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2016年9月の21件の記事

2016年9月16日 (金)

森びと看板に伝言板を設置しました

 13日から夜中に雨が降り、朝方には雨が止むという天気です。今日の朝もそのような天気でした。朝7時、松木沢のチカラシバの周囲の草も雨が残っていました。

P9165701 昨年、森びとインストラクター・大塚さんが植えた渋柿に実がなりました。ひとつだけですが、熟すころにはヒヨドリたちの美味しい餌になることでしょう。

P9160635 今日の作業は、森びと看板の支柱の補強を兼ねた伝言板を設置しました。

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P9160650 松木沢を訪れる方々に、「熊に注意!」「スズメバチに注意!」等を知らせようと思っています。その他に、サクラとクヌギの苗木に追肥しました。

P9160652 伝言板の設置はほぼ終わりましたが、後は防腐剤の塗装とアクリル板をセットするだけです。本日のボランティアは、小井土さんでした。(報告 高橋佳夫)

2016年9月15日 (木)

松尾鉱山跡地で8年目の植樹祭

 9月10日(土)、松尾鉱山跡地・元山堆積場において「第13回八幡平ふるさとの森づくり」を開催しました。植樹には76名が参加してくれました。皆さんは、7畝に1,050本の苗を植樹しました。

Img_0814 当日は青空が見える天気の下で、泉山 忍所長(理事)から、「2006年の試験植樹から始まり、強酸性の土壌で条件が厳しい環境で試行錯誤を繰り返しながら森づくりを進めてきた。今では立派に育っている木もあり、皆さんに感謝します」と挨拶を述べました。

Img_0722 参加者の中には、何度も植樹に参加した方もおり、その方々は慣れた手つきで植え、初めての参加者にはスタッフが植え方をアドバイスしなが植えていました。

Img_0797 植樹は、あっという間に終わり、その後は、これまで育ててきた森を見ました。閉会式では、「来年も再来年も育っている森を見続けたい」との感想がありました。来年は、みちのく事務所設立10年を迎えます。これまでの10年を振り返り、「山と心に木を植える」今後10年を見つめていきます。ボランティアの皆様、お疲れ様でした。(スタッフ 佐藤敦)

足尾生まれの栗の苗木を育てたい

 この時季、天気によってチカラシバ(下の写真)が色々な顔を見せてくれるのが筆者は好きです。13日のブログでは雨が残っている穂が朝陽に輝く姿、今日の朝の姿は静かな草原に黒っぽい穂を曇り空に向けていた元気な姿。

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P9155692 朝8時の気温は19℃、天気は曇りで、無風でした。午前中は、「育苗チーム」キャプテン・福田さんと今後の育苗作業について話し合いました。

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P9150612 苗床のポット苗は写真のように草がはびこっています(写真下)。間もなく越冬しなれりばならないので、 11時~夕方までは、南相馬市へ提供するシラカシ苗木のポット内草取りと追肥を行いました。

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P9150631 上の写真と比べると、さぞかしシラカシの根もゆったりしたのではないかと思います。16時頃になると雨雲が張りだしてきたので、後片付けをして帰路につきました。

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P7200214 ところで暦の上では今日は中秋の名月(十五夜)、久しぶりに満月を見たいのですが、曇り空で期待できないようです。幼いころ、旧の十五夜には縁側に秋の花々や栗を飾りつけ、新米のおはぎ、新サンマを食べられるのが楽しみでした。上の写真をみると毬栗が大きくなってきました。こんなところで森作業をしていると、心もウキウキしてきます。(小さい毬栗は7月の写真)

P9150609 この栗の木は足尾生まれの足尾育ちなので、この種で苗木を育てよう!、と福田さんが言っていました。今日のボランティアは福田さんでした。(報告 高橋佳夫)

2016年9月14日 (水)

気の早いモミジは秋色、木々も人も輝くように森作業

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P9140536 森作業2日目、午前中は東京事務所済賀事務長と二人、午後は設備チームキャプテン・柳沢、メンバーの松村健さんが加わって4名で作業しました。

