生命(いのち)の森を守る新たな出発へ!
3日目の朝は小笠原観光協会に向かい、元観光協会会長・山崎止さんと同協会・坂入祐子さんにお会いしました。観光協会では母島の固有種を守ろうとアカギ伐採を進めていますが、森の所有者を捜し当てるのが大変な作業であると言われています。私たちが母島を訪問するに当たって観光協会の皆さんに御世話になりましたが、その過程で岸井成格理事長は母島の森を所有していることが判明しました。観光協会としてはアカギ伐採を進めていくためには森所有者の承諾が必要であり、是非、岸井さんの許可がほしいと願っていました。私たち一行は岸井理事長から「戦没者慰霊碑を建立しているので確認してほしい」と頼まれていました。慰霊碑を探し当てるには地元の方に案内してもらわないと分からないと思っていましたので、両者の思いが一致して私たちは協会のお二人に案内していただきました。
案内をしていただく過程では、観光協会が始めている悲惨な戦争を風化させないために探照投下砲台の保存をしていました。岸井さん所有の森の中にも砲台跡は3箇所もあり、当時の悲惨な様子の話を聞くことができました。砲台跡がある森には巨木と言えるカジュマルが生きていました。その後は長浜地区のトンネル入り口周辺を探し回り、岸井さんのお母さんの遺言で岸井さんが建立した戦没者慰霊碑を探し当てました。
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