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2015年6月 3日 (水)

子供たちに素敵な未来を残せる生き方をしたい

P1017986 本日の早朝、足尾現場の仁平スタッフから電話があり、「雨が降っている。これで幼木たちも元気を取り戻しそうだ」、と嬉しい声が届きました。昨日は6日に行う植樹祭の準備を二人で行いました。

P1017981 東京事務所には多くの方々から植樹祭の感想が届けられています。今日は、出崎さん(女性)の感想を紹介します。

P5235725 「私は、足尾銅山の煙害についても、足尾銅山が日光の近くにあることも全然知しらずに参加してきました。バスが会場に向かうにつれて、「あーここが足尾銅山か」と感じました。足尾の山をみて思ったのは、やっぱり青空には緑の大地が一番美しいなーと思いました。

P1017983 植樹会場には450人も集まって、しかもお金を払ってまで、遠方はるばる来る人たちがこんなにも多くいることが、なんかすごいなーと嬉しくて感動しました。簡単に木を植えるのかと思っていましたが全然違いました。山の斜面で足場はガタガタで、地面を耕して掘りやすくしていてくれていたものの、スコップで穴を掘るのは石がたくさんごろごろしていてとても大変でした。また、木も何種類もの違う木を植えて森を作ること。よく育つように栄養を土に入れて準備すること。ただ植えればいいというものではないと、初めて知りました。

P6010685 森づくりをすることは木を育てること、それは短期的でなく長期的なこと、そして未来を創ることと一緒だと思いました。また、人を育てることに似ていると思いました。ひとり立ちできる程度までは親が準備してくれるように、森びとは木に準備や手入れをして、あとは木それぞれの生命力に任せて森を作る、まさしく子育てをしているみたいと思いました。だからこと、地道に継続していかなければならないと思いました。

Photo_2 森びとハウス(「みちくさ」)で、昔の村をイメージした絵を見ました。日本の昔の里の風景でした。それが今や、なにもなくなってしまって森も生き物も人さえも住めない土地に人がしてしまったことに、すごく心痛く、そして悲しく思いました。100年以上経った今でも、まだこんなに寂しい景色なんだ、とショックでした。

 その景色の中に、森びとの方々が10年かけて植えて大きくなった木々が小さい森を作っている景色があって、それを見ていると嬉しい気持ちになりました。森を育てるために努力している人の姿に感謝と感動を感じました。同じ人間なのに行動によって、未来も感情も大きく違うのだと思いました。

P5235715 お昼の「トーク&トーク」でも今の地球と日本の置かれている現状について話がありました。地球温暖化、福島相馬市の原発問題、沖縄の普天間問題など、過去の人間の選択と行いが、今を生きる人たちの問題になっていますが、すべてが経済主義になり、利権などの絡みあい、利己主義な人が増えて、未来を見ていない人が多くなってしまったなーと改めて思いました。

Photo 今回の経験で私は、自分の子供たちに素敵な未来を残せる生き方をしたい。その未来は継続していくことで決まる、ということを学びました。このような植樹会に参加できたことに感謝します。また、植樹会の準備してくださった人たちにも本当に心からありがとうございました」。(短く編集しました)

出崎さんありがとうございました。(理事 高橋佳夫)

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