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P9140544 朝食を済ませると待ち合わせまでの時間がもったいないので、一人で現場へ向かいます。済賀さんが到着するまでは、本日から大きな石に刻みを入れました。臼沢の森入口に置く、石の看板を作っていこうとなったので、連日の雨で撒水を行う時間を石に刻みを入れる時間にしました。慣れない作業なので、1時間もハンマーを叩いていると腕がパンパンになってしまいました。時間をかけて作り上げていこうと思っています。

P9140557 済賀さんが到着して、今日は「新松木の杜」の草刈りをしました。この杜は2011年9月に植えた川沿い杜と、翌年5月に南相馬市・桜井市長と植えた杜です。大きな桜は2012年11月、京都議定書締約最終年に心を込めて植えました。

P9140578 2011年の杜にはヤマモミジが多く植えてあるので、「森びと広場」に向かう途中、これからは川沿いにモミジが紅葉します。その美しさを見ていただこうと、モミジの周囲の草を刈りました。また、桜の周りの草刈りは、来月に堆肥を与えるために草を刈りました。

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P9140568 とても疲れる作業でしたが、月見草、コスモス、野菊の仲間たちが可憐な花を見せてくれたので、疲れが和みました。

P9140596 午後からは、柳澤さんと松村さんが作業小屋に更衣室を作っていました。松村宗雄さんが大きな鏡を提供してくれたので、その位置などを確かめ、小物置きの棚などを設置するなど細かく丁寧に作っていました。

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P9140604 雨は降りませんでしたが、草刈りはびしょ濡れの一日でした。

P9140586 本日のボランティアは、済賀、柳澤、松村健でした。(報告 髙橋佳夫)

2016年9月13日 (火)

木々の秋色を楽しみにしながら育樹・育苗作業

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8 午前中は雨が降っていた足尾松木沢。今日の森作業は民集の杜の草抜きと草刈でした。昼食を食べる頃には雨があがり、森作業にはうってつけでした。それでも湿気があったので、身体は汗まみれになりました。間もなく色づくレンギョウ、ドウダンツツジの周囲をすっきりさせました。

9 イノシシが荒らしている杜での草刈は、作業後の笑顔もどこかすっきりしていない感じでした。本日のボランティアは、鎌田、松村、岡安、橋倉、仁平、そして小川キャプテンでした。(報告 高橋佳夫)

 続いて10日の森作業報告です。

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 10日の作業は苗床の苗分けでした。午前中はきれいな青空が覗いていて、陽射しは強いものの、そよぐ風からはどことなく秋が感じられました。草をとり、固くなった土をほぐし、延びすぎた枝や根の体裁を整えます。足りなくなった土を加えて一鉢完成。時おり時事ネタで盛り上がりながら、のんびりと作業をしました。

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4 小さなどんぐりから良くここまで成長したなぁと思いながら手を動かします。「木は自分で動くことはできません。植えられたらそこで一生懸命育つしかありません」、「苗は赤ん坊のように扱ってくださいね」とは、植樹始動の際にお話しさせてもらう内容ですが、ポット苗の時も同じなのですよね。そんな大切な苗ですので、私たちは丁寧に1本1本植え替えを行いました。  

5 早く自由に成長できる場所に植えてあげたいものです。秋からの植樹活動が待ち遠しくなる作業でした。

6 それにしてもスタッフのみなさんのバイタリティには毎回脱帽です。手伝おうとすると、たいがい『いや、いい』の一言。もっと若い連中に任せてもらっても良いのですがねぇ。まだまだ・・・かな。今日のスタッフは、鎌田さん、福原さん、そして福田リーダーと小黒でした。(報告 小黒伸也) 

2016年9月12日 (月)

女性用更衣室を作り始めました

 昨日(11日)は新たにスタートした「設備管理」のグループが動き出しました。先月20日に開かれた「拡大スタッフ会議」では、今後10年の森づくりプランを討議、新スタッフ体制も発足しました。育樹担当、育苗担当、そして設備管理の3体制です。

