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2011年9月 1日 (木)

生活を脅かすナラ枯れ・・・フォーラム報告

Dscf0045  キャンパスフォーラム2011年in立命館での質疑討論で最初に発言してくれた方は安達弘さんでした。安達さんは前綾部市長の四方八州男さんから紹介して頂き、生活実態からナラ枯れを考えて欲しい、と話されました。

安達さんの発言を紹介(写真)します。「綾部市で50年間、製材の仕事をしている安達です。私は農機具の柄、鉋台、ドラム用のスティックとかを作っていますが、その材木の9割がカシノキです。これがカシナガの被害にあっています。

こりゃーどうしようもならん、こんなことしておったら日本のカシノキ、ナラ、クヌギ、シデなどが全滅するのか、と心配しました。綾部市役所に行って“なんとかならんのか”、と相談したが、答えは“どうにもしょうがない”ということでした。

 今まで木材は京都市北部、兵庫県北部から入れてきましたが、現在はここから木材を入れようとしてもそれはゼロに近い状況になっています。福井県小浜市はシデが多いので、そこから材を仕入れたら9割が虫の害にあっていた。ほんまに困っています。

 このまま放置していたら日本の森、山は針葉樹と竹藪にみななってしまうのではないか。シデ、カシ、ナラ、クヌギ等が被害にあって全滅するのではないか心配しています。ほんまに真剣に取り組まないと、若い人たちに豊かな森を引き継げないのではないか。ほんまにカシナガを退治して欲しい。」(発言の一部を短くまとめました。写真下:吉田神社のナラ枯れ)

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