冬を迎える雲上の森
昨日の盛岡の最低気温は氷点下2.1度でした。放射冷却現象で外気温は下がりました。空気は澄み渡り、久しぶりに雲ひとつない気持ちの良い天気でした。真っ青の空に雪化粧の岩手山がくっきりと
望むことができました。爽やかな転機に誘われて県民の森と松尾鉱山跡地の植樹場所を観察してきました。
県民の森はひっそりと静まり返り、広葉樹は全て葉を落とし冬支度です。苗床を周辺を観察した結果、アカネズミ等からの食害はまだないようでした。松尾鉱山跡地はまだ雪はなく車もスムースに通れました。周りを観るとまるで水墨画の世界にでも入ったようです。そんな中でひときわ目についたのが中和処理施設の色鮮やかさでした。この施設がないと北上川には生物が棲むことができません。施設を見るたびに森の家族の一員である人間の傲慢な行為に反省です。植樹会場ではアキグミだけが何物かに食べられていました。ミズナラなどの根は大丈夫なようです。土を見ると5~6センチの霜柱が浮き上がっていました。根がしっかりと根付いていないと霜に持ち上げられてしまいます。
日中は風もなく、小春日和でゆっくりと観察を行うことができました。来年は八幡平ふるさとの森づくり5周年です。雲上の森の楽園を夢見て帰路につきました。(みちのく事務所・仲崎事務次長発)
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