 昨日は、設備管理グループのメンバーが集まり、年内の計画を話し合い、当面、作業小屋の改修をすることにしました。柳澤キャプテンからは、”目配り・気配り・心配り”をグループの基本において、具体的に進めていこうと、今までにない、一歩前に踏み込む話があり、森作業に携わる皆さんのために取り組んでいくことにしました。その第一弾が更衣室の設置でした。

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 更衣室の設置は柳沢キャプテンが描いた「更衣室案」(上の図)に沿って、作業がはじまりました。何故、更衣室なのか、というと、一昨年から、女性の森ともが森作業に来てくれるようになりました。彼女たちは、夏の炎天下(30℃超え)や突然の雨に遭っても、着替えずに帰宅していました。男衆はこの様子を知っていましたが、更衣室作りをしよう、ということにはなりませんでした。ある人から、「更衣室を作ってやろう」という話があり、新たな設備管理グループがそれを実現し始めました。P9110037

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 昨日は、完成させることはできませんでしたが、月末までには使用できるように作業を行います。最終的には、女性たちの声を聞いて、完成させる予定です。昨日のボランティアは柳澤、松村健、武田でした。(報告 仁平範義) 

2016年9月 9日 (金)

原発廃炉費用を利用者と新電力に負担させる?政府に怒り

 どうしてこんな新制度が検討されているのか、驚きです。いや、政府は国民を馬鹿にしているのか、と怒りを感じています。

Photo 昨日の報道を見聞きしていると、「政府が導入を検討している新制度は、原発を保有する大手9社だけでなく、新電力にも廃炉や福島原発の賠償費用を負担させる仕組み。新電力各社は電気料金に上乗せして回収するため、契約者の負担が増すことになる」(9/8付・『毎日新聞』)、という。

Photo_2 背景には、「4月に始まった電力自由化で大手から新電力に切り替える消費者が増えた場合、巨額の費用がかかる原発の廃炉や事故の賠償に支障をきたす可能性があるため」(同紙)らしいが、国民を見下すのもいい加減にしろ。

Photo_3 フクシマ原発事故では9万人以上が避難生活を余儀なくされている中で、その上、国民の過半数が原発に頼らない暮らしを望んでいるのに、そのような事を政府が検討しているなんで、新制度を命じた政府首脳の人間性はどこにあるのか、と情けないです。

Photo_4 とにかくその真相をつかんで、それが本当ならば今年前半に開催してきた「市民フォーラム」で出合った方々と話し合わなければなりません。(理事 髙橋佳夫)

 

2016年9月 6日 (火)

初の森作業集中日、約1.300㎡の草を刈りました

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Photo_2 誰もが「近頃の気候はおかしいなあー」、と思っているこの頃ですが、今日の足尾・松木沢は爽やかな沢風に映える青空が綺麗でした。今日は、先月20日の事務局・スタッフ合同会議後の初森作業でした。

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Photo_4 朝6時半頃は、写真(上)の様に、猿が道で遊び、鹿たちが朝陽を浴びていました。松木沢周辺の山々は、透きとおった青空に映えていました。

Photo_5 午前中は10/23に南相馬市で開催される第四回鎮魂復興市民植樹祭の応援方法を話し合い、その後は、イノシシが棲みこんでいる民集の杜で、イノシシの追い出しを行いました。(写真上:イノシシが荒らした跡)

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Photo_7 二頭のウリボウを追い出しましたが、話し合った結果、ウリボウの大きさを見ると獣害防止柵の穴からウリボウは出入りできるのではないか、となりました。(写真上:ウリボウが逃げた策を確かめて、柵にウリボウの毛があった)

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Photo_9 午後は、来月から始まる来春の植樹会場予定地の草刈りと草抜きを行いました。重機で開墾する目安を付けることができ、刈った面積は約1.300㎡でした。

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Photo_11 何時もの様に、この時季に草を刈ると、カマキリやコオロギなどの棲みかを奪ってしまいますが、木々が育っているのでそこに移っていただきました。

