渓流の中の昆虫社会に驚き!
夜の「どくだみ荘」で寝苦しいと感じる日を経験したことがありませんが、昨晩も今夜も22時を過ぎても寝苦しいと感じます。今日の昼過ぎ(12時30分頃)の気温は39度に達しました。
10時15分ころには34度でしたが、松木沢渓流の中で水中昆虫を探していましたので足元は20度でした。その上、下流からの爽やかな風、浅瀬を流れる水音やひぐらしの鳴き声を耳にして筆者の身体からは“猛暑”がかき消されていました。
今日は「夏の会」のゲストである塚崎康子さんが松木沢渓流の下見(調査)をしましたので、筆者も同行しました。渓流の石を剥がすとカワゲラなどの水中昆虫が石にへばり付いていました。その他、国土交通省が言うところの「きれいな川の指標」であるヒラタカゲロウも採取できましので、松木沢渓流はきれいな川ということです。とにかく水中の中でも昆虫たちの社会が成り立っており、この社会は森がつくりだす栄養豊富な水が源であるようです。
人間が壊してはげ山と化し、下流の住民は豪雨の度に洪水によって尊い命が奪われてきました。当時の松木沢渓谷には生物が生きていけない川でした。その死の川がきれいな川になっているというのですから自然のパワーには恐れ入ります。このパワーから様々な恩恵を受けているのが私たちであることを、水中昆虫の小宇宙から学ぶことができました。
浅瀬にはオタマジャクシが出番を待っているようでした。このオタマジャクシは来月には石の上で涼しさを奏でるカジカガエルではないでしょうか。
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