“命をかけて森を救った感じだ”、猛暑の中で草刈り
「日本の気候は亜熱帯に変わってしまったのではないか」というニュースが流れた昨日。足尾でも最高気温が33℃でした。昨日は猛暑の中、JREU大宮の皆さん28名が草刈りをしてくれました。皆さんはバスをチャーターしてのボランティアでした。事務局から作業上の注意や熱中症対策、虫さされ注意などをお願いした後、皆さんは2008年に植樹した臼沢の会場左側斜面と下側左側の斜面、そして松木の杜の草刈り作業に取りかかりました。
照りつける日差しの中での作業は斜面を登るだけで大汗です。松木の杜は草の背丈が高いので苗木の周りを鎌で刈り取り、その後を刈り払い機で草を刈りました。草が生い茂り苗木を探すのに一苦労でしたが、細い苗木に蜂が巣を作り、またカマキリ、バッタ、クモ、蝶など様々な生き物が飛び出してくるたびに生態系が豊かになっていることを実感しました。
昼食は木陰にシートを敷いて弁当を食べました。午後は臼沢の森の草が生い茂っているため、全員で草刈りをしました。15:00頃には草刈りを完了し下山しました。直後には雨が降り、栃木県内各地では激しい雷雨となりました。
皆さんはバスで宇都宮に移動、生ビールを飲みながら「反省会」をしました。組合員の皆さんからは、「子供と植えた木が自分の背丈より高くなった。足尾に来て人間的に成長した」、「自然を壊した人がやるべきだが、悲惨な事態を知った人から行動すべきことの大切さを実感した」、「自分たちの植えたところがこれだけ成長しているとうれしいが、これには見えない苦労があることに気付いた。今後は後輩を連れてきたい」、「木の命をいっぱい救った。沖縄のひめゆりの人たちは命どぅ宝という。豊かな海は森がつくっている。熱中症の危険もある中、私たちは命をかけて森をつくった感じをした一日だった」などを語ってくれました。
28名の皆さんははつらつとしたいい顔をしていました。暑い中の草刈り作業をしてくれた皆さんありがとうございました。
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