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昨日(28日)の足尾の朝は一面真っ白い景色でした。夜中にパウダースノーが1~2㎝積もりました。いつもの時間に森びと広場へ向かい、松木沢の食害防止ネットを点検し、補強しました。一作日は鹿の足跡が無かったのですが、昨日は一頭の鹿が杜に入りました。ネットが雪の重みで低く垂れ下がっている部分から入った形跡があったので、そこの部分を補強しました。(上の写真:新松木の杜)
10時頃にみちくさのストーブに薪を入れて暖をとっていたら、一昨日にみちくさに寄ってくれたOさんが2回目の下見をすると言って松木沢渓谷へ歩いていきました。
風が吹いていましたが天気は晴れ、青空がとても綺麗なので見とれていたら、中禅寺湖方面から大きな猛禽類が飛来してきました。いつも見ているトンビでなはないようです。
中倉山の頂上付近は吹雪いている様子でした。作業小屋から見えたグランドキャニオン方面は生き物たちを寄せ付けない様子でした。
昨夜降った雪は中倉山、日本のグランドキャニオン、社山等の山々を眩しくさせました。当初、今日は松木沢渓谷を散策する予定でしたが、パウダースノウの積雪が15㎝程ありましたので、「遊働楽舎」(みちくさ)と松木の杜周囲の食害防止ネットチェックを行いました。
午前中はみちくさの模様替えを再チェックして、仁平事務局と2人でコーヒーを飲んでいたらところへ若い青年が寄ってくれました。さくら市から来たOさんは、来月に計画しているアイスクライミングの下見に来たと言っていました。Oさんにコーヒーをご馳走して、10分程の立ち話をしてからOさんは下見に出かけました。Oさんとは氷瀑の写真が撮れたら送って頂くことにしました。
新雪の白さと青空の素晴らしさはどのように表現して良いか分かりません。みちくさ西側のヤシャブシにはコゲラ、コアカゲラが餌を探していました。無風状態でしたので、鳥たちも気持ちよさそうでした。
松木川添いには若いニホンジカが鼻で雪を除いて、草を食べていました。青空と一面の白銀、静寂の雪景色に響く鹿が威嚇する鳴き声、そしてコゲラたちが梢を叩くドラミングは幸せを感じさせてくれました。
朝目が覚めると、外で雪かきをしている音がしたので急いで外に出てみると、雪が10㎝程積もっていました。いつも長屋の皆さんに御世話になっているので、仁平事務局と2人で長屋の周辺を除雪しました。長屋には90歳を超すおばちゃん方々が住んでいるので、歩きやすいように玄関から道にかけて雪をどかしました。
9時には森びと広場へ出かけて、現地では足跡ひとつない松木の杜に入り、食害防止ネットチェック、幼木のチェックをしてきました。支柱を支える紐が外れている、地中に刺さっている部分の支柱が曲がっているネットを補強しました。
トチノキの幼木の冬芽は猿に食べられてしまったものが多く見つかりました。同じ冬芽でもコブシの芽はひとつも食べられていので、サルにとっては苦手な木かもしれません。松木の杜から見た臼沢の森は岩山のように風で雪が飛ばずに残り、雪が太陽の陽を受け入れて溶けだしている様子が穏やかさを感じさせてくれました。
今日は雪に感謝した日でした。ビニールハウスにはタブノキの苗木が春を待っていますが、沢から引いている水のホースが凍ってしまいました。春までには後2ケ月もあるので撒水は欠かせません。そこで今日は、積もっている雪をタンクに運んで散水用の水にしました。しかし、この程度では撒水には足らないので、これからは沢取水口からポリバケツで水をビニールハウスまで運ばなければなりません。苗木も生命をかけて生きているのでこの作業は怠ってはなりません。少しばかり辛い作業ですが、撒水をすることによって森の恵みを頂けると思えば、ポリタンクでの水運びは森と生きる私たちの当たり前な労働です。雪に感謝です。
午後は、「舎務室」と「みちくさ」の配置換えをしました。みちくさでは総和町岳友会の皆さんと素敵な出会いがありました。出会いは「みちくさ日記」を見て下さい。