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Photo_13 20日の会議では、森作業は集中日を設けて、効果的な作業を実施することになり、今日は初日でした。また、作業後は30分の道具整備時間を設けよう、と決めましたので、刈り払い機の汚れ等を落とし、スイッチ等のチェックを行いました。

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Photo_18 一息しながら松木沢の周りを見ると、秋の気配が感じられました。

Photo_19 本日のボランティアは、鎌田孝男、松村宗雄、松村健、橋倉喜一、小川 薫、小林 敬でした。お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

 

2016年9月 2日 (金)

応援隊が相馬市の植樹祭へ苗木を届ける

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Photo_2 昨年9月、2日間で600㍉以上の大雨で鬼怒川の堤防が決壊し、大きな被害を受けた。1年後、今度は台風10号の大雨で、岩手県岩泉町と北海道十勝地方の川が氾濫して大被害と犠牲者が出ている。昨年と似ている点は、雨雲は日本海から太平洋にかけて縦に帯状になっていた。そして海水温度が30度以上に上がっていた、ということ。本州に上陸せずに直接北海道に上陸した3つの台風、そして直接東北に上陸した台風は何十年ぶりという。どうもその原因は海水温度の影響らしい。(理事 髙橋佳夫)

Photo_3 この台風被害に遭って行方不明者の捜索が行われている中ですが、昨日(1日)の南相馬市は台風一過。昨日は、鎮魂復興市民植樹応援隊の渡部代表、松林副代表、岩橋、東城両スタッフの4名が、森作業を行った。

Photo_4 隣町の相馬市で開かれる植樹祭(9月4日)に植えられる苗木を送り届けた。苗木は、ユズリハ280本、マルハシャリンバイ80本。軽トラに積み込み、相馬市光陽地区に届けた。現地では植樹会場が整いつつあり、現地のボランティアと苗木を会場近くに下ろした。

Photo_5 その後、南相馬市の苗床に戻り、除草作業と撒水作業、そして物置を設置した。(報告 岩橋 孝)

2016年9月 1日 (木)

高齢者の力を合わせ、東京都にいのちを守る常緑樹の森をつくろう!

 8月28日(日)、東京都西巣鴨にある大正大学で「まちから村からの連帯でひとりぼっちの高齢者をなくそう」をテーマに第30回日本高齢者大会が開催されました。

 日本全国から高齢者が集まり、高齢者が元気に暮らせる・活躍できるような様々なテーマでの学習会やシンポジウム、討論会が行われました。

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  当委員会からは、足尾で森づくりに励むスタッフ6名が「東京都に常緑樹の森をつくろう!高齢者の孤立予防」をテーマの分科会に参加をしました。

 

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 50名ほどが参加した分科会では、当委員会・高橋副理事長が司会を務め、まず初めに宮脇昭先生の提案を受け「森の防潮堤」づくりに取り組む一般社団法人 森の防潮堤協会 日置道隆理事長(輪王寺住職)より基調講演が行われました。

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 日置理事長からは、2011年3月11日に発生した東日本大震災後、宮脇先生と津波被災地の植生調査を行い、岩沼市で千年希望の丘植樹祭を開催し「いのちを守る森の防潮堤」づくりに取り組んできた意味について話がされました。

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 「あらゆるものは、その一瞬の間にも変化を繰り返しているが、私たち現代人は、今あるものが永遠に存在すると錯覚し、そこに執着が生まれ苦しんでいる。自然の森は自ずと存在し、森の中では絶えず生命の生滅を繰り返し、全体的に絶妙なバランスを保ちながら存在する」と自然観が語られ、5年間で約25万本の土地本来の木々を植え、植樹を通して「森づくりは人づくり」であることや、「科学と自然とが調和した社会をいかに築くか」「人類は自然と調和し共生する以外の道はない」と東日本大震災で得た教訓が話されました。土地本来の木々を植え、多様性のある森をつくることは新たな文明を築く第一歩です。森の破壊が文明の危機になることを歴史が証明していることから、東京都に住む人たちに対して、「人工物の塊である大都市は災害に弱い。未来の子供たちのために豊かな森をつくろう」と東京オリンピックの森を提唱されました。

