・小林 本日の線量0.229μSv/h)

足尾現地に立って自然の脅威と有り難い恵みを感じてもらえましたか?

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 今日は南相馬市がすすめている森の防潮堤を応援しているJR東労組東京の若者たちが見学に来てくれました。皆さんたちは現在、各職場で防潮堤に植える苗木を育てています。育てた苗木が数年後にどんな森に育っていくのか、を確かめてみたいと足尾現地を訪れてくれました。

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案内をしたのは小林事務局長と岡安スタッフでした。苗床での撒水や草取りそして苗分け作業などを紹介しました。その後は自然の中での森づくりの話をさせていただきました。

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 臼沢の森前では集合写真を撮って、いざ階段を登って人と自然の織りなす森の力を感じてもらいました。

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 一方、仁平、小川両スタッフは明日の植樹際の最終準備をしました。植樹会場に生きているびっくりするほど大きく育っているビロウドモウズイカを記録に残しました。

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 新松木の杜内で一番大きいビロウドモウズイカは190㎝もありました。

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 最後の仕事は、松木沢の食害防止ネットの弛みを直しました。その頃になると天気予報通りに雷雨が発生。三人ともびしょ濡れでネットを補強しました。鹿たちは若葉が大好物ですが、松木の森に鹿が入れないようにしました。JR東労組東京の皆さん、100年先のいのちを支える森づくりに感謝します。

 

2013年6月28日 (金)

足尾の小さな森では小鳥が囀り、松木川ではカジカガエルが鳴き、対岸の高い岩場ではノスリの子が親を呼んでいました


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 昨日から足尾で作業です。30日には、日光市民が自治会創立60周年記念の植樹が行われます。その準備を昨日からしています。

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 植樹場所の新松木の杜では、ビロウドモウズイカが驚くほどに生長しています。その高さは150㎝以上です。

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 また、昨日からは南相馬市の森の防潮堤づくり応援の苗木づくり用ビニールハウス設置場所を整地しています。昨日からの作業は本日終了しました。

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 30日の植樹場所は新松木の杜内ですが、重機で耕した後に黒土と腐葉土そして炭を混ぜました。炭は草木ダム管理所から提供されたものを使用しました。

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 今日は岡安スタッフとそれらを混ぜ合わせ、今までよりも丁寧に土壌をつくりました。

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 その後は、食害防止ネットが弛んでいた所を補強しました。帰る途中、子ギツネが顔を見せてくれました。

2013年6月26日 (水)

南相馬市の森の防潮堤づくりが動き出す

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 今年秋、南相馬市役所は森の防潮堤づくりへ向けた記念植樹を開催する運びになりました。

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私たちは本日、南相馬市議会の本会議を傍聴しました。それは、議会で「平成25年度南相馬市一般会計補正予算について」の承認が得られるか否かを見とどけるためでした。この補正予算の中には森の防潮堤に向けた記念植樹予算が盛り込まれているので、市民と共に森の防潮堤づくりのスタートを確認するためでもありました。本会議ではこの補正予算が可決され、秋の植樹際へスタートすることができました。

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 市議会傍聴前には、市役所が実施しようとしている森の防潮堤記念植樹際の予定地を見てきました。

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 昨日は、南相馬市の森びと苗床で育苗をしているボランティアの皆さんと水井市議会議員による話し合いを行ってきました。話し合いでは、真夏を迎える育苗活動への心構え、森の防潮堤づくりへ向けた市議会の状況把握、そして市民との輪を拡げていく活動を探ってきました。その後、苗木の生長具合を観察し、話し合った育苗活動の方法を現場で試してきました。

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 帰る途中、飯舘村を通過してきましたが、放射能線量が3.6μSv/hある牧場で馬の家族が寂しそうにしていました。

2013年6月24日 (月)

岩手山麓に3千本の苗木を植えました

Img_4306  北東北は6月半ばに梅雨入りしましたが、空梅雨でほとんど雨は降っていません。稲作が心配です。

Img_4284 そんな中の22日、岩手山麓で第11回八幡平ふるさとの森づくりが開催されました。朝から晴れ間も見えるなど好天気に恵まれて、森づくりは順調に進み予定していた時間よりも早めに終わることができました。

Dscn0596 集ってくれた皆さんたちは、S40年度松尾鉱山中卒業生の同窓生、地元の積水メディカル(株)の社員と家族、auモバイルコミュニュケーションの社員の皆さんそしてJREUの組合員・家族など205名でした。

Dscn0579 また忙しい中、田村八幡平市長と山田和夫岩手北部森林管理署長も駆けつけて頂き、激励の言葉を頂きました。植樹は、土壌改良した1畝(10m×2m)に150本、20畝にミズナラやコナラ、ヤマザクラ、ヤマボウシ、シラカバ、カツラ、ケヤキなど14種3000本を植えました。

Dscn0560 2006年から試験植樹を行い、2008年からは本格的に森づくりを行っていますが、5年以上たった苗木たちはしっかりと大地に根を張って、背丈も2m以上と高くなり小さな森を形成しています。100年先の私たちのいのちを支えてくれる森に育ってくれることを願っています。(事務局・仲崎発)

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2013年6月23日 (日)

松木沢にこだました「今日はやったぞー!」の若者の声

 

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 午後3時過ぎ、みちくさの屋根から「今日はやったぞー」という声が聴こえました。何の意味なのか解りませんが、声を発した若者たちはその時から30分前に、臼沢の森を約200㍍登って木を植えてくれました。

 

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 今日は梅雨の晴れ間に足尾・松木沢を訪れてくれた桐生ローターアクトクラブの皆さん41名が臼沢の森に123本の苗木を植えてくれました。

 

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 昨年は緩斜面の新松木の杜に植樹をしてくれましたが、今年は臼沢を登っていただきました。