今年、足尾を訪れるアイスクライマーの皆さんは達成感をもって帰路に着いている気がします。今日は朝8時頃から、20名を超えるアイスクライマーが松木沢の瀑氷をめがけて歩いていました。
今日は「遊働楽舎」(みちくさ)の模様替えを昼過ぎからやっていましたら、「総和岳友会」4名がみちくさに寄ってくれました。紅茶を飲みながらアイスクライミングの話を伺いました。アイスクライミング初体験のTさんが「森とも声」に感想を書いてくれました。「アイスクライム初体験でした。氷壁の青い光りに興奮しました。シカの群れにも会って、何だかとても幸福な一日でした。帰りに素敵な喫茶室!薪の香りに誘われてつい入り込んでしまいました。森びとプロジェクトの方々と交流できて、本当に、本当に素晴らしい一日でした」と。総和岳友会の皆さん、松木沢の氷の素晴らしさを伝えてくれましてありがとうございました。
今日は足尾・森びと広場に14時到着しました。ビニールハウス内のタブノキに撒水するためです。この苗木は2年後に南相馬市が準備している森の防潮堤用に育てているものです。
20日に開かれた「2013年森びらき」には、南相馬市市役所生活環境課課長・佐藤幸雄さん、同副主査・坂下哲也さんが出席し、南相馬市で始まる森の防潮堤づくりへ向けた志を参加者の皆さんと固めました。
そして翌日(21日)は、朝9時から昼までの間、「森びと各県ファンクラブ意見交換会」を開催しました。ここでは森の防潮堤づくり応援を各県から広げていくための意見交換が行われました。
足尾は未だ厳寒季ですが、今日の雄鹿の顔つきを見ているとそんなに厳しい冬ではないようでした。各県の森びとファンクラブの皆さんが蒔いたドングリは、後2ケ月過ぎるとポットから芽が顔を出すことでしょう。JR東労組の組合員・家族の皆さんとの協働事業ですすめているいのちを護る森の防災堤づくり応援の蕾はふくらみはじめました。
横浜市のある公園の梅の木は淡いピンク色のつぼみを膨らましていました。その下では雀たちが日向ぼっこをしているようでした。
昨日(22日)は国際生態学センターを訪れ、宮脇昭最高顧問に新年の挨拶をしてきました。写真のように宮脇先生は元気で、レポートをまとめていました。先生からは足尾の森づくり10周年を迎えるにあたってアドバイスをいただきました。
その後は、神奈川県ファンクラブの新年会にお邪魔し、クラブメンバーと懇親を深めてきました。新年会には昨年末の衆議院議員総選挙へ脱原発を掲げて戦った山崎誠前衆議院議員も出席してくれました。ここでは森と生きる新しいライフスタイルを創造していこうとなり、横浜市から狼煙をあげていくことになりました。全国の森とも皆さん!期待してください。
(写真下:「森びらき」会場から見た浜離宮恩賜庭園)
昨日は第3回理事会が開かれ、2013年度事業計画案を審議しました。決定された事業計画案は来月中旬、正会員へ郵送し、3月20日召集の第8回通常総会で審議・決定されます。
理事会後、15時30分から「2013年森びらき」が開かれました。森びらきに集ってくれた森ともの皆さん122名は、森と生きるライフスタイルへ歩き始めました。
開会に当たって岸井成格理事長から、“今年は発想とシステムを変える年、誰もが平成の龍馬になって時代をきり拓いていこう”という主旨の挨拶を受け、第一部の講談と講演を拝聴しました。
講談師・神田山緑さんからは、浅間山噴火によって村の井戸が涸れ、村人が村を出て行く中で、ひとり井戸を掘り続けた村人が8年かけて水の出る井戸を掘り当てました。その後は村人が村に戻ってくるという泣かされる話しがされました。講演は、日本の伝統技術で木造建築物(越後杉流通活性化センター)を設計した村尾欣一さんから、新潟県産の杉を活かした大工職人の技と知恵を紹介して頂きました。
第二部は交流会に入り、全国各地から集ってくれた森ともの懇親を深め、今年の抱負を語り合いました。ご来賓の皆さま、楽しい一時をつくってくれました森ともの皆さん、ありがとうございました。
森びらきの準備・進行をしてくれました理事、事務局の皆さんお疲れ様でした。
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