故郷を奪われる村人の気持ちを歴史に刻む
13日の夕方、臼沢の階段作りを終えて帰り支度をしていると「遊働楽舎・みちくさ」に車が止まりました。車から降りた皆さんはみちくさを見ていましたので事務局は近くに行ったところ、その方は古河機械金属㈱本社・相馬代表取締役社長ということでした。早速、みちくさの入口を開けて室内を見てもらいました。相馬社長には改めて足尾町旧松木村跡地での森づくりによって生態系が豊かになっていることを実感していただきましした。
当日の作業は25日から始まる臼沢の森づくりに欠かせない階段作りを行いました。スタッフの森戸さんと鎌田さんは間伐材での階段を、済賀、小川両事務局は金属製の管によって階段を完成させました。2011年植樹会場はこれまでと違ってさらに高い場所になります。その場に行くには3メートル程のコンクリート製土留めを越えなければなりません。事務局は、事故や怪我が発生しないように金属製の階段を頑丈に作りました。
この臼沢の森の斜面をもつ山には名前が付いていません。もしかして12日にみちくさを訪れた星野さんが知っているかもしれません。約1千㍍地点から見下ろすと、松木沢渓谷入口には松木村の墓が見えます。12日、遠い故郷を想いだして涙した星野さんたちの松木村を奪われた気持ち、お祖父さんから聞いた故郷の話しを、私たちはきちんとみちくさの歴史に刻んでいきたいと思っています。
現代では、原発事故被災で故郷を奪われようとしている方々の気持ちも歴史に刻まなければと思います。ところで20日0時50分から日本テレビで「ドキュメント日本」という番組が放送されます。番組は私の友人が原発事故被災を取材してきた番組です。深夜放送ですが是非、ご覧になってください。
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