 

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 皆さんは苗木一人3本と移植ゴテを持って、木々のトンネル階段を約300段登ってくれました。小学生から20歳代の若者たちが、人間が破壊ししてきた自然の中に立って、未来も地球(自然)と共に生きていくために木を植えてくれました。

 

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普段に身体を動かしていない若者にとっては少しばかり辛かったかもしれませんが、それを乗り越えてくれたみなさん。その気持ちが「やったぞー」という声になってくれたのかと準備した私たちは感じました。桐生ローターアクトクラブの皆さん、本日はありがとうございました。
今日は朝早くから、苗木に水を吸い込ませ、早めの昼食を済ませて皆さんを待ちました。それを身体全身で受け止めてくれた皆さんに、改めて感謝します。

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  最後に、参加者の中で桐生第一高校の生徒の皆さんがいました。彼達は率先して植樹後の後片付けをしてくれましので、これには準備した先輩たちから「頼もしい」という声がでていました。

 

「やったぞぉ~」と達成感を感じた若者たち

 今日の9時25分現在の足尾の気温は25.5℃で、天気は晴れ。心地よい風がみちくさには吹き抜けていました。

 今日の最初の訪問者は群馬県太田市から来られたOさんご夫妻です。ご主人は「昔は山をやっていたけれど、今はやっていない。しかし、足腰を鍛えないと思って・・・」と言われていました。

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2番目の訪問者はつくばから来られた方(ご夫妻?)です。時間の都合もあり、滞在時間は5分ほどでしたので、お話をする時間がなく残念でした。

3番目は、本日植樹に来られた桐生ローターアクトの皆さん方(約40名)です。小学生から20代の方が中心の方々で、何百段も階段を上がる臼沢(急斜面)での植樹の後にも関わらず、疲れも見せずに来てくれました。そして、このみちくさがOPENして初めてだと思いますが、屋根に登ってこの足尾・松木沢の景色や空気の美味しさを五感を使って感じようとしたのではないでしょうか。幟旗を持って、「やったぞぉ~」と叫んだり、植樹後の達成感に浸って一服したり、望遠鏡で対岸の鹿を探したりとそれまで静かだったみちくさが一瞬にして晴れやかに笑い声がこだましました。

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JR日光駅前での反省会では、今日の植樹に携わった方々にみちくさでの彼ら・彼女らの様子を報告し、自然の力の素晴らしさを体感して帰ってくれたことを喜びあって、ついついお酒が進んでしまいました。 

(今日の舎人は小井土、小林。本日の線量は0.203μSv/h)

 

2013年6月22日 (土)

梅雨の晴れま

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「みちくさ」に到着時には、曇りの天気。昼食時には、雨。そして午後には、晴れと気まぐれな天気でしたが、心地よい風があり梅雨の晴れまの一日でした。

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ビヨトープでは、旅立った兄たちにつづけと、オタマジャクシが元気に泳いでいました。

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「みちくさ」内に置いた、コナラのポット苗に珍客あらわれる。

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コナラの葉を食べて

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ごちそうさまでした。 ・ ・ ・ わたしは、だれ? ・ ・ ・

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「みちくさ」の畑には、舎人の高橋さんが植えたイチゴが赤い実をつけていました。

(舎人:高橋、小川  本日の放射線量 0.249μsv/h)








木々が運び上げる爽やかな風に感謝!

P6224781  夏至の翌日、天気予報では北関東の日光市足尾周辺は雷雨が発生ということでしたが、雲の合間の青空にヤマボウシの白い花、そば花などが輝く天気になりました。

P6224783  今日は明日の森づくりの最終チェックをしました。桐生市から訪れるローターアクトの皆さんを歓迎するために、まず森づくり会場までの足元の草を刈りました。

P6225227  昼食後は臼沢の森の階段を登って、黒土と腐葉土を運び、穴を掘りました。

P6225241  足元をチェックした後、スタッフの皆さんは9年前から植えてきた木々が運ぶ爽やかな風に感謝しながら、私たちは森から生かされていることを実感しました。

P6225243  明日の参加者にもこのような気持ちになってほしいと願いました。

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2013年6月21日 (金)

足尾には、“真心と生命を育む素晴らしい愛がありました”

Photo  今月3日に出会った日光市立三依中学校全生徒の観察レポートと須藤由起夫校長からのお礼の手紙が事務所に届きました。レポートのひとつを紹介します。

Photo_2  レポートは上の写真のように作成され、「今回の自然観察で私が興味をもった事は植林活動とそれに勤しむ人々についてでした。そのために、事前学習で下調べをし、万全だと思っていたら話を聞くたびに新しい発見があり、たくさんの事を知れて良かったと思いました。・・・足尾ってなんだか暗そうだなぁ・・。私の持つ足尾へのイメージは、ほとんどマイナスな事しかありませんでした。なぜなら銅山の歴史とそして住人のいない地域だったからです。でもこうして足を踏み入れよく見ていくと、そこには真心と生命を育む素晴らしい人の愛がありました。取り組む人々によって今はこんなに緑豊かな場所です。一度来たら、また訪れたいと思う不思議な場所です。優しい大自然に少しでも触れる事ができてよかったです。」と書かれていました。

P6034906  三依中学校全生徒の皆さん、素晴らしい報告レポート有り難うございました。また、レポートを送ってくれました教諭のみなさんに感謝します。

P6215202  今日は、苗床を整理しました。3年以上育てたコナラを丁寧に移動し、ポット底から根を出している大きい苗木は植えました。

P6215207  ポットを移動しましたので雨が降ってほしいと願っていましたら、夜になって雨が降ってくれました。苗床の側には梅雨空の下でピンクの花がひっそり咲いていました。疲れを忘れる一時でした。

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