人間は森の寄生虫でしかないことを改めて実感
本日は、ドングリの調査をしました。調査内容はドングリの実の付き具合です。足尾町・旧松木村で育つドングリの苗となる実を生む母樹を探しました。3㎝程もあるのではないか、とおもわせるドングリを付けている木々は奥日光にありました。
奥日光の木々は色づきはじめ、あと一週間も経つと真っ黄色に輝くミズナラの存在を見つけることができました。湯元ではカエデは真っ赤に色づき、シラカンバの葉も黄色に輝いていました。
大きなドングリが落ちている林には、鹿の足跡や糞があり、鹿が必死になってドングリを食している様子がありました。そんな環境の中でドングリを探していると、人間はそんな自然の中のほんの一部でしかない事が実感できます。800年間以上も生きつづけているミズナラから得られたドングリに、私たちは12日に開く、第8回「足尾・ふるさとの森づくり」でドングリに生命(いのち)を吹き込められます。
私たちが100年先の地球とともに生きていける自然環境を作りだしている一人として、誇りを感じます。森から教えられる数々の恵みは、100年先の私たちの礎にしていくことが求められています。とくに現代は、身近な森の現場に入って、五感を養うことが第一です。デジタル・バーチャル世界にうもって失っている人間性を養うために、私たちは森から学ぶことができます。
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