 

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 続いて、どんぐり育て隊杉並 東京西部保険生協 河合政美専務理事長より、宮脇昭先生の指導によって常緑樹の苗をつくり、その苗を東京都内に植えることが提案されました。その問題意識として、首都直下型地震発生の可能性。東京の水、土地、環境を守ること。地震災害、水害からの被害を軽減すること。また、孤独死、孤立死が毎年3万人に上り、男性の一人暮らしの高齢者が増えていることから、高齢者の地域とのつながりをつくることが述べられました。

 この運動を通じて、「高齢化社会」に進む中で、高齢男性が中心となり木を植え、子供たちやお父さん、お母さん、市民全体へ広げていくことで孤立予防につながり、様々な世代の人たちと共に自然に触れ、世代間交流も進むこと。防災林で首都直下型地震時の火災の減災、環境保全、ヒートアイランド防止の役割が目指されています。

 課題として述べられたことは、どこに植えるのかということ。そして、行政の理解と支援がなければ出来ないことであり、住民と行政のまちづくり運動をつくりだしていくことです。30年先を目指し、人々の心に木を植え、木造密集地、海岸線や低地をはじめ東京のすべての町で森づくりを行いたい。当面は苗を植える場所を確保し、数年後には植樹を行いたいと熱い思いが話されました。

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 休憩ののちに討論が行われ、全国から参加された皆さんから活発な意見が出されました。

・岩沼市での森の防潮堤づくりはすばらしい取り組み。マンパワーがどのように結集したのか。 お金もかかるが、行政とのかかわりをどのようにつくったのか。

・南海トラフ地震に備えた対策を検討している。堤防より木を植えたほうが良いと聞いた。かなり広い場所と壮大な工事が必要。防潮堤の大きさはどのくらいになるのか。

・過疎化でクマやシカの被害が発生している。人が入らず土砂災害につながっているどう思うか。

・東京都狛江市に住んでいる。多摩川と野川に挟まれた坂のない平らな町で8万人ほどが住む。縄文から人が住み100以上の古墳があったが住宅開発で12基しか残っていない。武蔵野の面影がなくなっている。学校の統合で廃校となった学校跡地を里山にしようと訴えている。体育館を劇場に、学校をホテルやレストランにできる。東京に森をつくろうとする人がいるのは心強い。

・東京には植木屋は増えない。仕事では庭を壊すほうが多い。庭に植木1本植えない。伐採ばかり。ゆとりのなくなった世の中になってきている。他

 出された意見に対して、日置理事長、河合専務理事長、そして、森びと高橋副理事長からコメントが述べられ、盛況のうちに分科会が終了しました。

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 地球温暖化による異常気象によって豪雨災害が頻発しています。東京の下水が許容できる降雨の量は1時間に55mmと言われ、昨今の豪雨は1時間に100mmが当たり前のようになっています。防災・減災のための都市部への森づくりは急務の課題であることが、基調講演や活動報告、参加者からの意見でも明らかとなっています。

 どんぐり育て隊杉並の河合専務理事長は「都心の中で、どう火災に強い街をつくるか。東京はウオーターフロントで人口埋め立て地に高層住宅を建設してきた。そういうところに木を植えて減災につなげていくこと。東京オリンピックも緑の多いオリンピックにしたい」と抱負を語ってくれました。

 森びとの高橋副理事長は「12年前、地球温暖化防止のために木を植えようとNPO法人森びとプロジェクト委員会をつくった。死ぬまでに何をつくるか。森をつくることは未来をつくること。10年先、20年、子供たちに何を残すのか。暮らし方の問題、暮らしを見直そう」と高齢者の生き方について投げかけられました。

 全国の皆さんと、山と心に木を植えることのできた高齢者大会でした。

(報告者 東京事務所・清水 卓)

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