安全と危険を読取る力は豪雪から学ぶ
マタギは「木々を柔軟に使いこなす技を磨き、安全と危険を見極める力を育む」と言われています。竹内さん宅で伺ったことは、雪の破壊力の恐ろしさが代々言い伝えられ、かつ身を以て実感してきたので窓や雨戸の外には板を張り付けます。幅20㌢程の板を今年は何枚張り付けたのか、で雪の深さを実感しているそうです。 そして、2月下旬を迎えると、その板が一枚ずつ外され、窓から見える白い雪景色だったものが木々の枝や杉の葉に変化してくると、春がそこまで来ているのかと感じるそうです。
また、春が近づくと市道の雪庇が雪崩となることや雪の重さに耐えかねて木々が折れて集落民の怪我が心配になるそうです。そうなる前に市の担当者に連絡して除雪作業を要請すると言います。
怪我や事故を未然に防ぐには現場からの発信が重要です。市当局の責任にするのは簡単ですが、やはり現場の声がお互いの幸せにつながるようです。やはり人間の“見極める力”は自然から教わる以外にないようです。インターネットの映像やメールでの写真だけでは予知能力が不十分な気がします。
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